
Webライターに興味があるけど、未経験でも始められるのかな?



未経験でも始められるけど、仕事内容を事前に理解しておくと安心だよ。
リモートワークの普及により、Webライターは「未経験者でも始められる副業」として注目を集めています。
しかし、誰でも挑戦しやすいからこそ、仕事内容を事前に知っておくことも大切です。
そこで今回は「未経験からWebライターに挑戦したい人」に向けて、事前に把握しておきたい基本知識を解説します。



まとめの見出しには、学習効果を高めるための「理解度チェック」も用意していますよ。
執筆者プロフィール


- Webライター(3年)
- Webディレクター(1年)
- 元システムエンジニア(8年)
システムエンジニアの激務にギブアップ。
未経験からフリーランスのWebライターに転身。2つのブログを運営しています。
Webライターってどんな仕事?


Webライターとは、Webサイトに掲載する記事の執筆者です。
依頼主から指定されたテーマに沿って、おもに以下のような記事を書きます。
- 商品やサービスの紹介
- インタビュー
- コラム
- ニュース
- レポート
また、Webライターが記事を書く目的は「読者の疑問や悩みを文章で解決すること」です。
そのため、読者が読みやすく伝わりやすい文章を書くスキルが必要となります。
執筆する記事はWebサイトに掲載されることから、検索エンジンからの集客(SEO)も意識すべきポイントです。
Webライターの役割とは|記事執筆の3ステップを解説


Webライターが記事を執筆する流れは、以下の3ステップが基本です。
Webライターには「文章を書くだけの仕事」といったイメージがあります。
しかし、文章を書くスキルだけではなく、記事に必要な情報を整理・収集するスキルも必要です。
見出し構成を作成する


原稿を執筆するためには、記事の枠組みとなる「見出し構成」が必要です。
見出し構成には目次の役割もあり、読者に向けて「どのような情報をどのような順序で伝えるか」を整理するのに役立ちます。
Webライターの初心者であれば、見出し構成を作成しない案件から始めてみるのもおすすめです。



執筆業務には、作成済みの見出し構成をもとに執筆だけを担当する案件もありますよ。
必要な情報をリサーチする


見出し構成に沿って原稿を執筆する前に、記事に必要な情報をリサーチします。
Webサイトに掲載する記事を、依頼主の要望にあわせて書くためです。
記事に必要な情報に対して自分の知識が不足している場合は、取材や参考文献をもとに情報収集する必要があります。
Web検索 | 公式サイトや専門サイトから記事に必要な情報をリサーチする |
取材 | 記事テーマに詳しい専門家や有識者へインタビューする |
アンケート調査 | 商品やサービスの利用者から意見や感想を収集する |
Web検索 | 公式サイトや専門サイトから記事に必要な情報をリサーチする |
取材 | 記事テーマに詳しい専門家や有識者へインタビューする |
アンケート調査 | 商品やサービスの利用者から意見や感想を収集する |
情報の信用性を求められるような記事テーマの場合は、取材やアンケート調査を依頼されることもあります。
読者にとって役立つ情報を正確に伝えるためにも、Webライターにとってリサーチは大切な役割です。
原稿を執筆する


見出し構成とリサーチした内容をもとに原稿を執筆します。
Webライターの執筆業務は、依頼主が提示する以下のルールに沿って対応するのが一般的です。
- 執筆ルール
(マニュアルや指定ツールなど) - 指定文字数
- 納期
依頼主が提示する執筆ルールは、記事の掲載サイトによりテイストが異なる場合もあります。
- 旅行サイト:明るく楽しい文章表現
- 教育サイト:まじめで論理的な文章表現
依頼主がターゲットとする読者にあわせて、文章表現や言い回しを使い分ける技術も必要です。
おもな年収とキャリア例


Webライターの年収やキャリアは、選択する案件の種類やジャンルによりさまざまです。
- 企業の専属ライターとして自社製品やサービスを紹介する人
- ライティングを請け負う会社から複数の執筆案件を受注している人
- ライターの執筆した記事を添削・編集する人
この記事を書いた僕自身も、Webライターとして活動しています。



始めたばかりの頃は
「どれくらい稼げる?未経験でも始められる?」と気になりました。
ここからはWebライターの年収や働き方について、あくまでも一例ではありますが実体験を交えて紹介します。
どれくらいの年収を稼げる?


Webライターの平均年収については、実体験や経営者に聞いた話から判断すると以下の金額が目安となりそうです。
- 本業ライター:年収250~500万円
- 副業ライター:年収50~150万円
ちなみに、僕自身が副業のWebライターとして活動していた頃の年収は「約60~90万円」でした。
takuの場合 | 内容 |
---|---|
執筆文字数 | 平均6,000文字程度 (3,000~15,000文字) |
納品ペース | 週2本 |
文字単価 | 1.0~1.5円 |
月収換算 | 48,000~72,000円 (6000文字×2本×4週間) |
年収換算 | 576,000~864,000円 |
19時以降に副業していたので、まとまった時間を確保せず、比較的ゆったりと「3日間で1記事」の執筆ペースでした。
文字単価や執筆ペースを上げられれば、副業のWebライターでも年収100万円を目指せます。
どのようにキャリアアップできる?


Webライターとして十分な実績を積むことで、以下のキャリアアップを目指せます。
Webライターから 目指せる職種 | おもな業務・役割 |
---|---|
Web編集者 | Webライターが執筆した記事をWebサイトで公開できるように編集する役割 (添削・修正・入稿など) |
Webディレクター | 記事制作をプロジェクト管理する役割 (ライターの手配・進捗管理・クライアント対応など) |
Webマーケター | Webを使って企業の売上アップや販売促進に貢献する役割 |
Webコンサルタント | Webを使って情報発信したい企業へのアドバイスやサポートをする役割 |
目指せる職種 | おもな業務・役割 |
---|---|
Web編集者 | Webライターが執筆した記事をWebサイトで公開できるように編集する役割(添削・修正・入稿など) |
Web ディレクター | 記事制作をプロジェクト管理する役割(ライターの手配・進捗管理・クライアント対応など) |
Webマーケター | Webを使って企業の売上アップや販売促進に貢献する役割 |
Web コンサルタント | Webを使って情報発信したい企業へのアドバイスやサポートをする役割 |
いずれもWebライターとしての経験とスキルが求められる難易度の高い職種です。
しかし、Webライターよりもサイトの運営者に近い立場で働けることから、制作した記事が生み出す成果をリアルに実感できるやりがいも感じられます。



Webディレクターとしてかかわった企業から「takuの所属する会社に依頼したら検索順位が本当に上位表示されたよ!」と喜んでもらえたときは嬉しかった。
もちろん職種を変えずに、Webライターとしてスキルを磨き続ける選択肢もあります。
その場合は「文章を書くスキル」以外にも、できることを増やすのが理想的です。
- 見出し構成を作成できるようになる
- SEOライティングを実践できるようになる
- 取材対応できるようになる
- 画像制作・写真提供ができるようになる
- 短納期で納品できるようになる
単価アップにつながる
- 見出し構成を作成できるようになる
- SEOライティングを実践できるようになる
- 取材対応できるようになる
- 画像制作・写真提供ができるようになる
- 短納期で納品できるようになる
上記の内容をこなせるWebライターは意外に少ないです。



他ライターができない案件は、基本的に報酬が高いです。
また、単価交渉もしやすい傾向にありますよ。
未経験からでも始められる?|30代・未経験で始めた体験談


Webライターの仕事は「未経験」でも問題なく始められます。



僕自身も30歳でシステムエンジニアの仕事を辞めて、
フリーランスのWebライターに挑戦しました。
正直なことを言うと、Webライターは「なんとなく簡単そう」と思って始めました。
まったくスキルのない状態から始めて、いまではWebディレクターとして活動しています。
Webライターを経験して良かったこと


Webライターを3年ほど経験して「やってみて良かった」と感じたことがあります。
たった3年の実績なので、大した内容ではありません。
しかし、今後の働き方や収益化につながる重要な経験だったと実感しています。
自宅にいながら収入を得られるようになった
Webライターのメリットは「自宅で稼げること(出勤しなくていいこと)」です。
自宅にいるのに収入を得られるなんて、会社員時代は考えられませんでした。
本音を言うと、会社に勤務していた頃のムダから解放された気分です。
- 早起き
- 通勤
- 朝礼
- スーツ着用
- ミーティング



ミーティングという名の「上司の独演会」もあったな…
自宅でパジャマのまま仕事するほうが、時間も体力も有意義に使えます。
組織から外れて「自己管理に100%集中」できたおかげで、ようやく仕事と趣味のバランスがとれるようになりました。
記事を書くことでさまざまな知識が増えた
Webライターは、記事を書くためのリサーチが必要不可欠です。
さまざまなテーマの記事を執筆したことで、自分自身も多くの知識が身につきました。
過去に執筆していた「観光スポットを紹介するWebメディア」では、行ったこともない場所の記事を書いたこともあります。
- スウェーデン観光で立ち寄りたい店
- インドのおすすめ観光スポット
- フィジーでおすすめの絶景スポット



海外旅行したこともないのに…
もちろん行ったこともない場所なので、相当な時間をかけてリサーチしました(執筆時間の3倍以上)。
しかし、調べたことは自分の知識となるので、新たな発見や興味につながって楽しかったです。



インドに観光できる場所があることすら知らなかった。
修得したノウハウをブログに反映できた


Webライターを始める前に、個人ブログ「ぎょぎょさんぽ」を開設しました。
今でも開設当初に書いた記事は、リライトしたり削除したりと手を加えています。



次から次へと改善点が見つかってしまう(笑)
幸いなことに、現在は「Webマーケティング(SEO・Web集客)」を提供する企業のディレクターです。
日々修得したスキルを個人ブログに反映したところ、うれしい成果を得られました。



教わったノウハウを反映してみたら、
圏外まで下がっていた検索順位が1位まで浮上しました。
想定外だったこと(事前に知っておきたいこと)


Webライターの活動では、悪い意味で想定外だったこともあります。



最初に聞いてた話と違うよ!ってこと?
ここからは、Webライターを経験して「大変だな」と感じたことを紹介します。
期待外れの出来事にガッカリしないためにも、マイナス要素も事前に想定しておきましょう。
始めるのは簡単・稼ぐのは大変
Webライターは、誰でも比較的簡単に始められます。しかし、稼ぐのは大変です。
ライティングスキルの乏しい初心者は、低単価の案件からスタートします。
業務に慣れていない時期は作業効率も悪く、時給換算したときにビックリしてしまうでしょう。
ネット記事では「Webライターは簡単!」の文字が目立ちます。しかし、あくまでも簡単なのは「始めること」だけです。



しっかりと稼ぐためには、
スキルアップや実績を積むことが必要だと理解しておきましょう。
執筆ルールが細かい(SEO・レギュレーションなど)
Webライターの仕事は「Web媒体に適した文章」を書くことが重要なポイントです。
日記や小説とは、文章の書き方が異なります。
Web記事:Web媒体に適した文章を書く
日記:自分のエピソードを書く
小説:架空のストーリーを書く
また、インターネット上に公開されることから、検索順位への最適化(SEO)も必要不可欠です。
つまり、Webライティングは「ただ文章を書けばいい」のではありません。
以下のような執筆ルールを考慮する必要があります。
- 読者が求める情報を書くこと
- 読者にわかりやすい文章で書くこと
- 検索順位に上位表示される文章を書くこと



Web記事を書くための文章力を身につけるためには、
覚えるべきことがたくさんあると理解しておきましょう。
「文章を書くことが好き=ライター向き」とは限らない
Webライターを経験して、文章を書くことが好きな人でも「Webライターに向いているとは限らない」と感じました。
なぜなら、Webライターが書くべき文章は「筆者が書きたいこと」ではありません。
徹底的にリサーチした情報をもとに「読者が求めること」を書くべきです。
そのため、「書きたいこと」と「書くべきこと」のギャップを感じてしまう可能性があります。



自分が書きたいことを自由に書いただけでは、
Web記事に価値を生み出せないことがわかりました。
独創的で自由な発想からエピソードやストーリーを書くことが好きな人は、SEOに縛られた執筆に不満を感じることもあるかもしれません。
Webライターはオワコン?今から目指して大丈夫?





今さらWebライターを目指しても将来性に不安が…
Webライターの仕事は、将来的に無くなる(オワコン)と言われています。
しかし、結論を言うと、今からWebライターを目指しても大丈夫です。



むしろ、迷ってないでさっさと始めるべきです。
上記は、Webライターの将来性に不安を煽る「よくある謳い文句」です。
しかし、気にするほどの「大した影響はない」と断言します。
Webライターの需要は高まっている


SNSの普及により情報発信が活発となっていることから、自社サイト(オウンドメディア)を運用する企業が増えています。
オウンドメディアを活用した集客(企業アピールや採用活動など)の効果を高めるためには、SEOに長けたWebライターの力が必要です。



AIの進化で仕事が奪われるって聞いたよ?
たしかに、AIは想像を超えるスピードで進化しています。
しかし、AIを実際に使用して、以下の欠点があることを感じました。
- そのままコピペできるレベルではない
※マニュアルやレギュレーションに沿って手直しが必要 - 誤った情報を参照してしまうことが多々ある
※回答のファクトチェックが必須 - 質問の仕方により回答の精度にバラつきがある
※質問者(人)が工夫しないとAIを十分に活かせない
人の感情を理解し、独自性のある文章を書けるAIなんて、いつ誕生するかわかりません。
クライアントの立場としても、よほど高性能なAIにライティングを依頼するとして、どれだけの費用が必要か想像できません(ゾッとしそう)。



文章に「個性」を出すのは、AIより人のほうが得意かもね。
動画や音声コンテンツにはデメリットがある


令和の時代を迎えた頃から、YouTubeやVoicyなどの「テキストではないプラットフォーム」が注目を集めています。



Web記事の存在は、印象が薄くなったような気がする…
とくにYouTubeのような動画コンテンツは、今後も注目され続けるでしょう。
しかし、Web記事の需要がなくなることはありません。



その理由は「情報を提供するスピード感」にあります。
そもそもWeb記事の読者は、悩みや疑問の解決策を求めています。
そして、記事の内容なんて興味がなく「さっさと結論を知りたい」が本音です。
動画や音声コンテンツのデメリットは、結論までスムーズにたどり着けないことです。
興味のない前置きを数分間も聞かされるのは、ストレスにつながることもあります。



数秒間の動画広告ですらイライラしちゃう…
つまり、動画や音声コンテンツは、Web記事とは別ジャンルと考えるべきです。
じっくり見聞きしたいか、すぐに結論を得たいかで使い分けられます。
新規参入してもチャンスはある





Webライターって飽和してるし、
初心者は低単価の案件しか取れないでしょ?
リモートワークが普及したこともあり、Webライターの人気が高まっています。
実際にクラウドソーシングサイトの案件は、飽和しつつあるライター同士で取り合いしている状況です。
大したスキルがない初心者では、低単価の案件しか取れないことも十分に考えられます。
しかし、大したスキルがない初心者を抜け出せば良いだけの話です。



個人的な見解ですが、Webライターの約8割は大したスキルを持っていません。SEOを理解しているライターも意外に少なく、プロとして真剣に取り組めば評価を得られます。
稼いでいるWebライターは、当たり前ですが「プロ」として真剣に取り組んでいます。
どの仕事を選んでも最初は苦労して当然なのに、たかが1〜2年やってみた程度で「稼げない仕事」と決めつけるのは浅はかな考えです。
真剣に取り組めば、クライアントは必ず評価してくれます。



信ぴょう性のないネガティブな意見は気にせず、
自分の目標だけに集中して挑戦してみましょう。
今回のまとめ|理解度チェックでおさらいしよう!
今回は「未経験からWebライターに挑戦したい人」に向けて、事前に把握しておきたい基本知識を紹介しました。
学習した内容を理解度チェックでおさらいしてみましょう。
理解度チェック(タップで開く)
- WebライターとはWebサイトに掲載する記事の執筆者
- Webライターが記事を書く目的は「読者の疑問や悩みを文章で解決すること」
- 記事執筆の3ステップ
- 見出し構成を作成する
- 必要な情報をリサーチ・取材する
- 原稿を執筆する
Webライターの仕事は、未経験者でも気軽に挑戦できます。
しかし、挑戦するハードルが低いことから、ライバルの多さに悩むことも少なくありません。
だからこそ事前知識を身につけておくことが大切であり、未経験者でもスタートダッシュで差をつけられます。
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