Webライターが継続案件を受注するコツ|単発案件との違いとは

Webライターの仕事を選ぶときは、継続契約できる案件のほうがいいのかな?

執筆案件の契約方法は、おもに単発と継続の2種類に分かれます。

とくにWebライターの初心者は、受注活動の負担を減らすためにも継続案件を狙うべきです。

そこで今回は、Webライターの初心者に向けて「継続案件を受注するコツ」をテーマに、単発案件との違いもあわせて解説します。

執筆者プロフィール

taku
  • Webライター(4年)
  • Webディレクター(1年)
  • 元システムエンジニア(9年)

未経験からフリーランスのWebライターに転身。
保有資格:SEO検定1級・FP3級
2つのブログを運営しています。

目次

継続して案件を受注するには?

継続して案件を受注するためには、以下の手段が考えられます。

  • 単発契約の案件を繰り返し受注する
  • 継続契約の案件を受注する

何度も受注活動を繰り返す手間を考慮すれば、継続的に契約できる案件のほうが負担を減らせます。

じゃあ、単発の契約は避けたほうがいいのかな?

ここで注意すべきポイントは、初心者が安定した収入を得るなら「契約を継続できるほうがいい」ということ。

単発案件にもメリットがあるので、それぞれの特徴を把握しておくべきです。

継続案件と単発案件の違い

比較項目継続案件単発案件
おもな
受注形式
プロジェクトタスク
プロジェクト
受注活動1度だけ毎回
収入安定不安定
単価やや低めやや高め

Webライターの単発案件と継続案件には、上記のような違いがあります。

単発案件は「1案件につき1納品」が基本です。タスク形式の依頼も少なくありません。

とくにタスク形式の案件は、難易度が低く取り組みやすい傾向にあります。

  • タスク形式
    契約不要で作業できる。少ない文字数のライティング案件が多い。
  • プロジェクト形式
    作業開始には契約が必要。Web記事やブログ記事のライティング案件が一般的。

継続案件は、プロジェクト形式の長期的な契約が基本です。

1度の契約で継続的に執筆業務を受けられるため、安定した収入の確保を期待できます。

ただし、クライアントの評価次第では、契約解除となる場合もあるため注意が必要です。

taku

個人的な経験談ですが、文字単価は継続案件のほうが若干低い印象です。

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継続案件のメリット

継続案件には、以下のメリットがあります。

安定した収入を求めるWebライターには、継続案件がおすすめです。

1度の契約で継続的に案件を受けられるため、腰を据えてWebライターの業務に集中できます。

収入が安定する

継続した執筆依頼を受けられる継続案件なら、途切れのない安定した収入を期待できます。

契約が継続する限り、収入が途切れない安心感を得られのも魅力です。

ただし、依頼頻度や報酬単価は、クライアントによって異なります。

taku

継続案件の執筆依頼は、以下の2パターンが一般的です。

継続案件の依頼パターン
  • 月単位でまとまった本数を依頼するパターン
  • 納品ごとに1本ずつ追加依頼するパターン

いずれのパターンも、執筆ペースを上げれば収入アップにつながります。

「月単位でどれだけ執筆できるか」を把握しやすいのも、継続案件の大きなメリットです。

受注活動の頻度が減る

執筆案件の契約が継続する限り、受注活動の頻度を減らせます。

受注活動に時間をかける必要がないため、執筆業務に集中できるのが大きなメリットです。

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業務ルールや執筆マニュアルを覚えなおす手間も軽減できます。

ただし、クライアントによって依頼本数や依頼頻度が異なるため、月単位の納品数が希望より少ない場合もあります。

収入を安定させたい場合は、複数のクライアントから継続案件を受注するのが理想的です。

単価アップのチャンスがある

継続的に納品しながらクライアントの評価を得ると、単価アップを交渉するチャンスにつながります。

納品本数やクオリティによる単価交渉は、Webライターにはよくあることです。

また、単価アップや報酬アップにつながる評価制度を設けているクライアントもあります。

例)クライアントが設ける評価制度
  • 月間の納品本数により文字単価アップ
  • 納品記事の指摘件数により文字単価アップ
  • 記事に使用する画像提供による報酬アップ

評価制度があれば、交渉なしで単価アップを目指せます。

募集要項に概要を記載している場合もあるので、案件選びの参考にしてみてください。

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継続案件のデメリット

継続案件には、以下のデメリットがあります。

継続案件は、初心者に向いているからこその難しさもあります。

案件への不安を軽減するためには、デメリットを事前に把握するのも大切です。

案件獲得を狙うライバルが多い

安定した収入を期待できる継続案件は、案件獲得を狙うライバルが多い傾向にあります。

スキルや実績のない初心者は、受注に至るまで苦労することも少なくありません。

もし、スキルや実績に不安を感じる場合は、以下の対策がおすすめです。

  • まずは単発案件で実績を積む
  • 募集人数の多い継続案件に応募する

単発案件には、文字数の少ない案件や難易度の低いタスク案件もあります。

まずは、継続・単発にこだわらず、実績の積み重ねに集中するのも効果的です。

taku

ライターを大量募集している案件には、ネガティブなイメージがあるかもしれません。しかし、実績を積むために「あえて利用する」のも賢い手段です。

まとまった作業時間が必要

定期的に執筆依頼を受ける継続案件には、まとまった作業時間の確保が必要です。

しかし、本業や家事が忙しい状況では、引き受けた依頼を遂行できない可能性もあります。

作業時間の確保に不安がある場合は、スタート時だけ余裕のある範囲で引き受けましょう。

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たとえば、1ヶ月に3本くらい納品できそうであれば、最初の1ヶ月だけは「2本の納品」でよいか相談します。

毎月の結果を振り返りながら、余裕を感じたときに本数の追加を依頼すれば問題ありません。

時間に追われて余裕がなくなってしまわないように、日々のスケジュールをこまめにチェックしましょう。

クライアントとの信頼関係の構築が必要

継続的な契約を結ぶと、クライアントとかかわる期間や頻度が必然的に増えます。

そのため、クライアントとの信頼関係には、より一層の配慮や注意が必要です。

クライアントからマイナスな評価を受けたり、関係性が悪化したりすれば、業務のやりづらさを感じてしまいます。

せっかく受注した継続案件なら、契約を辞退したり解除されたりするような事態は避けるべきです。

taku

評価を下げないのではなく「上げる意識」があると、継続的なコミュニケーションは上手くいきますよ。

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単発案件のメリット

単発案件の受注には、3つのメリットがあります。

案件の対応実績を積みたいWebライターには、単発案件がおすすめです。

とくに初心者の場合は、短時間でこなせるタスク形式の案件から始めてみましょう。

難易度が低い案件もある

単発案件には、難易度が低い案件もあります。

例)難易度の低い案件
  • タスク形式の案件
  • 法人ではなく個人依頼の案件

とくにタスク形式の案件は、契約なしで作業できるため受注活動の手間もかかりません。

クラウドソーシングサイトの入力フォームを利用するため、初心者でも気軽に挑戦できます。

例)タスク形式のライティング業務
  • 映画○○を見た感想を800文字程度で執筆してください
  • 新作商品××の商品レビュー記事を執筆してください
  • △△ショップの口コミ募集(120文字)
  • 九死に一生を得た体験談を募集しています

また、クラウドソーシングサイトには、個人ユーザーが依頼する案件も掲載されています。

おもに個人ブログの記事執筆やレビューの依頼が多く、法人の案件より難易度が低いのも特徴です。

幅広いジャンルに携われる

1度の納品で完了する単発案件なら、幅広いジャンルの執筆業務に携われます。

案件を受注するたびにジャンルを変更できるので、自分にあったジャンルを探しやすいのがメリットです。

Webライターには、詳しくないジャンルで執筆する場面も多々あります。

活動の幅を広げるには、対応できるジャンルを増やすのも効果的です。

taku

同じテーマばかりを執筆するとマンネリ化してしまうこともあるので、気分転換もできれば一石二鳥です。

自分にあわなかったときに関係を切りやすい

業務が自分にあわなかったときに、関係を切りやすいのも単発案件のメリットです。

Webライターの案件には、残念ながら「アタリ・ハズレ」があります。

とくにクライアントの対応に不満を感じてしまうと、業務のモチベーションが下がってしまいがちです。

単発案件であれば「今回だけ」と割り切った気持ちで対応できます。

taku

あまり前向きなメリットではありませんが、契約を切るのは手間がかかるので少しだけ気が楽になります。

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単発案件のデメリット

単発案件には、以下のデメリットがあります。

taku

基本的には「単発案件のみを受注する場合」のデメリットなので、それほど気にする必要はありません。

受注活動を繰り返す必要がある

単発案件のみを受注する場合には、受注活動を繰り返す必要があります。

案件を探したり提案文を提出したりする負担を考慮すれば、受注活動の繰り返しを避けるべきです。

また、依頼主により依頼内容や執筆ルールが異なるため、受注するたびに覚え直しの手間も発生してしまいます。

taku

単発案件は、仕事のない空白期間を埋めるために活用するのが理想的です。

収入が安定しにくい

単発案件は収入が安定しない

受注活動が毎回上手くいくとは限らないので、収入が不安定になるリスクを抱えてしまいます。

単発案件で収入を安定させるためには、受注活動でアピールできるスキルや実績が必要です。

さらに、受注活動と執筆業務を繰り返すと、報酬を得る頻度が減るだけでなく、仕事のない空白期間が発生するリスクも伴います。

安定した収入を求める場合は、継続案件を選ぶのがおすすめです。

スキルアップにつながりにくい

難易度の低い案件は、添削による指摘が少ない傾向にあります。

とくにタスク形式は、添削なしでの納品が一般的です。

初心者のスキルアップには、客観的な指摘を得る機会も欠かせません。

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添削の機会がなければ、自分自身の文章力を客観的に把握できません。

継続案件を依頼するクライアントは、記事の品質を高めるため、執筆マニュアルや編集担当者を用意しています。

また、長期的に業務をともにするライターのスキルアップをフォローしてくれるはずです。

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継続案件の受注に必要なこと

継続案件を受注するためには、クライアントから評価される取り組みを心がける必要があります。

クライアントから高評価を得ると?
  • 継続案件:単価アップを交渉しやすい
  • 単発案件:継続案件の依頼につながることもある

案件が単発か継続かどうかにかかわらず、クライアントからの評価は欠かせません。

また、評価の高いWebライターには、直接オファーが届く場合もあります。

単発案件を受けたクライアントが将来的に継続案件を発注する場合もあるので、案件にかかわらず高評価を得るための努力が必要です。

要件や執筆ルールに沿って対応する

クライアントの評価を上げるには、要件や執筆ルールに沿って対応するのがポイントです。

ディレクターを経験した立場としても、依頼に沿った記事を執筆してもらえると安心します。

例)よくある執筆ルール
  • 主観を入れるかどうか
    (事実や数値に基づく場合は入れない・商品レビューは入れる)
  • ~ヶ月の書き方
    (ヶ月、ヵ月、か月…など)
  • 金額の記載方法
    (10万円?100,000円?)

求められる執筆ルールは、クライアントによってさまざまです。

とくに複数のWebサイトを担当するクライアントは、記事を掲載するサイトごとに執筆ルールが異なる場合もあります。

そのため、執筆業務を自己流で対応せず、要件やルールを毎回チェックするクセをつけましょう。

わからないことは相談する

不明点や不安要素がある場合は、執筆業務に取り掛かる前に相談しましょう。

疑問を感じたまま作業を進めてしまうと、間違っていた場合に後戻りの修正が発生します。

依頼事項やマニュアルを読んでもわからない内容は、クライアントの伝え漏れかもしれません。

taku

自分自身の負担を減らすためにも、遠慮せずに相談しましょう。

修正作業は手間と時間がかかりますが、基本的には報酬が発生しません。

不要な作業を増やさないためにも、不明点や不安要素は作業前に解決するように意識しましょう。

納期を守る

クライアントの評価を上げるなら、納期を守るべきです。

クライアントの立場からすると、納期を守るライターはとても信頼できます。

ただし、無理に納期より早く納品する必要はありません。

taku

決められた納期を守るだけで十分です。

体調を崩したり、家庭の都合で遅れたりしてしまうことも当然あります。

そのような場合は、クライアントが対応しやすいように早めの連絡を入れてあげましょう。

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クラウドソーシングサイトでの継続案件の探し方

クラウドソーシングサイトでは、以下の手順で「継続案件」を探せます。

  1. 仕事カテゴリ「ライティング・記事作成」を選択
  2. 絞り込み条件の特記事項で「継続依頼あり」をチェック
  3. 「絞り込む」ボタンで検索を実行

絞り込み条件に継続依頼の有無があるので、クラウドワークスでは比較的スムーズに検索できます。

ランサーズの場合は、絞り込み条件に該当項目がないので、検索キーワードに「継続」と入力しましょう。

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Webライター初心者は継続案件に挑戦してみよう!

Webライターの案件には、単発と継続の2種類があります。

それぞれの違いを簡潔にまとめると、以下のとおりです。

  • 継続案件:収入を安定させたいWebライター向け
  • 単発案件:実績を積みたいWebライター向け

今回紹介したように、どちらの案件も一長一短です。

執筆業務の目的や忙しさにあわせて効果的に選択しましょう。

初心者で収入を安定させたい場合は、継続的に案件対応できる継続案件にチャレンジしてみてください。

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