
大学生のアルバイトに、Webライターっておすすめなのかな?
Webライターの仕事は、大学生のアルバイトにおすすめです。
在宅ワークで好きな時間に稼げることはもちろんですが、何よりもWebライターの経験は大学生の将来を広げてくれます。
文章力を身につけること、フリーランスの働き方を体験すること。
社会人となったときに役に立つスキルや経験に、一足早くふれる機会を得られます。
そこで今回は、Webライターの始め方や経験することのメリットを大学生ならではの観点で紹介します。



Webディレクターの経験がある「taku」が解説します。
- 大学生がWebライターを経験するメリット
- Webライターをおすすめできる人・できない人の特徴
- Webライターの仕事を始める方法
- Webライターの経験が将来どのように役立つのか
Webライターは大学生のアルバイトにおすすめ
Webライターは、大学生でもアルバイトとして始められる職業です。
パソコンとネット環境があれば自宅でも作業できることから、社会人の副業としても注目を集めています。
そして、Webライターの仕事は「文章を書くこと」です。
難易度の高い特別なスキルを必要としないため、大学生でも比較的チャレンジしやすいでしょう。


ひとつだけ先にお伝えしておきます。
アルバイトの目的が「たくさん稼ぎたい」であれば、Webライターを始めることはおすすめできません。
Webライターの仕事は意外に時間がかかるし、難易度に合わせて単価も低く設定される傾向にあるからです。
それでも、Webライターの仕事は、大学生におすすめできます。
稼ぐこと以外にも、価値を感じられるメリットがあるからです。
大学生がWebライターを経験する5つのメリット


大学生がWebライターを「経験すること」には、5つのメリットがあります。
- 文章を書くスキルが得られる
- パソコンを使いこなすスキルが得られる
- Web制作へのキャリアが広がる
- フリーランスの働き方を体感できる
- 自分の書いた記事で人の役に立てる
大学生は遊びも学びも「経験」が財産となる時期です。
せっかくの機会なので、学生時代に経験したことを将来に活かしましょう。



料理人を目指すために、厨房のアルバイトで経験を積むような感覚。
1.文章を書くスキルが得られる
Webライターの業務をこなすことは、文章力のスキルアップに効果的です。
少しだけ言い方を変えると、想いを文章で伝えるための書き方(言葉の選び方)を理解できます。
文章で相手に想いを伝えるスキルは、社会人としても学生としても重宝します。
- ビジネスメール
- 企画書・提案書
- プレゼンテーション資料
- 業務マニュアル
- レポート資料
リモートワークの普及で、対面のコミュニケーションが減っています。
そのため、今後は文章で情報を伝えるスキルがより重要視されるでしょう。



文章にするとなぜか伝わらないことってあるよね…
2.パソコンを使いこなすスキルが得られる
Webライターの業務で習得できるスキルは、文章力だけではありません。
パソコンやインターネットを利用することから、幅広い職種で活用できるスキルもあります。
- タイピングスピードの向上
- Webサービスやツールの活用方法
- 基本的なビジネスマナーが身につく
Webライターのおもな作業は、パソコンで文章を入力することです。
何度も繰り返すことで、タイピングに慣れて自然に入力スピードも向上します。



長文を書くレポート課題にも活かせますよ。
また、多くの企業が採用しているWebサービスを業務で使用できます。
とくにChatworkやZoomは、主流のコミュニケーションツールです。
使い方を知っておいて、損はありません。
クライアントと連絡する機会が増えることで、社会人としてのビジネスマナーを身につけられることも大きなメリットです。



テクニックをマネするのが上達への近道!
3.Web制作へのキャリアが広がる
Webライターとして「Web記事」を制作する仕事に携わることは、さまざまな職種を知るきっかけとなります。
Webライター | Web記事の原稿を執筆する役割 |
Webデザイナー | Web記事のデザイン(デザイン・配色)をつくる役割 |
Webエンジニア | Web記事をインターネット上へ仕様通りに表示する仕組みをつくる役割 |
Web編集者 | 記事をサイト公開できるよう編集する役割 (添削、修正、入稿など) |
Webディレクター | 記事制作をプロジェクト管理する役割 (進捗管理、クライアント対応など) |
Webマーケター | Webを使って企業の売上アップや販売促進に貢献する役割 |
Webコンサルタント | Webを使って情報発信したい企業へのアドバイスやサポートする役割 |
Web記事の制作には、さまざまな役割をもつ担当者が関わっています。
Webライターとしての経験値を活かせる職種もあるので、キャリアの選択肢を広げることも可能です。



takuもWebライターからWeb編集者を経て、現在はWebディレクターとして活動中です。
4.フリーランスの働き方を体感できる


Webライターの仕事は「パソコンとネット環境」があれば、自宅でも喫茶店でも場所を選ばずに対応できます。
好きな場所で仕事をする「ノマドワーカー」的な働き方は、まさにフリーランスそのものです。
最近では「働き方革命」といった言葉もあるように、副業やフリーランスなど多種多様な働き方が注目を集めています。
学生時代から一足先に「フリーランスっぽい働き方」に慣れておくことも、今後の役に立つでしょう。
5.自分の書いた記事で人の役に立てる


Webライターが書いた記事はWebサイトに投稿され、さまざまな人の疑問や悩みの解決に役立ちます。
困ったときに調べて参考にしたWeb記事は、Webライターが書いているものです。
自分の書いた記事がインターネットを通じて、顔も名前も知らない誰かの財産となります。



Webライターとしての大きなやりがいにつながりますよ。
Webライターのアルバイトをおすすめできる人
以下の特徴に該当する人は、Webライターをアルバイトに選ぶことをおすすめします。
- 文章を書くことが好き
- Web記事やブログに興味がある
- スキマ時間に稼ぎたい
- バイト先に出勤するのが面倒くさい
- 接客サービスに苦手意識がある
仕事をこなすうえで「自分に合っているかどうか」は重要なポイントです。
Webライターに挑戦する前に、まずは自分の特徴と比較してみましょう。
文章を書くことが好きな人
Webライターは「文章を書く仕事」です。
文章を書くことが好きな人は、仕事を楽しめるでしょう。



「文章を書くこと」の種類は何でも構いません。
とにかく画面に向かって文字を入力する作業に負担を感じないことが大切です。
- 論文を書く
- レポートを書く
- 日記やブログを書く
- ストーリーを書く
- ポエムを書く
上記の「書く作業」は、それぞれ記載する内容が異なります。
しかし、記載する内容を頭で考え、文章に変換して入力することは共通です。



takuはライティング業務してブログも書いて…どんだけ文章を書いたんだろう?
Web記事やブログに興味がある人


普段からWeb記事やブログを読む機会が多い人は、Webライターの仕事を楽しめます。
たとえば観光スポットを紹介するWebサイトを見て「楽しいな」と感じることがあれば、同じような記事の制作を目指してみてください。
Webで記事を公開する目的は「読者の役に立つこと」です。
自分自身が「楽しい」「参考になった」と感じた記事は、ほかの誰かにも同じような感情を与えています。
普段からWeb記事やブログを活用している人は、これから「活用してもらう立場」で活躍するのもステキですよ。
スキマ時間に稼ぎたい人
Webライターは、スキマ時間で作業できます。
そのため、学業や趣味の時間を優先したい人におすすめです。
クライアントと連絡を取る頻度も少なく、1日1〜2時間程度で無理なく働けます。
そもそもWebライターには副業や在宅ワーカーが多いため、クライアントもスキマ時間に働くことを考慮しています。
比較的ゆるやかな納期を設定することも多く、学業を優先しやすい仕事です。
バイト先に出勤するのが面倒くさい人


Webライターの仕事は「自宅で対応できること」が大きなメリットです。
わざわざバイト先に行って、シフトの時間に拘束される必要はありません。



自宅では集中できないと感じる場合は、大学の学習室や図書館も活用できます。
クライアントとの連絡や原稿の納品には、ネット環境が必要です。
しかし、文章を執筆する作業は、基本的にどこでも対応可能です。
好きな時間に好きな環境で働きたい人は、Webライターの仕事をおすすめします。
接客サービスに苦手意識がある人
接客サービスや対面でのコミュニケーションなど、人と話をすることに苦手意識を感じる人にWebライターの仕事はおすすめです。



接客どころか人と話す機会すらほとんどありません。
基本的には、画面に向かって黙々と文章を入力します。
ガヤガヤした環境より一人でいるほうが集中できる人は、余計なプレッシャーを感じることも減るでしょう。
ただし、一部の案件やクライアント次第では、Zoomを活用した対面コミュニケーションを実施する場合もあります。
- ミーティング(業務説明)
- 取材対応
- 勉強会
ライティングスキルの勉強会を実施することもあるので、必要に応じて参加してみるのもおすすめです。



takuが所属するクライアントは、ライターの課題解決を目的としたZoom勉強会を実施しています(たまに講師してます)
Webライターのアルバイトをおすすめできない人
以下の特徴に該当する人は、Webライターをアルバイトに選ぶことをおすすめできません。
- 地道な作業が苦手
- チームで協力することが好き
- 月10万円くらい稼ぎたい
- 意志が弱い(サボり癖がある)
Webライターに限らず、自分に合わない仕事をすると精神的に負担を感じてしまいます。
「合わないかも」と感じた場合は、素直に別の仕事を検討しましょう。
地道な作業が苦手な人
Webライターの業務は「文章を書くこと」の繰り返しです。
業務に慣れるまでは文章の書き方に苦戦しますし、記載内容のリサーチには想像以上の時間がかかります。
また、PCに向かって一人で黙々と作業することも多いので、やりがいや刺激を感じづらいことも事実です。



お客さんが褒めてくれる機会も少ないので「楽しくない」と感じることもあるかも。
地道な作業や同じことの繰り返しが苦手と感じる場合は、Webライターの仕事が合わない場合もあります。
どうしても挑戦してみたい場合は、定期的な気分転換を取り入れると効果的です。



takuは15時になったら散歩で気分転換しています。
チームで協力することが好きな人


Webライターの仕事は、基本的に一人で作業を進めます。
チームでアイデアを出し合ったり、困ったときに助け合ったりする機会はそれほどありません。
喜びも苦労も共有しづらいことに物足りなさを感じてしまうこともあり、チームプレイを重視したい人にはおすすめできません。
サポートし合える仲間が欲しい場合は、同級生を誘ったりSNSで同士と交流を深めたりするのも効果的です。
月10万円くらい稼ぎたい人
Webライターの仕事は「稼ぎたい」と考えている人にはおすすめできません。
勤務経験がなくスキルも乏しい学生は、理想の金額を稼ぐまでに時間がかかります。



学生に限らず、副業で働く社会人もスキルのない状態では稼ぐことに苦労します。
Webライターとして、月5万円以下しか稼げないフリーランスも少なくありません。
ただし、就職活動を控える大学生には「業務を経験すること」も大きな価値があります。
将来の幅を広げるためにも、実績づくりを意識してみてください。
意志が弱い人(サボり癖がある人)


Webライターの仕事は、場所や時間の制約が少なく、自由な働き方で作業できます。
しかし、自由な働き方には「自己管理できる意志の強さ」が必要です。
厳しく指導してくれる上司や先輩がいないので、ついつい作業を後回しにして納期直前に追い込まれる人もいます。



口うるさい人がいないのは気楽な反面、自己管理への責任が増します。
「自分がダメなときにケツを叩いてくれる人が必要だ」と思う人は、組織で働ける職場のほうが活躍するチャンスがあるでしょう。
Webライターの仕事を大学生が始める方法


大学生がWebライターの仕事を始める方法は、以下の流れが一般的です。
- クラウドソーシングサイトに登録する
- 自己PRを作成する
- 初心者向けの案件に応募する
クラウドソーシングサイトの利用方法を覚えておくと、将来的に副業するときにも役立ちます。
1.クラウドソーシングサイトに登録する
まずは、クラウドソーシングサイトの登録から始めましょう。
Webライターの仕事は、以下2つのサイトから受注するのが一般的です。
- クラウドワークス:幅広い業種の案件が豊富
- ランサーズ:ライター向けの案件が豊富
どちらも豊富な案件を誇る大手クラウドソーシングサイトです。
初心者向けの案件もあるので、大学生でも十分に活用できます。
アカウントの登録方法は、以下の記事で詳しく解説しています。よかったら参考にしてみてください。
2.自己PRを作成する
クラウドソーシングサイトへの登録が完了後は、案件を探す前に自己PRを作成しましょう。
実績やスキルで評価されにくい大学生には、履歴書代わりとなる自己PRの充実が必要不可欠です。



業務未経験の大学生は「なぜWebライターの仕事に挑戦したいのか」のアピールをおすすめします。
将来のビジョンや現状の取り組みを伝えることで、クライアントが興味をもってくれるかもしれません。
また、大学生にポートフォリオの作成は不要です。
ポートフォリオは自分のスキルや実績を売り込むための作品集であるため、未経験者は自己PRの内容を充実させることに集中しましょう。


3.初心者向けの案件に応募する
自己PRが完成したら、さっそくWebライターの仕事を探してみましょう。
未経験者の場合は「未経験可」の案件を探すのがおすすめです。
最初はたくさんの案件から「どれを選べば良いかわからない…」と悩んでしまいます。
そのような場合は、以下の基準で選んでみてください。
- 自分でも書けそうなジャンル
(知ってる程度で大丈夫) - 低単価の案件
(最初は0.5円程度から) - 複数人募集している案件
(一緒に受注する人がいると気持ちが少し楽になる)
初めて受ける案件は、練習のつもりで挑戦しましょう。
とくに未経験者は、最初から上手くできないことも多々あります。
単価の低い案件や複数人募集している案件など、少しだけ楽な気持ちで受けられるポイントを見つけることも効果的です。



業務に慣れてきたら、少しずつ案件の幅を広げてみましょう。
ライター経験は将来につながるのか|現役Webディレクターの考え


学生時代にWebライターを経験することは、将来のキャリアに大きな影響を与えます。
僕はWebディレクターとして、さまざまなライターさんに業務を発注してきました(今もしています)。



あくまでも個人的な見解ですが、大学生のライターを高く評価することもあります。
現状を正直に伝えると、大学生はとてもマジメでしっかりしています。
一方で副業の社会人ライターは、片手間で適当に対応されることも少なくありません。
つまり言いたいことは「クライアントは頑張ってくれる学生のこともポジティブに評価している」ってことです。
Webライターはアルバイトじゃなくて就職活動
Webライターって、残念ながら稼ぐのが大変です。
「報酬や単価が低いから」って話ではなくて、以下の対応に時間がかかってしまうことに原因があります。
- 文章を書くことに時間がかかる
- 執筆内容の調査に時間がかかる
記事の冒頭でも伝えたように、Webライターの仕事はアルバイトじゃなくて就職活動だと思うのが得策です。
Webライティングを活かす職業であれば、スキルをアピールできます。
それ以外の職業でもビジネス経験を活かせます。
採用ページやコラム記事のWeb集客に、数百万円を払う一般企業が山ほどいるのですから。



Webライティングのスキルがある社員って、一般企業でも価値のある存在ですよ。
スキルが評価されるとキャリアパスが広がる
Webライターとしてのスキルが評価されると、Web編集者やWebディレクターなどのキャリアパスが広がります。
僕も元々はWebライターから始めて、Web編集者の誘いを受けました。



今はWebディレクターとして活動しています。
少し方向性を変えると、WebマーケターやWebコンサルタントといった選択肢もあります。
いずれにしても、Webライターとしての経験が基礎知識となる職業です。



自分にできることの可能性が広がるとワクワクしますよ!


一足先に副業やフリーランスと同じ働き方を体験している
大学生にとって、Webライターは「アルバイトの一環」にすぎません。
しかし、やっていることは、副業やフリーランスの働き方そのものです。
- 副業ライターは本業のスキマ時間に業務をこなす
- 大学生は学業のスキマ時間に業務をこなす
僕がフリーランスのWebライターをしていた頃は、クラウドソーシングサイトで案件を受注していました。
まったく同じ方法を、この記事で大学生向けに紹介しています。



やってること同業者じゃん。
お小遣い稼ぎのアルバイトと思うか、一足早い社会人体験と思うか。



考え方次第で、経験の価値が180度変わるでしょう。
大学生が気になるWebライターへのFAQ
ここからは大学生だからこそ気になるような、Webライターへのよくある疑問をまとめてみました。
記事制作で関わっている大学生がいたので、チラッと聞いてみた内容も含めています。
Webライターの経験が大学生の将来を広げてくれる


Webライターの仕事は、大学生のアルバイトとしておすすめです。
ただし、その理由はたくさん稼げるからではなく、経験値が将来の幅を広げてくれるからです。
Webライターの経験は、Web制作の業種で活躍するチャンスを増やしてくれます。
また、別業種で働く場合も、基本的なビジネススキルを得られるでしょう。
一般的なアルバイトのように、雇用契約を結ぶわけではありません。
業務が自分に合わないと感じたら、すぐに別の方向へ切り替えられます。
Webライターの仕事は簡単に挑戦できるので、まずはお試し程度に初心者向けの案件から始めてみてください。


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