
子育てしながらでもWebライターとして活躍できるのかな?
Webライターの仕事は、在宅でもできることから副業として人気を集めています。
結論を伝えると、Webライターは「子育て中の主婦にもおすすめ」です。
僕が一緒に働いているWebライターさんや編集者さんには、子育てしながら活躍する主婦も数名います。
しかし、子育てと仕事の両立に悩んでいる人がいることも事実です。
- 子どもの急な体調不良
- まとまった時間が取れない
- 時間の管理が難しい(ストレスになることも)
子育てしながら仕事をこなす「スーパーマン」のような働き方は、思うようには実現できません。
しかし、気をつかいすぎてしまうせいか、相談できなかったり無理してしまったりする人もいます。
そこで今回は、Webライターを始める前に知ってほしい「心構え」を紹介します。



Webディレクターの経験がある「taku」が解説します。
- Webライターと子育てを両立するための工夫
- 主婦ライターさんへの依頼例
- Webライターを始める前に心がけておきたいこと
子育て中の主婦も活躍できる(している)


Webライターの仕事は、子育てしている主婦でも活躍できます。



僕が業務でかかわる女性のWebライターは、主婦のほうが若干多いくらいです。
ただし、Webライターの仕事は「子育てしながら取り組みやすい仕事」ではありません。
子どもの急な体調不良や作業時間の確保に悩み、納期の相談を受けることも多々あります。
子育てと仕事を両立するためには工夫が必要であり、活躍している人たちも試行錯誤を繰り返しています。
Webライターと子育てを両立するための工夫


Webライターと子育ての両立で大切なことは、自分自身に「プレッシャーをかけないこと(気楽にやること)」です。
仕事は真剣に頑張るべきですが、無理をすべきではありません。
子育てと仕事の不安を同時に抱えたら、しんどくなるのは当たり前です。
まずは両立するための工夫として、以下の「3つの対策」に取り組んでみてください。
- 無理のない作業ペースで働く
- 主婦であることを事前に伝える
- 役割分担が明確な案件を選ぶ
無理のない作業ペースで働く|夜間の作業は「困ったとき」だけ
まずは無理のない作業ペースを把握するため、1日の作業時間を決めましょう。
明確に時間を設定しないと、ズルズルと深夜まで作業を先延ばししてしまいます。
- 空き時間を残しておく
- 目安は「働きたい時間-1時間」
- 夜間の作業は「困ったとき」だけ
たとえば、以下のような決め方で「1日3時間」と設定してみましょう。



もしかして夜間(22時以降)も働けるかも?
夜間の作業は精神的な負担につながることもあるので、予定に入れることをおすすめできません。
時間や体力に余裕があるときや、どうしても困ったときだけ検討しましょう。
また、設定した時間内に終わらなくても気にする必要はありません。



あくまでも「終わらせよう」とする意識が大切です。
主婦であることを事前に伝える|提案文に明記する
案件に応募する際は、提案文に「主婦であること(作業時間が限られること)」を明記しましょう。
主婦であることを事前に伝えると、クライアントも事情を把握したうえで契約してくれます。
- 毎月(毎週)の稼働時間
- 稼働できる日数や曜日
- 状況次第で稼働できない日もあること
クライアントは基本的に、Webライターの稼働時間を考慮して業務を割り振ります(少なくとも僕はそうしてます)。
そもそもWebライターは副業で働く人が多いので、スキマ時間で作業することに理解を示してくれるはずです。



文句や無理を言うクライアントはストレスが溜まるだけなので「契約するメリットなし」です。
役割分担が明確な案件を選ぶ|想定外の労力を減らそう


案件を選ぶ際は、役割分担を確認しましょう。
Webライティングの案件は「文章を書くだけ」ではない場合もあります。
業務に慣れていない人や時間に余裕がない人は、案件の募集要項で以下のポイントをチェックしましょう。
- 見出し構成が用意されていること
- 画像選定(作成)が不要なこと
- 納品方法の指定があること
Webライターの仕事は「文字数と単価」に気を取られがちです。
しかし、実は文章を書かない時間に手間がかかることも少なくありません。
見出し構成は難易度が高いですし、画像選定は意外に時間がかかります。
不要な作業で負担をかけないためにも、役割分担は確実にチェックしましょう。
主婦ライターさんへの依頼例【現役ディレクターが実例で解説】
ここからは、実際に依頼している主婦ライターさんを参考例に、以下の内容を紹介します。
- 依頼ペース
- 依頼内容
- 想定月収



あくまでも僕が所属するクライアントの一例ではありますが、モデルケースとして参考にしてみてください。
依頼ペース
基本的な依頼ペースは、以下のとおりです。
文字数:6,000~15,000文字
ペース:月4~6本(週1~2本)
週1本ペースで打診して「もっと書けるよ!」と相談があった場合に追加しています。



週1本ペースなら余裕があるかも。
1日2~3時間で対応すると、週1本ペースが意外に「ちょうどいい」です。
とくに主婦の場合は、身の回りに集中力を欠いてしまうきっかけが多く潜んでいます。


- 子どものかまってアピール
- 急に雨が降ってきた
- 今日の献立を考えなきゃ…
まずは週1本ペースで十分です。
余裕を感じられたら、少しずつペースを変えてみましょう。
依頼内容
僕のクライアントでは「本文の執筆のみ」を依頼しています。
- 構成案をもとに文章だけ執筆する
- 構成案と画像作成は別担当がいる
- Googleドキュメントで納品
別担当が事前に作成した構成案(見出し)をもとに、記事の本文を執筆します。
やるべきことが絞られると、迷いが減るので対応がスムーズです。
また、依頼内容(役割分担)は、案件の募集要項に掲載します。
記載がない場合は、提案のときにクライアントへ問い合わせてみましょう。
想定月収


あくまでも目安ではありますが、想定月収は以下のとおりです。
週1本ペース:2~6万円
週2本ペース:4~12万円
(文字単価:1.0円)
文字単価1.0円で文字数が多い記事ばかりでもないので、基本的には4~8万円が月収の目安かなと思います。
ネット記事には「主婦でも10万円以上稼げる!」なんて書かれていることもあります。
でも、実際はそうじゃない人もたくさんいますし、それを「稼げない人」と判断することは間違っています。
一般的な中小企業では、フルタイムで働いても手取り20万円以下がほとんどです。
スキマ時間で月10万円以上も稼ぐのは、そもそも難しいことだと認識しておきましょう。



信ぴょう性のない基準に惑わされないことが大切!
よくある相談や依頼を紹介【3例】


ここでは主婦のライターさんとのやり取りで「よくある相談や依頼」を3つ紹介します。
- 子どもの急な体調不良
- 行事参加でまとまった休みがほしい
- 編集者として打診することもある
上記のケースは「よくあること」なので、自分が同じ状況に陥ったときの参考にしてみてください。
1.子どもの急な体調不良
もっとも相談を受けるケースは、子どもの急な体調不良です。
とくに最近は「新型コロナウイルス」の影響もあり、体調管理には敏感な傾向にあります。
クライアントも主婦に依頼する時点で、このような状況を想定したスケジュールを組んでいます(組んでいるはず)。
どうしても都合の悪い状況になった場合は、体調不良かどうかにかかわらずクライアントに相談しましょう。



遠慮せずに「子育て優先」で!
2.行事参加でまとまった休みがほしい
子どもが小学生になると、学校行事で忙しくなる時期もあります。
まとまった休みがほしい場合も、遠慮せずに相談しましょう。



小学校って色々と頼まれるよね…
週単位でも月単位でも、事前に「学業の都合で○○の期間だけ業務できません」と伝えれば大丈夫です。
ただし、余裕をもって早めに伝えてあげましょう。
3.編集者として採用を打診することもある
僕の所属するクライアントに限った話かもしれませんが、主婦のライターさんに「編集業務(おもに添削・校正・修正)」を打診することもあります。
実際に編集者の半数以上が主婦で、子育て中の人もいます。



少し偏見もありますが、主婦さんは対応がていねいな傾向にあるので依頼しています。
編集業務は、ライター業務より「1つの業務に費やす時間」が短い傾向にあります。
人によっては「時間の管理がしやすい」との意見もあるようなので、編集者を目指してみるのもありかもしれません。
Webライターを始める前に|主婦が心がけておきたいこと


Webライターを始める前に、以下3つの観点を心がけておきましょう。
- 育児しながらの仕事は苦労する
- 稼げるようになるまで時間がかかる
- 在宅ワークは自己管理がすべて
新しいことを始めるときは不安を感じますし、ガッカリしたくないと考えるはずです。
不安を解消する秘訣は「想定すること」
ガッカリしない秘訣は「期待しすぎないこと」
さまざまな情報や意見に惑わされず、Webライターの仕事を正しい見方で判断しましょう。
育児しながらの仕事は苦労する(Webライターに限らず)


Webライターかどうかにかかわらず、育児しながらの仕事は苦労します。
上手くできなくても気にする必要はないですし、合わないと感じたらキッパリと辞めてしまいましょう。
僕がかかわっている主婦のライターさんは、できないことは「できない」と伝えてくれます。
本来やるべきことを意識するなら、遠慮せずに子育てを優先することが正解です。



過去に「子育てしながらだと大変じゃないですか?」と聞いたことがあります。そのときの返事は「なんかもう…慣れました(笑)」でした。



チャレンジしながら気づくこともあるかもね。
稼げるようになるまで時間がかかる(主婦に限らず)
主婦かどうかにかかわらず、Webライターの仕事は稼げるようになるまで時間がかかります。
少なくとも1年間は「実績や信頼を積み重ねる期間」と割り切って考えましょう。
- 自分のペースを意識すること
- できることを誠実に対応すること
- 他人の情報や実績を気にしないこと
ライフスタイルや作業環境は、人によって異なります。
他人の実績は当てにならないので、参考程度に留めておきましょう。
在宅ワークは自己管理がすべて(人はサボりたくなる)


在宅で仕事できるWebライターは、集中力が散漫にならない工夫も必要です。
人は本能的に楽な方向へ進みたがるので、自分を律する強い意志がないとついついサボってしまいます。



「今日中に終わればいいや」と考えてしまうと、その気がなくても「23時59分までに終わればいいや」に変換されてしまいます。
また、執筆中はとくに頭を使うため、集中力が途切れる要因をシャットアウトしましょう。
- スマホの通知
- メールやチャットツールの通知
- デスク上に置いてあるもの
- テレビやゲームの画面



スマホやメールの通知を確認すると、いつの間にかネットサーフィンしてるかも…
Webライターは子育て主婦も活躍中|マイペースに挑戦しよう


Webライターの仕事では、子育て中の主婦も活躍しています。
記事の結論をまとめると、以下のとおりです。
- 無理のないペースで働くこと
- 主婦であることを事前に伝えること
- 役割分担を事前に確認すること
子育てと仕事を両立するためには工夫が必要であり、活躍している人たちも試行錯誤を繰り返しています。
Webライターは、良くも悪くも「簡単に始めて簡単に辞められる仕事」です。
不安を解消するためにも、まずはお試しで挑戦してみることをおすすめします。


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