- クラウドソーシングサイトで案件を受注する手順
- 案件の採用率を上げるコツ
- 悪質な案件(クライアント)の見極め方

Webライターの案件って、どうやって受注すればいいのかな?



Webライターに初めて挑戦するなら、まずはクラウドソーシングサイトを活用してみよう!
Webライターに挑戦したい。でも、初めてのことには不安を感じてしまいます。
いざ案件を探してみても、希望条件とマッチしないものばかり。
妥協して選んだ結果「やめとけばよかった」なんて思うことも多々あります。
そこで今回は「初心者でも失敗しない案件の受注手順」をテーマに、案件の見極め方や採用率の上げ方を解説します。



記事の後半では個人的な失敗談も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の執筆者


- Webライター(3年)
- Webディレクター(1年)
- 元システムエンジニア(8年)
システムエンジニアの激務にギブアップ。
未経験からフリーランスのWebライターに転身。
2つのブログを運営しています。
初心者はクラウドソーシングサイトを利用すべき


Webライターの案件探しは、以下の方法が一般的です。
- クラウドソーシングサイトで探す
- Webメディアの求人を探す(オウンドメディアやSNS)
これからWebライターに挑戦する初心者には、クラウドソーシングサイトの活用がおすすめです。
- 初心者向けの案件を受注しやすい
- 発注者の評価・口コミを確認できる
- トラブル時にサポートを受けられる
クラウドソーシングサイトを活用することで、初心者でも着手しやすい案件を見つけられます。
また、発注者の評価を確認できるので、信用できるかどうかの見極めにも便利です。



オウンドメディアやSNSで募集している案件は避けたほうがいいの?



オウンドメディアやSNSで募集している求人は、Webライターの業務に慣れてからのほうが対応しやすいよ。
- スキルや実績を求められることが多い
- 契約書や請求書などの手続きが増える
- 発注者の素性を把握しにくい
- トラブルが発生した場合に自己対応しなければならない
仲介役のいない直接的な契約では、契約の手続きやトラブル時の対応など、自分自身で対応すべきことが増えます。
業務に慣れていない時期は負担が増えてしまうこともあるので、まずはクラウドソーシングサイトで実績を積むことからはじめてみましょう。
クラウドソーシングサイトで案件を受注する手順


Webライターの初心者は、案件を受注するための6つの手順を理解しましょう。
やるべきことを適切な手順で対応すれば、スムーズにWebライターとしてデビューできます。



もし時間がかかったり上手くいかなかったりしても、慌てずにやり直せば大丈夫ですよ!
クラウドソーシングサイトに登録する


クラウドソーシングサイトで案件を探すためには、サイトへのアカウント登録が必要です。
まずは、初心者向けの案件を見つけやすい「クラウドワークス」と「ランサーズ」に登録してみましょう。



具体的な登録手順は、以下の記事を参考にしてみてください。
プロフィール(自己紹介)を作成する


アカウント登録が完了したら、プロフィール(発注者に向けた自己紹介)を作成しましょう。
プロフィールには、おもに以下のような内容を記載します。
- 本業や学業での実績・心がけていること
- Webライターを目指すために取り組んでいること
- 趣味や特技(得意ジャンルにつながるもの)
クラウドソーシングサイトでの案件探しには、基本的に面接がありません。
そのため、プロフィールの内容が発注者にとっての重要な判断材料となります。
Webライターとしての実績がない場合は、本業や学業に「どのように取り組んでいるか」をアピールすると効果的です。



業種にかかわらず、仕事に取り組む姿勢は重要なアピールポイント!



以下の記事では、具体的な「自己PRの書き方」を紹介しています。


気になる案件を探す


プロフィールの作成が完了したら、さっそくWebライターの案件を探してみましょう。
しかし、たくさんの案件があるので「どれを選べばいいのかわからない…」と悩んでしまいます。
そこで、以下のポイントを意識してみましょう。
案件の種類を理解しよう
クラウドソーシングサイトの案件は、3つの種類に分けられます。
Webライターは、おもにプロジェクト形式の案件を受注します。
また、プロジェクト形式は、報酬の支払い方法に応じて2種類に分けられます。
- 固定報酬制
- 納品や業務が完了することで報酬が支払われる
- 時間単価性
- 稼働した時間に応じて報酬額が支払われる



文字単価が基準となるライティング業務は、
基本的には「固定報酬制」です。
- 受けたい案件を見つける
- 案件例『釣り好きなWebライター募集!フィッシング用品の記事執筆を依頼』
- 案件に応募(提案)する
- 提案が採用されたら契約に進む
- 契約後に業務を開始する
- 納品する
- 報酬が支払われる
案件選びの基準を決めよう
Webライター向けの案件を選ぶときは、以下のポイントを判断基準にしましょう。
- 文字単価0.8円以上
- プロジェクト案件
- 継続発注
- 発注者の評価が高い
- 複数人のライターを募集している
(一緒に受注する人がいると気持ちが少し楽になる)
初めて受ける案件は、練習のつもりで挑戦しましょう。
とくに未経験者は、最初から上手くできないことも多々あります。
単価の低い案件や複数人募集している案件など、少しだけ楽な気持ちで受けられるポイントを見つけることも効果的です。



もちろん練習とはいえ仕事なので、マジメな気持ちで頑張りましょう!



以降の見出し「案件の選び方で心がけたい5つのこと」では、案件の選び方を詳しく解説しています。
気になる案件に応募(提案)する


気になる案件を見つけたら、依頼主に提案文を提出します。
案件に応募するときに提出するメッセージ。
応募理由や簡単な自己紹介などを記載する履歴書のような役割。
以下は、提案文に記載する一般的な内容です。
- あいさつと自己紹介
- 自己PR
- 案件の応募理由
- 過去の執筆経験(必要に応じて)
- 依頼主からの質問への回答
依頼主は、提案文の内容から「依頼するかどうか」を判断します。
そのため、自分自身がWebライターとしてできることを「誠実に記載すること」が大切です。
未経験者の場合は、以下のような内容もアピールポイントとして記載できます。
- 今までの勤務経験で意識していたこと
(仕事への取り組み方をアピール) - 得意分野での経験や知識
(ジャンルに適していることをアピール) - ライティング業務に向けて学んでいること
(未経験のハンデがないことをアピール)



提案文の書き方で悩んでしまう場合は、
以下の記事で紹介するテンプレートも活用してみてください。





なかなか採用されないだろうし…たくさん応募したほうがいいのかな?



1度に応募する案件は、個人的には1~2件に絞ったほうがいいと思うよ。
初心者の場合は、受注できるまで1件ずつ応募することをおすすめします。
最初のうちは、なかなか採用されないことに焦りを感じてしまうこともあります。
しかし「不採用→じゃあ次!」ではなく、落ちた原因を考える時間も必要です。
仮に複数の案件に採用されても、業務に慣れていないうちは忙しさで対応の質が下がることも。



これから実績を積み重ねるタイミングで、
クライアントからの評価を下げるのはもったいないです!
テストライティングを受ける


提案文が依頼主に受理されると、テストライティングの依頼が届きます。



テストライティングを実施しない案件もあるよ!
テストライティングは、おもに以下の項目をチェックすることが目的です。
- マニュアルに沿った文章を執筆できたか
- 文章に違和感や読みづらさを感じないか
- 指定の文字数・納期を守って提出できたか
細かなチェック基準は、依頼主により異なります。
基本的には事前にマニュアルや執筆ルールを提示してもらえるので、その内容に沿って納期までに提出することが大切です。



Webディレクターとしての意見ですが、テストライティングではスキルよりも「ルールに沿って対応できるか」を注視しています。
文章力をアピールすることも大切ですが、まずはルールと納期を守ることに集中して取り組みましょう。
採用


テストライティングに合格後は、本格的なWebライターとしての仕事が始まります。



慣れるまでは苦戦することもありますが、
焦らずに自分のペースでチャレンジしてみてください。



もうダメだぁ…また採用されなかった。



採用されなかったときは落ち込むよね。
でも、あまり気にしなくても大丈夫だよ。
案件に採用されなかったときは、けっこうテンションが下がります。
テストライティング頑張ったのに…
Webライターに向いてないのかな…
もし、不採用になっても「自分はダメだ」なんて思わなくても大丈夫です。
採用を目指すライバルはたくさんいるし、採用人数が少なければスキルがあっても落とされることがあります。
Webライターに限らず、仕事は上手くいかないことのほうが多いはずです。



未来の自分が笑っていられるように、
次にどうすべきかをポジティブに考えましょう!
案件の選び方で心がけたい5つのこと


案件選びで重要なポイントは、条件に合わない案件を選択肢から除外することです。
そのためには、以下のような案件選びの基準を設定しましょう。
クラウドソーシングサイトの案件は、数えたらキリがないくらいに飽和しています。
低質な案件までチェックすると時間がもったいないので、まずは選択肢を減らすことから意識してみましょう。
文字単価0.8円以上の案件を選ぶ


Webライター初心者であれば、文字単価の目安は「0.8~1.0円」です。文字単価0.7円以下の案件では、基本的には労力に見合った報酬を得られません。
また、文字単価が低くても、執筆業務の難易度が下がるわけではありません。やるべきことや執筆の流れは、0.5円でも1.0円でもほとんど同じです。



文字単価が低い案件は、クライアントの予算に余裕がありません。「初心者に配慮して文字単価を下げました」なんて誘い文句もありますが、クライアントの立場で考えてもメリットがないはずなので信用できません。
できれば、文字単価1.0円以上の案件を狙うが理想的です。しかし、実績の乏しい初心者の場合は「執筆業務に携わった」という実績を求められることもあります。
自分のスキルに自信がない場合は、文字単価0.8円の案件から選んでみましょう。基本的な文章力を学んでいれば、初心者でも比較的採用されやすい傾向にありますよ。
プロジェクト案件を選ぶ


Webライターが受注すべき案件は、基本的にプロジェクト案件です。タスク案件と比べて執筆文字数が多く、文字単価の高い案件も多い傾向にあります。



月数万円のまとまった報酬を得るためには「文字数×文字単価」を増やすことが基本です。
文字数の少ないタスク案件は、比較的簡単にできる印象があるはずです。しかし、文字数が少ないほど、案件探しや情報収集のスパンが短くなるため、収益に直接結びつかない労力が増えてしまいます。
初めてのプロジェクト案件には、不安を感じてしまうことも少なくありません。実は僕自身もタスク案件に逃げていた一人ですが、最初の1本を乗り越えれば気持ちが楽になりますよ。
継続発注の案件を選ぶ


プロジェクト案件を選ぶときは、募集要項から「継続発注の有無」をチェックしましょう。継続的に依頼を受けることで、案件探しの手間を削減できます。
また、クライアントとの長期的な契約には、以下のようなメリットもあります。
- マニュアルを覚えなおす手間が省ける
- マニュアルに慣れることが効率化(時短)につながる
- クライアントからの評価を上げるチャンスが生まれる
クライアントは、一般的に独自の執筆マニュアルを用意しています。単発の契約でクライアントが変われば、執筆マニュアルの読み直しが必要です。
また、クライアントと長期的にかかわることで、評価を上げながら信頼関係を構築できます。文字単価アップを交渉するきっかけが生まれることもあるので、継続発注の案件に注目してみましょう。
発注者の評価が高い案件を選ぶ


案件受注後のトラブルや後悔を防ぐには、発注者の評価をチェックすることも重要です。
クラウドソーシングサイトでは、以下のような項目でワーカーからの評価を確認できます。
- 総合評価(5段階)
- 評価の数
- プロジェクト完了率
基本的には、5段階の総合評価が高い発注者(目安:を選ぶべきです。さらに、評価の数(レビュー数)が多いほど信頼できます。 4.5以上)
また、ワーカーからの評価は、コメントでも確認可能です。過去のやり取りや担当者の対応など、事前に知っておきたい情報のヒントを得られることもありますよ。
執筆ジャンルの優先順位を決める


執筆案件のジャンル選びは、以下のように優先順位を決めましょう。
- 得意なジャンル(詳しい・専門知識がある)
- 詳しくないけど興味があるジャンル
- 興味はないけど一般的なジャンル
- 知識のない専門的なジャンル
業務にかかわる専門知識があるジャンルは、最優先で選ぶべきです。専門知識を保有するWebライター自体がそれほど多くないため、文字単価も比較的高い傾向にあります(2~5円程度もめずらしくない)。
とはいえ、基本的には知識の有無に関わらず、一般的なジャンルに携わるWebライターがほとんどです。ファッションやアウトドアなどの定番ジャンルであれば、趣味や興味で選んでみるのも悪くありません。
興味のあるジャンルなら、情報収集の負担を軽減できます。また、自分の知らない情報を得られることは、執筆業務のモチベーションアップにも効果的です。



僕自身も「SEOを学びたい」という理由で、SEOジャンルの案件に応募した経験があります。記事を書きながらスキルアップもできて、一石二鳥でした。
案件の採用率を上げる3つのコツ





よい案件は見つけられそうだけど、初心者だから採用してもらえる自信がないな…
スキルに不安のある初心者は、条件のよい案件に高いハードルを感じてしまうこともあります。
しかし、自分には無理だと諦める必要はありません。
「プロフィール」「提案文」「サンプル記事」さえ用意できれば、文字単価1.0円以上の案件を受注するチャンスは十分にあります。



僕自身もWebライター1年目で文字単価1.5円の案件を受注した実績があります。
ここからは、個人的に工夫した戦略をもとに、案件の採用率を上げるコツを紹介します。
プロフィールを充実させる
クラウドソーシングサイトのプロフィールは、発注者に向けた自己紹介に欠かせない情報です
Webライティングのスキルに自信がなくても、アピールできる要素はたくさんあります。
- 本業や学業での実績・心がけていること
- Webライターを目指すために取り組んでいること
- 趣味や特技(得意ジャンルにつながるもの)
プロフィールの内容は、Webライターの人柄を判断する重要な要素でもあります。
Webライターとしての実績がない場合は、仕事や学業に「どのように取り組んでいるか」をアピールするのも効果的です。



業種にかかわらず、仕事に取り組む姿勢は重要なアピールポイント!



以下の記事では、具体的な「自己PRの書き方」を紹介しています。


アピールできる提案文を用意する
案件の応募時に提出する提案文には、以下の要素をアピールすることが大切です。
- 熱意を伝える
- 採用するメリットを伝える
- 文章の読みやすさを伝える
- 要求事項に正しく答える
発注者は、提案文の内容から依頼するかどうかを判断します。
Webライターとしての「1本目の納品物」のつもりで、読みやすくていねいな文章を書くことが大切です。
また、提案文の記載事項に指定がある場合は、発注者の要求に沿った形式で対応しましょう。



「応募時に以下の質問にご回答ください」のような指示は、よくあるパターンです。



提案文の書き方で悩んでしまう場合は、以下の記事で紹介するテンプレートも活用してみてください。


サンプル記事を用意する
過去に執筆した記事があれば、サンプルとして提示しましょう。Webライターとしてのスキルを把握する判断材料として活用できます。
サンプル記事は、個人ブログや下書きでも問題ありません。ただし、以下のようなスキルの評価につながる要素を意識して作成しましょう。
- 2000文字以上の長文記事であること
- 基本的な文章力を満たしていること
参考記事:わかりやすい文章 - 誤字脱字がないこと



ライティングスキルがなくても、誤字脱字のチェックはていねいに!
悪質な案件(クライアント)の見極め方





魅力的な案件だと思ったのに…クライアントが…
案件の募集要項は魅力的。でも、いざ契約してみると、クライアントに騙されてしまった。
そんな経験のあるWebライターも少なくありません。
案件の内容であれば、募集要項から事前に把握できます。しかし、クライアントの悪質な対応は、契約後に気づくことがほとんどです。
契約後に後悔しないためにも、以下の要素でクライアントを見極めてみましょう。
- 本人確認の有無をチェックする
- 運営サイトの実績をチェックする
- 執筆マニュアルの有無をチェックする
- 依頼内容のわかりやすさをチェックする
- テストライティングの報酬をチェックする
本人確認の有無をチェックする


まずは、本人確認提出済みのクライアントを最優先しましょう。本人確認を提出していれば身元を特定できるため、下手に悪さはできません。
クライアントの立場としても、本人確認を提出しないと信用度が下がることは明白です。それでもなお、あえて本人確認しないのは、もう「悪いことする予定です」って言ってるようなもの…
あくまでも判断基準の一つではありますが、安心して取引するためにもチェックしておくべき項目です。
運営サイトの実績をチェックする
クライアントの運営サイトが把握できる場合は、以下の要素をチェックしてみましょう。
- サイトの雰囲気(怪しくないか)
- サイトの認知度(よく知られているかどうか)
- 運営者情報(掲載しているかどうか)
クライアントの評価に直接かかわる要素ではありませんが、人と同じで第一印象ってけっこう重要です。
クライアントの顔が見えない以上は、運営サイトの雰囲気から判断するしかありません。また、比較的認知されているサイトを運営していれば、イメージダウンにつながるような悪さをすることもないはずです。



「悪いことをする人ほど自分の情報を隠したがる」と認識しましょう。
執筆マニュアルの有無をチェックする


案件の募集要項に「執筆マニュアルあり」と記載しているかどうかをチェックしましょう。
契約後に執筆マニュアルの購入を催促する悪質なクライアントも存在するようです。



フォロワーのライターさんが「うちから購入すれば〇%オフですよ~」って言われたらしい。
ただし、発注者がWebライティングに詳しいとは限らないため、執筆マニュアルが完備されていない場合もあります。
たとえば、地域情報サイトを運営したい発注者は、SEOに詳しくないからこそ「Webライターに一任したい!」と考えていることも。「ある程度の決まりごとはあるけど、マニュアルは用意してない」なんてこともめずらしくありません。
納品物のクオリティを高めるためには、基本的には発注者との認識の齟齬を減らす執筆マニュアルが必要不可欠です。
とくにスキルに不安のある初心者は、執筆マニュアルのある案件を優先してみましょう。
依頼内容のわかりやすさをチェックする


案件の依頼内容を見て、自分自身が詳細をスムーズに把握できるかどうかも意識してみましょう。
あくまでも想定の話ではありますが、
- 依頼内容がわかりにくければ、指示もわかりにくいかもしれない
- 依頼内容が不十分であれば、指示の内容も不十分かもしれない
- 依頼内容の書き方が不自然であれば、指示の仕方も不自然かもしれない
なんて考えてもおかしくありません。
案件の依頼内容は、クライアントからWebライターへの最初の指示でもあります。書き方や情報量に違和感がないかどうかをチェックしてみましょう。
テストライティングの報酬をチェックする
テストライティングを実施する場合は、報酬の有無をチェックしましょう。
クラウドソーシングサイトを利用する場合は、テストライティングでも報酬の支払いが義務付けられています。しかし、無報酬でテスト記事を執筆させるクライアントもいます。
義務付けられたルールを守れないクライアントは、そもそも信用すべきではありません。また、極端に報酬が格安な案件も増えているので注意しましょう。
もし、悪い案件を選んでしまったらどうする?





案件の選び方はわかったけど、うっかり悪い案件を受注しちゃったらどうすればいいのかな?
万が一、悪い案件を受注してしまった場合は、遠慮せずに契約を辞退しましょう。
詐欺まがいの悪質な案件はもちろんですが、以下のような「やりづらさやストレスを感じる要素」がある場合も要注意です。
- 指示があいまい
- 連絡が遅い
- 態度が悪い
- 対応に納得できない
- 単価アップの条件が厳しすぎる
契約の辞退を依頼する場合は「一身上の都合で業務を継続できない旨」を伝えましょう。
ただし、一方的な態度で否定するのではなく、やむを得ない事情による相談として話を切り出すのが得策です。



けんかやバックレは、ライター側にもリスクがあるので避けましょう。
takuの体験談|案件選びで失敗・ガッカリしたこと


ここから紹介する内容は、僕自身のリアルな体験談です。
個人的な見解も含まれますが、Webライター・ディレクターを4年間経験して得た結論をお伝えします。



今後の案件選びの参考に役立ててください。
単価アップ制度は期待できない
単価アップ制度を設けている案件もありますが、基本的には期待できません。
毎月の納品数や執筆文字数など、条件をクリアすることで単価を上げる制度。案件の募集要項に、下記のような記載がある。
「契約直後は文字単価〇円からスタート。条件を達成すると最高〇円までアップします!」
制度は、クライアントが独自に設けているものです。納品数や執筆文字数などの条件を達成すれば、交渉不要で単価を上げられます。
「頑張りに応じて単価を上げてもらえる!」と、個人的に魅力を感じていた時期もありました。しかし、複数のクライアントで単価アップの条件を見て、率直に「上げる気がない」と察しました。
- 月間の納品数が20~50本
- 毎月の納品数に応じて単価が上がる。基本的には「平日に毎日1本」が納品ペースの最低ライン。同一のクライアントに毎日1本の納品は、できそうに思えて意外に厳しい(添削や準備で「少し待って」と言われることも多いから)
- 納品記事のクオリティが高い
- 「指摘が少ない・同じ指摘を繰り返さない」など、品質に応じて単価が上がる。品質の基準を公表してくれないことが多いので、条件を満たしているのかどうか把握できない(こちらから催促しないと上がらないこともある)
- 単価アップに期限がある
- 単価アップは「条件を満たした翌月から〇ヶ月」のような期限がある場合も。基本的には、苦労して達成した条件を毎月キープする必要がある(少しでも休むとふりだしに戻る)
苦労して単価アップの条件をクリアしても、スタート時点の文字単価が低くて恩恵を受けられないこともあります。
個人的な結論は、実績を積み重ねて「高単価案件」の受注を目指したほうが得策です。
クラウドソーシングサイトでは文字単価1.5円が限界
「専門性のないジャンル×クラウドソーシングサイト」では、文字単価1.5円が限界です。
ジャンル次第では、文字単価2.0円以上の案件も見つかります。しかし、専門知識や業務経験を求められるため、ライティングスキルだけでは採用には至りませんでした。



文字単価3.0~5.0円の案件に数件応募してみましたが、すべて不採用でした。専門知識のないジャンルを提案文の工夫で乗り切ろうとしましたが、そう簡単にはいきませんでした。
文字単価1.5円以上の案件を受注するには、クラウドソーシングサイト以外の手段を検討すべきです。とくに、企業からの直接オファーを獲得することは、文字単価の壁を超える1つのステップだと思います。
そこで、高単価の案件を受注したい場合は、執筆実績やスキルをまとめたポートフォリオを公開してみましょう。Webライターのポートフォリオは、個人ブログやnoteでも手軽に作成できますよ。



僕自身もこのブログがきっかけで、複数の企業から執筆依頼をいただきました(文字単価3.0円)
納得できないときは無理しないほうがいい


マニュアルが完備されている、文字単価も1.0円でとくに不満はない。しかし、とある事情で契約の更新を断った経験があります。
初心者の頃は、せっかく採用してもらった案件は頑張って続けたいと思うものです。しかし、クライアントの方針や担当者との相性でストレスを抱えてしまうこともあります。
「○○ エリア(東京・大阪…)」のキーワードで、5本の記事執筆を依頼されました。リサーチしたところエリアごと情報に大きな差がなく、納品した記事の内容が一部重複してしまった。その結果、5本中3本を「なかったことにしてくれ」と言われた(45,000文字分の損失)
クライアントは事前に承認しているにもかかわらず「依頼主から指示がありましたので…」と一方的に断りを入れていきました。Webライターの立場の弱さを痛感した出来事でした。



45,000円分の作業を「なかったことにして」と言われたショックが大きすぎてブチ切れてしまった(今のところ、この1件だけ)
当時は初心者で、文字単価1.0円の案件でも自分にとって貴重な時期でした。自分から契約を捨てることに若干のためらいもありましたが、いま思えば不信感を抱えながら業務を続けなくてよかったと思っています。
案件選びは納得できる基準を見つけることが大切!


今回は「初心者でも失敗しない案件の受注手順」をテーマに、案件の見極め方や採用率の上げ方を紹介しました。
Webライターの案件選びは、自分自身が納得できる基準を見つけることが大切です。
契約後のトラブルを避けるためにも、以下の要素はじっくりとチェックしましょう。
- 文字単価0.8円以上の案件を選ぶ
- プロジェクト案件を選ぶ
- 継続発注の案件を選ぶ
- 発注者の評価が高い案件を選ぶ
- 執筆ジャンルの優先順位を決める
- 本人確認の有無をチェックする
- 運営サイトの実績をチェックする
- 執筆マニュアルの有無をチェックする
- 依頼内容のわかりやすさをチェックする
- テストライティングの報酬をチェックする
ライティングスキルに自信のない初心者は、妥協した案件を選んでしまうこともあります。
しかし、少しだけ背伸びする気持ちで案件を選んでも大丈夫です。
今回紹介した「案件の選び方」や「採用率を上げるコツ」を参考に、本気で納得できる案件を探してみてください。
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