案件に応募したいけど、提案文の書き方がわからないよ…。
Webライターの提案文には、受注につながる書き方のコツがあります。
しかし、案件に挑戦したくても、提案文の書き方がわからなくて困ってしまう人も多いはずです。
そこで今回は「Webライターの提案文」をテーマに、書くべき内容や個人的に活用しているテンプレートを紹介します。
執筆者プロフィール
- Webライター(4年)
- Webディレクター(1年)
- 元システムエンジニア(9年)
未経験からフリーランスのWebライターに転身。
保有資格:SEO検定1級・FP3級
2つのブログを運営しています。
Webライターが提案文に書くべきこと
Webライターの提案文には、記載すべき3つの要素があります。
提案文を書く目的は、クライアントに「自分を採用するメリットがありますよ!」と伝えることです。
どんな人かな?期待どおりに働いてくれるかな?
クライアントに「自分自身のこと」「期待に応えられること」をアピールできれば、信頼してライティング業務を任せてもらえます。
経歴(保有スキル・仕事の取り組み方)
過去の経歴は、スキルや働き方のアピールに活用できます。
Webライター以外の業務に携わった経験があれば、アピールできる要素を探してみましょう。
- 業務で得たスキル
- 社会人としての意識
意識すべきポイントとしては、ダラダラと長文で書かないことです。
シンプルに3行程度でまとめると、要点を的確に伝えられます。
あくまでも「社会人経験があって、ビジネスマナーもしっかりしてそう」と思わせる程度で問題ありません。
現在はフリーランスとしてライティング業務を中心に活動しています。
フリーランスになる前は、システムエンジニアとして10年間勤めていました。
マニュアル制作やプロジェクト管理の経験もあり、真摯に取り組むことをお約束します。
ライター歴(スキル・得意分野)
Webライターの業務経験があれば、実績やスキルをアピールしましょう。
また、未経験で業務実績がない場合は、得意な執筆ジャンルやスキルアップのために取り組んでいることを記載するのも効果的です。
Webライターとしては、過去の経験や趣味を活かして以下のジャンルを中心に執筆しています。
- ○○系ジャンル
- ××系ジャンル
ライティング経験は〇年以上あり、年間〇本ほどの執筆ペースです。
WordPressでのブログ運用経験もあり、SEOを意識した文章作成も理解しています。
過去のライティング記事をご紹介します。
▼よろしければご参照ください。
- メディア名①(執筆記事URL)
- メディア名②(執筆記事URL)
意識すべきポイントは、経歴よりも具体的に記載することです。
Webライターの業務実績が増えてきたら、記載内容を定期的に更新しましょう。
募集要項への回答
クライアントが掲載する案件では、以下のような「募集要項への回答」を求められます。
- ○○の方法で納品できますか?
- ○○の方法で連絡可能ですか?
- 月に何時間ほど稼働できますか?
- 継続で案件の依頼は可能ですか?
基本的には、質問に回答するだけです。
とはいえ、クライアントが求める大事な情報なので、わかりやすく整理して伝えましょう。
稼働時間:週〇~〇時間(月〇記事ほど対応できます)
継続作業:可能です(ぜひよろしくお願いいたします)
連絡方法:Chatwork、Slack、Zoomで連絡できます
納品方法:Googleドキュメント、Wordファイル、Wordpressにて対応できます
初心者でも使える提案文のテンプレート【コピペOK】
「実績やスキルに不安がある初心者向け」のテンプレートとして公開しています。
自分自身のスキルや得意ジャンルにあわせて、自由にカスタマイズしてみてください。
ここからは、僕自身が実際に使用していた提案文のテンプレートを紹介します。
ほぼ同じ文面で初心者の頃に使用して、案件を受注していた提案文です。
そのままコピペして自由に活用してください。
- 簡単なあいさつ
- 経歴
- ライター歴
- 募集要項への回答
- 締めの一言
提案文のテンプレート(タップで開く)
はじめまして。○○と申します。
○○に興味があるWebライター(○歳・男性)です。
↑シンプルでOK
【職務経歴】
・経歴①:○年
・経歴②:○年
・Webライター:○年
現在はフリーランス(または副業)としてライティング業務を中心に活動しています。
フリーランスになる前は、○○として○年間勤めていました。
△△や◇◇の業務経験もあり、真摯に取り組むことをお約束します。
【ライター経験】
Webライターとしては、過去の経験や趣味を活かして以下のジャンルを得意としております。
・○○系ジャンル
・××系ジャンル
ライティング経験は〇年(または〇ヶ月)です。
ライターとしてのスキル習得のため、文献『これからのSEO内部対策』を読了しています。
(Googleが検索順位を決定する仕組みを理解しています)
過去のライティング記事をご紹介しますので、よろしければご参照ください。
・メディア名①(執筆記事URL)
・メディア名②(執筆記事URL)
↑実績は2~3本程度でOK(募集ジャンルと似ているのが理想)
WordPressでのブログ運用経験もあり、SEOを意識した文章作成も理解しています。
・月間PV数:〇〇
・複数記事の検索上位表示を達成(月間検索数100~1000)
・キーワード選定、読者想定を意識しています
↑実績があれば2~3個アピールすると良い
【応募要項の回答】
稼働時間:週〇~〇時間(月〇記事ほど対応できます)
継続作業:可能です(ぜひよろしくお願いいたします)
連絡方法:Chatwork、Slack、Zoomで連絡できます
納品方法:Googleドキュメント、Wordファイル、Wordpressにて対応できます
↑質問内容にあわせて変更する
【最後に】
○○が好きなこともあり、今回の案件で活かせるかと思います。
「好きなことを紹介できる案件」に魅力を感じ、応募させていただきました。
ご依頼いただけましたら、納期および執筆ルールを「順守すること」をお約束します。
ご検討のほど、何卒よろしくお願いいたします。
↑最後に「なぜ応募したのか」を書くと良い
実績やアピールポイントに困ったときの対策
提案文に書くべき内容は理解したけど、自分のアピールポイントがわからない…。
実績のない初心者は、提案文を書くときに悩みます。
なぜなら「提案文=実績紹介」のようなものだからです。
それでも、未経験から始めるWebライターは、提案文を書かないと案件を受注できません。
そこで、ここからは初心者が「書くことがなくて困ったとき」に活用できる3つの対策を紹介します。
取り組んでいることを書く
Webライターの実績がない場合は「これから活動するために取り組んでいること」を書いてみましょう。
たとえば、以下のような内容です。
- ライティングスキル習得のために勉強していること
- ブログ運営の成果や意識していること
初心者が実績をアピールできないのは仕方のないことです。
しかし、スキルであれば、自主的な学習でも補えます。
そもそも、スキルアップするための努力は、初心者かどうかにかかわらず欠かせません。
Webディレクターの経験がある僕自身の意見ですが、クライアントは実績だけでなく「誠実に対応してくれるかどうか」も重要視します。
執筆ジャンルの知見をアピールする
募集案件の執筆ジャンルに対して「どのような知見があるか」をアピールするのも効果的です。
【SEO】
個人ブログを運営している。SEOを意識しており、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなどの解析方法を熟知している。
【IT系】
システムエンジニアの業務経験あり。ガジェット類にも興味があり、最新アイテムをチェックしている。
【旅行】
旅行が趣味。観光スポットや名産品が好き。便利なアクセス方法や困ったときの対処方法を知っている。
【筋トレ】
ジムのトレーナー経験あり。筋トレ方法や健康的な食事方法について解説できる知識がある。
Webライティングのスキルは、勉強したり実績を積んだりすれば、誰でも一定のレベルに到達できます。
しかし、ジャンルを深掘りした知識は、経験や興味がなければ習得できません。
誰でも書けるような記事をていねいに書くより、ほかでは見られないようなオリジナリティのある記事に価値が生まれます。
専門ジャンルに詳しい人が書くから記事が面白くなる!
ブログの成果を書く
個人ブログの運用で得られた成果も、提案文のアピールとして効果的です。
とくに以下の成果があれば、SEOの理解度をアピールできます。
- 検索順位
(10位以内に表示された記事がある) - 月間PV数
(月間10,000PV以上が理想的)
検索順位の上位表示や月間1万以上のPV数は、SEOを意識できなければ簡単には達成できません。
成果を上げるための取り組みも伝えられると、より具体性が増して効果的です。
Webライティング業務では、WordPressへの入稿を求められる場合もあります。
業務の幅を広げるためにも、WordPressでのブログ運用にもチャレンジしてみましょう。
提案文を書くときの注意点
提案文には「書かないほうがよいこと」もあります。
とくに初心者の場合は、書くことがないからといって余計な一言や不要な情報に注意が必要です。
初心者アピールは不要
提案文に以下のような「初心者アピール」は不要です。
「初心者ですが、気持ちだけは負けていません。」
「初心者なので、至らないところもあるかと思います。」
実際に初心者だから、不安な気持ちが文章に出てしまうのは理解できます。
しかし、クライアントが、わざわざ「至らないところのある初心者」を採用する理由はありません。
提案文にはできないことより、できることを考えてアピールしてみましょう。
採用後であれば「初めての対応で不安があるので、やり方が間違っていたら教えてください」と相談するのはアリですよ!
学歴や自己紹介は不要
提案文をていねいに書こうとするあまり、不要な情報をたくさん記載するのは避けましょう。
不要な情報とは、以下のようなクライアントが求めていない内容です。
- 学歴(中学・高校の出身校など)
- 業務と無関係な自己紹介
- アピールにならない要素
例)「成果はありませんが、一応ブログを運営しています。」
クライアントが提案文を見る目的は、業務を依頼できるかどうかの判断です。
業務に関係のない内容を記載しても、クライアントの負担が増えるだけでメリットはありません。
それどころか、本来伝えるべき要素の印象が薄れてしまう可能性もあります。
Webライティングに関係のない情報は書かない!
読みやすい文章で書く
提案文は、読みやすさも重要なポイントです。
記載する内容だけでなく、わかりやすい書き方に整えましょう。
- 適度に改行を入れる
- 内容ごとにブロックを分ける
(見出しを入れるとGood!) - シンプルな文章で書く
(不要な個所は思い切って消す)
テンプレートでも記載しているように、段落をまとめたり適度に箇条書きを使ったりするのが効果的です。
依頼者が「どこに何が書かれているか」をスムーズに把握できます。
少し話がそれますが、Webライティングの基本は「読者が求めることを想定し、わかりやすい文章で伝える」です。
そして提案文は「依頼者の求めることを想定して、わかりやすい文章で伝える」がポイントです。
なんだか似てる気がする?
提案文はクライアントに提出する「1本目の文章」だね。
提案文を書くときのよくある質問
ここからは個人的に気になったことや、Webライター初心者が気にする「よくある質問」をまとめてみました。
提案文を書くときには、さまざまな疑問に悩まされます。
少なくとも、僕自身はかなり悩みました。
みんなは何を書いてるんだろう?と気になって仕方なかったです。
提案文はライティングの第一歩|魅力的な文章を届けよう!
クラウドソーシングサイトでの仕事探しには、基本的に面接がありません。
そのため、提案文でアピールする必要があり、仕事を得るための重要な役割を担っています。
提案文の大切なポイントは「クライアントが求める情報を想定し、わかりやすい文章で伝えること」です。
読者に向けて書くWebライティングのように、魅力的な文章を届けよう。
提案文は、まさにクライアントへ提出するライティング業務の第一歩です。
試行錯誤を繰り返しながら、自分だけのテンプレートを作ってみてください。
自己PRの内容で悩んでいる人は、以下の記事も参考にしてみてください。
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