今回のテーマは「漢字とひらがなの使い分け」です。
文章を執筆しているときに「漢字で書く?ひらがなで書く?」と迷った経験はありませんか?
Webライティングにおける「漢字とひらがなの使い分け」は、記事の読みやすさに影響する重要な要素です。
よくあるパターンと例文を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
運営者プロフィール
- 2020年:未経験からフリーランスのライターに
- 2023年:ライター月収37万円を達成
- 2024年:電子書籍を出版
「文章でどこかの誰かの役に立とう!」をテーマに当サイトを運営しています。SEO・取材・電子書籍など、幅広い案件に対応中。
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漢字をひらがなに「ひらく」7つのパターン
日本語の文章には、おもに「漢字・ひらがな・カタカナ」の3種類が使われています。
とくに漢字とひらがなは、状況にあわせて使い分けることが大切です。
漢字をひらがなに「ひらく」ことには、以下のような効果を期待できます。
- 文章が読みやすくなる
- 文章から伝わる雰囲気がやわらかくなる
- 誤字による読者の誤認識を防げる
そこで、漢字をひらく7つの典型的なパターンを解説します。
それぞれのパターンを理解して、より読みやすい文章を執筆しましょう。
形式名詞
形式名詞を漢字で書くと文章が読みづらくなるため、ひらがなにひらきましょう。
「こと」「もの」などの形式名詞は、名詞の役割を果たしながらも主要な意味をもたない言葉です。
一般的には、文章全体のバランスを整えるために使われます。
読みやすさが向上するだけでなく、文体がやわらかくなりますよ。
漢字表記
ライティングスキルの向上には、毎日継続して書く事が欠かせません。
ひらがな表記
ライティングスキルの向上には、毎日継続して書くことが欠かせません。
漢字 | ひらがな |
---|---|
物 | もの |
事 | こと |
時 | とき |
上 | うえ |
為 | ため |
通り | とおり |
上記は、ひらがなで記載したい形式名詞の一例です。
文章の読みやすさとわかりやすさを向上させるためにも、形式名詞はひらがなにひらきましょう。
接続詞
「しかし」「なお」などの接続詞は、文や語句をつなぐ役割がある言葉です。
接続詞をひらがなにひらくことで、文章の読みやすさが改善されます。
漢字表記
若し文章執筆に悩んだら先輩ライターに相談しましょう。更にフィードバックをもらえる環境があれば積極的に活用しましょう。
ひらがな表記
もし文章執筆に悩んだら先輩ライターに相談しましょう。さらにフィードバックをもらえる環境があれば積極的に活用しましょう。
漢字 | ひらがな |
---|---|
更に | さらに |
然し | しかし |
若し | もし |
但し | ただし |
及び | および |
且つ | かつ |
尚 | なお |
上記は、ひらがなで記載したい接続詞の一例です。
読みやすさを考慮するなら、基本的にはひらがなにひらくべきです。
ただし、学術的な文書や法的な文書には、漢字表記が適しているケースもあります。
文書の種類や読みやすさを考慮しながら、表記を使い分けましょう。
補助動詞
「~しておく」「~てみる」などの補助動詞は、以下の役割を果たす言葉です。
- 主動詞の意味や性質を補足・強調する
- 文の意味を微妙に変化させる
補助動詞を漢字で書くと、読みづらさや違和感のある文章になります。
漢字表記
SEOの対策キーワードは、しっかりとリサーチして置きましょう。
ひらがな表記
SEOの対策キーワードは、しっかりとリサーチしておきましょう。
漢字 | ひらがな |
---|---|
して置く | しておく |
して行く | していく |
して見る | してみる |
して頂く | していただく |
して居る | している |
上記は、ひらがなで記載したい補助動詞の一例です。
補助動詞は漢字本来の意味をもたないため、一般的にはひらがなで表記します。
たとえば「準備しておく」には「置く(put)」の意味が含まれないので漢字で書きません。
副詞
「全く」「予め」などの副詞には、動詞や形容詞などを修飾する役割があります。
副詞をひらがなで表記すると、文章の意味を明確に伝えられます。
漢字表記
SEOの効果が現れるまで、暫く時間がかかる場合もあります。
ひらがな表記
SEOの効果が現れるまで、しばらく時間がかかる場合もあります。
漢字 | ひらがな |
---|---|
大いに | おおいに |
共に | ともに |
全く | まったく |
余りに | あまりに |
予め | あらかじめ |
概ね | おおむね |
極めて | きわめて |
次第に | しだいに |
上記は、ひらがなで記載したい副詞の一例です。
Web記事を執筆する場合には、読みやすさを考慮してひらがなで書きましょう。
公用文の場合には、漢字で書くことが推奨されている副詞もあります。
※参考:例規データベース「公用文における漢字使用等について」(総務省)
副助詞
「まで」「ほど」などの副助詞は、名詞や代名詞を修飾する助詞です。
名詞や代名詞の関係を、はっきりとさせる役割があります。
漢字表記
依頼した原稿は、来週の月曜日迄に提出してください。
ひらがな表記
依頼した原稿は、来週の月曜日までに提出してください。
漢字 | ひらがな |
---|---|
迄 | まで |
程 | ほど |
位 | くらい |
等 | など |
頃 | ころ |
上記は、ひらがなで記載したい副助詞の一例です。
副助詞を漢字で書くと、文章がフォーマルで硬い印象になりがちです。
やわらかく親しみやすい印象を伝えたい場合には、副助詞をひらがなで表記しましょう。
一部の動詞
一部の動詞は、記事によって漢字表記と仮名表記が混在しがちです。
たとえば「出来る」や「分かる」などの使用頻度が高い動詞は、ひらがなで書くほうが読みやすさが増します。
漢字表記
Webライティングの基礎を学べば、執筆案件に挑戦出来るはずです。
ひらがな表記
Webライティングの基礎を学べば、執筆案件に挑戦できるはずです。
漢字 | ひらがな |
---|---|
在る | ある |
居る | いる |
出来る | できる |
分かる | わかる |
成る | なる |
上記は、ひらがなで記載したい動詞の一例です。
ただし「出来事」や「成り上がり」のように、名詞の場合は漢字で表記するほうが読みやすさを感じられます。
常用外漢字
使用頻度が低い常用外漢字は、基本的にはひらがなで書きます。
常用外漢字に馴染みのない読者が、文章の意味を適切に理解するためです。
たとえば「懐かしい」や「繋がる」は、常用外漢字を使用しています。
漢字表記
自己分析と提案文の対策が、クラウドソーシングサイトでの案件受注に繋がります。
ひらがな表記
自己分析と提案文の対策が、クラウドソーシングサイトでの案件受注につながります。
漢字 | ひらがな |
---|---|
繋がる | つながる |
懐かしい | なつかしい |
喋る | しゃべる |
驚く | おどろく |
掴む | つかむ |
揃える | そろえる |
上記は、ひらがなで記載したい常用外漢字を用いた表記の一例です。
常用外漢字かどうかは、文化庁の「常用漢字表」で判断できます。
どちらの表記にするか迷ったときにチェックしましょう。
人名や地名などの固有名詞には、一般的には常用外漢字をそのまま使用します。
読みなれない漢字には「河豚」のようにルビを振って対応するのも効果的です。
ビジネスメールによくある使い分け
フォーマルな文体のビジネスメールでも、漢字とひらがなの使い分けが必要です。
とくにメールの読みやすさを意識するため、以下の表現はひらがなで書きましょう。
- ください(下さい)
- いたします(致します)
- いただく(頂く)
- よろしく(宜しく)
- ぜひ(是非)
- はじめまして(初めまして)
また、以下の表は、ビジネスメールで使用頻度の高い表現です。
漢字 | ひらがな | 使用例 |
---|---|---|
予め | あらかじめ | あらかじめお知らせいたします |
直ぐに | すぐに | すぐに会議の資料を送付します |
及び | および | 新製品の仕様および価格について |
何卒 | なにとぞ | なにとぞよろしくお願いいたします |
暫く | しばらく | しばらくお待ちください |
後程 | のちほど | 議事録をのちほど送付いたします |
漢字 | ひらがな | 使用例 |
---|---|---|
予め | あらかじめ | あらかじめお知らせいたします |
直ぐに | すぐに | すぐに会議の資料を送付します |
及び | および | 新製品の仕様および価格について |
何卒 | なにとぞ | なにとぞよろしくお願いいたします |
暫く | しばらく | しばらくお待ちください |
後程 | のちほど | 議事録をのちほど送付いたします |
ビジネスメールで重要な観点は、文法が正しいかどうかではなく「相手が読みやすいかどうか」です。
漢字とひらがなを適切に使い分けながら、円滑なコミュニケーションを図りましょう。
漢字を「ひらく」べきかどうかに迷ったら?
漢字とひらがなの使い分けに迷ったときは、以下のポイントで判断しましょう。
必ずしも「ひらがなで書くべき」と考える必要はありません。
いったん「ひらがな」にひらいてみる
まずは、使い分けに迷った漢字を「ひらがな」にしてみましょう。
とくに、Web記事は読みやすさを重視する傾向にあるため、ひらがな表記が効果的です。
ひらがなで書くと、親しみやすい印象を与えられます。
ただし、ひらがな表記が「読みにくい」と感じる場合は、漢字表記に戻しましょう。
必ずしも「ひらがなが正解」とは限らないため、読みにくさや違和感がなければ漢字表記でも問題ありません。
また、ひらがなが連続する文章は、読みづらさや稚拙な印象を与えてしまう場合もあります。
読みやすさや違和感がないかを意識しながら、漢字をバランスよく使用する工夫も大切です。
「3:7」のバランスを意識する
漢字とひらがなの割合は「3:7」のバランスが理想的です。
読みやすいだけでなく、視覚的に快適な文章にするためにもバランスを意識しましょう。
文章のバランスをチェックするには、以下のポイントを意識するのが効果的です。
- 複雑な長文ではなく短くシンプルな文章を心がける
- 固有名詞や専門用語以外はひらがなで書く
- 執筆後の文章を音読して読みやすさを確認する
ひらがなを適度に使った文章は、リズムよくスムーズに読み進められます。
一方で漢字の割合が多い文章は、読みづらいだけでなく、読み仮名を考える手間が増えてしまいます。
適度に漢字をひらきながら、読みやすい文章を心がけましょう。
傾向や習慣にあわせる
漢字とひらがなの使い分けは「どちらが正解」と決めつけるべきではありません。
読みなれた言葉や使い慣れた表現があれば、傾向や習慣にあわせる配慮も必要です。
- 記事を掲載するWebサイトの傾向やルール
- やり取りする相手が使う言葉や表現
Webサイトごとに定められたルールに従うことで、記事全体の統一感が保たれます。
とくに法律や医療の専門用語が求められるサイトでは、表記の一貫性が重要です。
また、メールやチャットでのやり取りでは、相手が使う言葉や表現にあわせる配慮も大切です。
正解不正解ではなく、相手を意識した言葉選びが円滑なコミュニケーションにつながります。
読者の特性や文章の目的を考慮しながら、漢字とひらがなの使い分けを心がけましょう。
まとめ|Web記事では漢字を「ひらく」意識が大切!
今回は「漢字とひらがなの使い分け」をテーマに、以下のコンテンツを解説しました。
漢字とひらがなの使い分けは、文章の印象や意味の伝わり方に大きな影響を与えます。
読みやすく、親しみやすい文章を書くためには、以下のポイントを意識するのが重要です。
- いったん「ひらがな」にひらいてみる
- 「3:7」のバランスを意識する
- 傾向や習慣にあわせる
表記の使い分けに迷った場合は、今回解説した「7つのパターン」を参考にしてみましょう。
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