今回のテーマは「Webライターのキャリアパス」です。
Webライターのキャリアパスには、さまざまな選択肢があります。
ひと言で「記事を制作する」といっても、かかわる人の立場や役割はさまざまです。
そこで、自分自身の経験をもとに、Webライターのキャリア形成に必要な観点を紹介します。
運営者プロフィール
- 2020年:未経験からフリーランスのライターに
- 2023年:ライター月収37万円を達成
- 2024年:電子書籍を出版
「文章でどこかの誰かの役に立とう!」をテーマに当サイトを運営しています。SEO・取材・電子書籍など、幅広い案件に対応中。
運営者プロフィール
- 2020年:未経験でフリーランスのライターに
- 2023年:ライター月収37万円を達成
- 2024年:電子書籍を出版
「文章でどこかの誰かの役に立とう!」をテーマに当サイトを運営しています。SEO・取材・電子書籍など、幅広い案件に対応中。
Webライターのキャリアパス
Webライターのキャリアパスは、おもに2パターンに分けられます。
どちらの選択肢も、Webライターの経験値を活かしたステップアップです。
文章力を極めて執筆業務の幅を広げるか、SEOの知見を活かしてサイト運営者に近い立場にシフトしていくか。
つまり、いまWebライターとしてやるべきことは変わりません。
まずは、自分の目指したい姿と重なる選択肢を見つけてみましょう。
Webライターとしてキャリアを重ねる
Webライターとしての価値を高めたい人は、キャリア(実績・スキル)を積み重ねましょう。
ただし、やみくもに経歴だけ長くても、優れた評価にはつながりません。
一つだけでもよいので、強みとなる武器を習得しましょう。
専門分野に特化したライターを目指す
専門分野に特化したWebライターは、執筆内容の信頼度が強みです。
また、専門分野に特化することで、ライター自身の知識も執筆しながら深められます。
- 取材ライター
- トラベルライター
- シナリオライター
- コピーライター
- 金融ライター
- 医療ライター
- 看護師ライター
- 美容ライター
- 不動産ライター
特定のジャンルに強いWebライターは、文字単価が高くなりやすい傾向にあります。
ジャンルを深堀りした専門知識は、誰もが保有しているわけではないからです。
専門分野に詳しくない人がいるからこそ、詳しい人の価値が高まる!
- 総執筆数500オーバー!とんこつの血が流れるラーメンライター
- ライター歴10年!ていねいな文章が自慢のベテランライター
上記は極端な例ですが、どちらのライターが書いた記事を読んでラーメンを選びたいですか?
専門分野への特化は、Webライターとしての価値を高める効果的な戦略です。
将来的に携わりたいジャンルがあれば、まずは案件を受注しながら実績を積み重ねてみましょう。
マルチに活躍できる何でも屋を目指す
執筆業務の担当範囲を広げるのも、Webライターの価値を高める効果的な戦略です。
Webライターが担当する「記事執筆」は、記事制作業務の一部にすぎません。
- キーワードを調査する
- 見出し構成を作成する
- 取材対応をする
- 本文を執筆する
- 本文を編集(添削~校正)する
- CMSに原稿を入稿する
- アイキャッチ画像を制作する
記事制作は、さまざまな業務担当者が分担して取り進めるものです。
単純な話ですが、できることが多いWebライターは重宝されます。
Aさん「執筆業務をメインに活動していますが、見出し構成や画像制作も対応できます」
Bさん「ライティングにこだわり、ライティングだけを極めてきました」
ディレクターの立場として、どちらか一人を選ぶとしたら「Aさん」を採用します。
人手不足に悩まされがちなクライアントにとって、何でもできる人はスーパーマンのような存在です。
完璧じゃなくても、幅広く対応できるスキルを習得してみよう!
ブログで成果(集客・利益)を出す
自分自身で集客・利益を生み出せるWebライターは最強です。
以下のような成果をアピールできれば、クライアントが求める文章力やSEOの知識があることを証明できます。
- 検索上位を獲得できる(SEO)
- 読者を集客できる(PV数)
- 記事から利益を生み出せる(売上)
ここで重要なのは、成果を生み出せた要因もしっかりと把握することです。
成果を生み出すノウハウが再現できれば、クライアントのもとで間違いなく活躍できます。
ブログで成果を出すのは、めっちゃ大変!
だからこそ、強力なアピールポイントです。
他業種へのキャリアアップ
Webライターの経験やスキルを活かせば、関連する職種へのキャリアアップも目指せます。
職種 | おもな業務・役割 |
---|---|
編集者 | Webライターが執筆した記事をWebサイトで公開できるように編集する役割 (添削・修正・入稿など) |
ディレクター | 記事制作をプロジェクト管理する役割 (ライターの手配・進捗管理・クライアント対応など) |
マーケター | Webを使って企業の売上アップや販売促進に貢献する役割 |
コンサルタント | Webを使って情報発信したい企業へのアドバイスやサポートをする役割 |
ライティング講師 | ライティングスキルやノウハウを講師として提供する役割 |
編集者 | Webライターが執筆した記事をWebサイトで公開できるように編集する役割(添削・修正・入稿など) |
ディレクター | 記事制作をプロジェクト管理する役割 (ライターの手配・進捗管理・クライアント対応など) |
マーケター | Webを使って企業の売上アップや販売促進に貢献する役割 |
コンサルタント | Webを使って情報発信したい企業へのアドバイスやサポートをする役割 |
ライティング講師 | ライティングのスキルやノウハウを講師として提供する役割 |
編集者
- 記事全体の構成を企画する
- ライターが執筆した記事を添削・修正する
- 記事を公開できる状態に編集する
編集者は、Webライターに「どんな記事を書いてほしいか」を伝えます。
そして、納品された記事が「要求に沿っているか」をチェックする役割です。
修正事項がなければ、Webサイトへ公開するための編集業務を実施します。
- WordPressへの入稿
- 図解や写真の挿入
- タグ設定や文字装飾
Webライターが執筆した記事を添削する役割もあるため、一人前のライティングスキルが必要です。
Webライターとしての評価が、編集者を打診されるきっかけになることもありますよ。
ディレクター
- Webサイト全体の運営・管理
- ライターへの指示・進捗管理
- エンドユーザーとの打合せ・成果報告
ディレクターの役割は、Webサイト全体の管理です。
記事に必要なコンテンツやプロジェクト体制などを企画・提案します。
キーワード選定やコンテンツの品質管理も担当するので、ライティングの技術的なノウハウも必要です。
また、Webサイトやプロジェクトの規模次第では、編集者を兼任する場合もあります。
「Webライター→編集者→ディレクター」の流れは、ステップアップのよくあるパターン。
マーケター
- Webサイトの集客・売上アップ
- 顧客の行動分析・戦略の立案
- 広告宣伝
マーケターのおもな役割は、オンライン上で商品やサービスを効果的に宣伝・販売することです。
顧客である読者のニーズを分析しながら、戦略的なコンテンツと広告宣伝を実施します。
SEOやSNSなど、さまざまなマーケティング手法を駆使してWebサイトの成果に貢献する職種です。
執筆業務とは少し毛色が異なりますが、マーケターのノウハウにはWebライティングに重要な観点も含まれています。
コンサルタント
- Webサイトの集客や情報発信をサポート
- 新規Webメディアの立ち上げをサポート
- コンテンツ制作のノウハウをサポート
コンサルタントの役割は、Webサイトの改善点や課題を見つけ、戦略の立案や施策を実行することです。
Webサイトで集客や情報発信したい依頼者(個人や企業)のために、ノウハウを駆使してサポートします。
サイト全体のマーケティングやデザインの提案も必要となるので、アドバイザーとして責任重大なポジションです。
ディレクターを経験してからキャリアアップを目指すのがおすすめ。
ライティング講師
Webライティングのスキルに自信があれば、ライティング講師として活動する選択肢もあります。
講師の仕事は自分で主催できるので、クライアントからの依頼を待つ必要もありません。
最近ではZoomを活用したオンラインセミナーが主流ですよ。
- 複数のWebライターにライティングのノウハウを解説
- マンツーマンで記事添削しながら改善・修正をサポート
受講者に教えるテーマ次第で、幅広い企画を提案できます。
セミナーの開催に難しさを感じる場合は、スキルを出品できるココナラ
当サイトで情報発信している僕自身も、ある意味でライティング講師のような役割なのかもしれません。
ステップアップの秘訣はマーケティングスキル
今後のステップアップを目指すWebライターには、マーケティングスキルが必要です。
といっても、Webマーケターを目指す必要はありません。
今後はマーケティングの考え方を意識しないと、Webライターとして生き残れない時代が来るということです。
マーケティングスキルってなに?
マーケティングは、一般的に「売れる仕組みづくり」の意味合いで用いられます。
しかし、記事執筆を担当するWebライターに「関係あるの?」と疑問に思うかもしれません。
Webライターにとってのマーケティングスキルは、以下のような観点で「考える力」を指しています。
- 読者が求めることを考える力
- 成果(集客や収益)を出すための施策を考える力
つまり、SEOを「しっかりと理解すべき」ということです。
今後も変わらず、WebライティングにはSEOが欠かせません。
ただし、小手先のテクニックを覚えるのではなく、Webライティングの目的を見失わない意識が重要です。
戦略はアップデートが必要|数年後には通用しない
「SEO対策」と検索すると、Webページを検索上位に表示するためのさまざまな戦略が見つかります。
- 検索キーワードをタイトルや見出しに入れましょう
- 関連キーワードを本文に入れましょう
- 被リンクを獲得してドメインパワーを上げましょう
いずれも検索上位に表示させるため、Googleの検索アルゴリズムを意識した対策です。
しかし、このような対策は、数年後には通用しなくなる可能性があります。
Googleアップデートで評価方法は変化する
Googleの検索アルゴリズムは、数百を超える要素で成り立っています。
そして、アップデートを繰り返しながら、日々改良が加えられています。
検索結果の質を高めるためのアップデート。
オリジナリティがありユーザーにとって価値のあるWebサイトが評価を上げている。
Webサイトの評価を見直すためのアップデート。
ガイドラインに反するSEO(低品質なリンクやスパム行為)を用いるWebサイトが評価を下げている。
上記は、大規模アップデートとして有名です。
どちらにも共通しているのは、当時主流だったSEOがアップデート後に通用しなくなったことです。
検索アルゴリズムの数百を超える要素は公開されていません。
コンテンツマーケターは、Googleガイドラインや社員の発言などをもとにSEOの施策を導き出しています。
2024年には「AIを活用した検索」が広まり始めています。
本当に価値のある記事が評価されるべき
検索アルゴリズムの役割は「検索ユーザーが求める記事」を上位表示することです。
しかし、本来は上位にあるべきではない記事が表示されてしまうこともあります。
おもな要因は、検索ユーザーが求める記事ではなく「SEO対策された記事」が上位表示されているからです。
本当に美味しいカレー10選!…って結局どれが一番美味しいの?
信ぴょう性のない検索結果では、検索ユーザーからの信用度を失ってしまいます。
SNSの口コミやインフルエンサーに注目が集まるのは、検索することへの信頼が失われているのかもしれません。
過去のSEOが通用しなくなる
「SNSの口コミを見たほうが参考になる」
「ネット記事よりインフルエンサーを信用したい」
Google検索するユーザーが減ると、Googleの売上が落ちます。
そのため、Googleの検索アルゴリズムは、検索ユーザーのために日々改良が加えられています。
検索アルゴリズムの本質は「読者の検索ニーズを満たすWebページ」を上位表示することです。
要素が変化しても、本質は変わりません。
読者ではなく検索エンジンを意識したSEOは、アップデートのタイミングに通用しなくなる可能性がありますよ。
戦略を変えても考え方は変わらない
Webライターに求められるのは、読者の検索ニーズを満たすために「何をすべきか」を考える力です。
つまり「何を書けば読者が喜んでくれるだろうか?」と想像しながら、Web記事をセルフマーケティングしましょう。
- どのような人に
- どのような価値を
- どのように提供するか
Web記事を書く目的は「読者に価値を提供すること」です。
検索順位を意識したSEOは、目的を達成するための手段にすぎません。
読者を意識してマーケティングできるWebライターは、環境の変化に影響されずステップアップできるはずです。
記事を書くだけのWebライターは生き残れない
Webライターは、初心者でも比較的挑戦しやすい仕事です。
リモートを活用した働き方の変化により、在宅ワークとしても人気を集めています。
低単価の案件からスタートしても、コツコツと実績を積み重ねることで収入は増えていくはずです。
しかし、記事を書くだけでは「その他大勢のWebライター」に埋もれてしまいます。
クラウドソーシングがWebライターを増やした
クラウドソーシングサイト | ライター数(2023年1月現在) |
---|---|
クラウドワークス | 10万人以上 |
ランサーズ | 22万人以上 |
クラウドソーシングサイト | ライター数 (2023年1月現在) |
---|---|
クラウドワークス | 10万人以上 |
ランサーズ | 22万人以上 |
クラウドソーシングサイトの普及は、Webライターを増やすきっかけになりました。
実際にクラウドソーシングサイトでWebライター数を検索してみたところ、20万人以上の登録者がいるようです。
クラウドソーシングサイトには、スキルがなくても挑戦できる初心者向けの案件もあります。
そのため「誰でもできる」といったイメージが定着し、次第に低単価な案件が増加しました。
「書くこと」がスキルとして評価されない
Webライターの仕事は、おもに文章を書くことです。
初心者でも気軽に挑戦でき、基礎的な文章力も比較的簡単に習得できます。
だからこそ「書くこと」がスキルとして評価されないフェーズに突入するはずです。
今後は、文章を書くことで「読者やクライアントに価値を提供できる人」が評価されます。
「取材をする」「編集をする」など、書くこと以外にできる「+α」のスキルで価値提供してみましょう!
まとめ|誰のために?何をする?を考えてみよう
今回は「Webライターのキャリアパス」をテーマに、以下のコンテンツを解説しました。
Webライターのキャリアパスは、以下の2パターンに分けられます。
どちらを選ぶにしても、まずはライティングスキルの習得が欠かせません。
そして、キャリアパスの選択肢にかかわらず、マーケティングスキルを意識しないと生き残れない時代が来ます。
Webライターのステップアップには、一つだけ秘策があります。
読者やクライアントに「価値提供すること」を心がける。
将来の自分は、ライターとして「誰のために、何をしたいのか」って考えてみてください。
誰かの役に立つためにやってみたいことが見つかれば、キャリアパスの答えが見つかるはずです。
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