わかりやすい文章を書くコツ|初心者向けの実践テクニック

わかりやすい文章を書くためのコツを教えて!

taku

わかりやすい文章の特徴を理解して、初心者向けの実践テクニックを覚えてみよう!

今回はこれからWebライティングを学ぶ初心者に向けて、わかりやすい文章を書くための実践テクニックを紹介します。

まとめの見出しには、学習効果を高めるための「理解度チェック」も用意しています。

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ひとつずつ理解を深めながら読み進めてみてください!

執筆者プロフィール

taku
  • Webライター(3年)
  • Webディレクター(1年)
  • 元システムエンジニア(8年)

システムエンジニアの激務にギブアップ。
未経験からフリーランスのWebライターに転身。2つのブログを運営しています。

目次

わかりやすい文章に見られる3つの特徴

わかりやすい文章に見られる3つの特徴

わかりやすい文章には、3つの特徴が見られます。

  1. 読みやすさ
  2. 理解しやすさ
  3. 見やすさ

読者がWeb記事を読む目的は、情報を求めたり悩みを解決したりすることです。

その目的を達成するため、一刻も早く「答え」を知りたがっています。

読みやすい文章=読まなくても伝わる文章
読みづらい文章=読まないと伝わらない文章・読んでも伝わらない文章

文章なんて読みたくない!答えだけ教えてほしい!

読者の本心は、意外にわがままだと想定しましょう。

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実践テクニック【読みやすさ編】

実践テクニック【読みやすさ編】

わかりやすい文章を書くためには、読みやすさの改善が必要です。

初心者でも実践できる4つの基本テクニックを学んでみましょう。

文章を40文字以内で区切る

文章を40文字以内で区切る

読者に的確な情報を伝えるため、文章は40文字以内で区切りましょう。

読者は文章を「一つの固まり」として認識するため、情報量の多い長文に疲れを感じてしまいます。

ポイント①|読点は1文に1つまで

文章が長くなるおもな原因は、読点「、」を多用してしまうことです。

読点「、」は1文に1つ、多くても2つまでを意識しましょう。

悪い文章例

ここ数年は年末年始も仕事で忙しかったのですが、今年は休みがとれたので久しぶりに実家に帰省してのんびりできたし、初詣は家族と一緒に伊勢神宮に行きました。

よい文章例

ここ数年は年末年始も仕事で忙しかった。今年は休みがとれたので、久しぶりに実家に帰省してのんびりできた。初詣は家族と一緒に伊勢神宮に行きました。

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「~ですが、」を使わないことも意識しましょう。

ポイント②|無駄な接続詞を省く

接続詞の多用は、読みづらさを招く原因です。

接続詞を入れないと、文章のつながりを欠いてしまうように感じるかもしれません。

しかし、接続詞を削除しても、文章の意図は伝わります。

接続詞がなくても意味が伝わるパターン

重大なミスは何としても防ぎたいです。だから、事前の対策を心がけましょう。

重大なミスは何としても防ぎたいです。事前の対策を心がけましょう。

接続詞をなくせば文章をまとめられるパターン

物語は新しい局面を迎えている。そして、佳境に突入した。

物語は新しい局面を迎え、佳境に突入した。

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以下に多用しがちな接続詞をまとめました。

多用しがちな接続詞

順接:だから/よって/そのため
逆接:しかし/ですが/ところが
並列:また
添加:そして/しかも/さらに
列挙:はじめに/続いて/最後に
換言:つまり/すなわち/むしろ
補足:なお/ちなみに

たくさんの情報を伝えると、文章が長くなりがちです。

2つのポイントを意識すると、文章を40文字以内で区切るコツがつかめます。

同じ文末表現を繰り返さない

同じ文末表現を繰り返さない

文末表現「です。」「ます。」を繰り返すと、抑揚がなく端的な印象を与えてしまいます。

悪い文章例

私は集中したいときにコーヒーを飲みます。コーヒーには眠気を覚ます効果があります。夜中に眠れなくなるので、飲みすぎには注意しています。

よい文章例

私は集中したいときにコーヒーを飲みます。コーヒーには眠気を覚ます効果があるそうです。夜中に眠れなくなるので、飲みすぎには注意しています。

抑揚のない文章は、息継ぎするタイミングを見失うような読みづらさを感じます。

以下の文末表現を駆使しながら、繰り返しは「最大2回まで」を心がけましょう。

よく使う文末表現
  • です
  • ます
  • でしょう
  • しましょう
  • してください
  • 体言止め

同じ単語を繰り返さない

同じ単語を繰り返さない

文章に同じ単語を繰り返すことは、しつこさを感じる原因となります。

悪い文章例

先日見た映画は、最高の映画でした。

「映画を見たこと」「最高の映画だったこと」をていねいに伝えようと、上記のように書いてしまうことがあります。

同じ単語を繰り返してしまった場合は、以下の対処方法で修正しましょう。

よい文章例

修正案①:該当箇所を削除する

先日見た映画は、最高でした。

修正案②:該当箇所の表現を変える

先日見た映画は、最高の作品でした。

口語表現を文章表現に変える

口語表現を文章表現に変える

会話で使う口語表現(話し言葉)は、文章表現として適さない場合があります。

口語表現の代表例は、ら抜き言葉や「ちゃんと」「すごい」「〜じゃない」などです。

口語表現はWebライティングに使うべきじゃない。ちゃんとした文章表現なら違和感なく見れます。

口語表現はWebライティングに使うべきではありません。きちんとした文章表現なら違和感なく見られます。

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実践テクニック【理解しやすさ編】

実践テクニック【理解しやすさ編】

わかりやすい文章を書くためには、読者が内容をシンプルに理解できるような工夫も必要です。

初心者でも実践できる5つの基本テクニックを学んでみましょう。

文章の結論から記載する

文章の結論から記載する

文章の結論を先頭に書くことで、読者は情報をスムーズに理解できます。

文章を書くことに慣れていない場合は、以下のひな形を活用するのも効果的です。

SDS法:簡潔に伝えたい場合に効果的

SDS法は「概要→詳細→概要」の順に文章を構成するひな形です。

S:Summary(概要)
D:Details(詳細)
S:Summary(概要のまとめ)

自己紹介やスピーチの手法として用いられることもあり、さまざまなビジネスシーンで活用されています。

SDS法を活用した文章例

S:概要

SDS法を活用すると要点をスムーズに伝えられます。

D:詳細

「概要→詳細→概要」の順に文章を構成するひな形として、自己紹介やスピーチでも活用されています。

S:概要
のまとめ

さまざまなビジネスシーンで活用できるSDS法を覚えましょう!

SDS法を活用した文章例

S:概要

SDS法を活用すると要点をスムーズに伝えられます。

D:詳細

「概要→詳細→概要」の順に文章を構成するひな形として、自己紹介やスピーチでも活用されています。

S:概要のまとめ

さまざまなビジネスシーンで活用できるSDS法を覚えましょう!

PREP法:詳細を伝えたい場合に効果的

PREP法は「要点→理由→具体例→要点」の順に文章を構成するひな形です。

P:Point(要点)
R:Reason(理由)
E:Example(具体例)
P:Point(要点のまとめ)

先頭に要点を記載することで、読者に「求めている情報がココにあるよ!」と伝えられます。

さらに、要点に至る理由や具体例を提示することで、読者の理解を深める効果も期待できます。

PREP法を活用した文章例

P:要点

PREP法はWebライティングのひな形として便利です。

R:理由

「要点→理由→具体例→要点」の順に文章を構成することで、読者は求める情報をスムーズに理解できます。

E:具体例

具体例を提示して要点を再度振り返ることで、読者の理解を深める効果も期待できるでしょう。

P:要点
のまとめ

文章力に自信がない初心者は、PREP法のひな形を活用しましょう!

PREP法を活用した文章例

P:要点

PREP法はWebライティングのひな形として便利です。

R:理由

「要点→理由→具体例→要点」の順に文章を構成することで、読者は求める情報をスムーズに理解できます。

E:具体例

具体例を提示して要点を再度振り返ることで、読者の理解を深める効果も期待できるでしょう。

P:要点のまとめ

文章力に自信がない初心者は、PREP法のひな形を活用しましょう!

具体的な数字を記載する

具体的な数字を記載する

値や範囲を表現する場合は、具体的な数字を記載しましょう。

とくに「多い/少ない」「大きい/小さい」といった表現は、個人の尺度で解釈に差が出てしまいます。

ランサーズに登録しているWebライターは、とても多いです。

とても多いってことは…100万人くらい?

ランサーズのライター数は、2022年1月時点で約22万人です。

読者が誤って解釈しないよう、情報を正しく伝える文章を心がけましょう。

指示代名詞を多用しない

指示代名詞を多用しない

指示代名詞「これ」「それ」「あれ」「どれ」は、できる限り使用しないことをおすすめします。

読者は文章を上から下まで細かく読まないので、途中から読んだときに何を指し示しているのかわからず迷ってしまいます。

記事全体で指示代名詞を使用しないことが理想的です。

ただし、どうしても使用したい場合は「大見出しにつき1回まで」を目安としましょう。

「てにをは」を正しく使用する

「てにをは」を正しく使用する

言葉をつなぐ助詞「てにをは」は、使い方次第で文章の印象がガラッと変化します。

ネコ「が」好きです。
ネコ「は」好きです。

ネコ「は」好きってことは、もしかしてイヌは嫌い?

「てにをは」ひとつで読者のとらえ方が変わるので、伝えたいことと表現が一致しているかどうかをチェックしましょう。

また、助詞は省略しても意味が伝わることもあります。

シンプルな文章を心がけるためにも、できる限りのムダを省きましょう。

助詞は省略ができます。

助詞は省略できます。

たまに運動をします。

たまに運動します。

主語と述語のねじれ(不一致)を避ける

主語と述語のねじれ(不一致)を避ける

文章の基本構成は「主語+述語」です。

下記のような主語と述語がねじれた文章は、読者に違和感を与えてしまいます。

悪い文章例

私の文章は、読みづらいと言われるのでいつも悩んでいます。

主語:私の文章
述語:悩んでいます

文章が悩んでいるの?

悩んでいるのは文章を書く「私」であるため、以下のように修正すべきです。

よい文章例

私は、文章が読みづらいと言われるのでいつも悩んでいます。

文章を読みながら「不自然さ」を感じたときは、主語と述語のねじれをチェックしてみましょう。

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実践テクニック【見やすさ編】

実践テクニック【見やすさ編】

わかりやすい文章を書くためには、見やすさの改善も必要です。

文章なのに見た目を意識するの?

ほとんどの読者は、Webサイトの記事を読み飛ばします。

小説のストーリーを楽しむように、一文字も逃さずに読み切ることはありません。

そこで、初心者でも実践できる3つの基本テクニックを学んでみましょう。

箇条書き(リスト表示)を活用する

箇条書き(リスト表示)を活用する

複数の要素を比較する文章では、箇条書き(リスト)が効果的です。

とくに簡易的な比較で、わかりやすさを改善できます。

文章で書くと?

悪の組織と戦うゴレンジャーは「アカレンジャー」「アオレンジャー」「キレンジャー」「モモレンジャー」「ミドレンジャー」からなる5人組のヒーローです。

箇条書きにすると?

ゴレンジャーは悪の組織と戦う5人組のヒーロー

  • アカレンジャー
  • アオレンジャー
  • キレンジャー
  • モモレンジャー
  • ミドレンジャー

表(テーブル表示)を活用する

表(テーブル表示)を活用する

複数の要素を比較する文章では、表(テーブル)が効果的です。

とくに詳細な情報の比較で、わかりやすさを改善できます。

文章で書くと?

アカレンジャーは格闘能力と指揮能力に優れたリーダーです。サブリーダーのアオレンジャーは、弓の遠距離攻撃とキック技を得意としています。そのほかにも「キレンジャー」「モモレンジャー」「ミドレンジャー」といった個性豊かなメンバーで、世界征服を企む黒十字軍から人類を守っています。

表にすると?
スクロールできます
メンバー役割・特徴得意技
アカレンジャー格闘能力と指揮能力に優れたリーダーレッドビュート
アオレンジャー遠距離攻撃とキックを得意とするサブリーダーブルーチェリー
キレンジャー怪力を活かした力持ちキーステッカー
モモレンジャー紅一点・爆弾開発のスペシャリストイヤリング爆弾
ミドレンジャーマスコットキャラクター的な存在ミドメラン
メンバー役割・特徴
アカレンジャー格闘能力と指揮能力に優れたリーダー
アオレンジャー遠距離攻撃とキックを得意とするサブリーダー
キレンジャー怪力を活かした力持ち
モモレンジャー紅一点・爆弾開発のスペシャリスト
ミドレンジャーマスコットキャラクター的な存在

漢字の使用頻度を減らす

漢字の使用頻度を減らす

漢字が多い文章は読みづらさを感じるため、適度に「ひらがな」「カタカナ」へ変換しましょう。

食生活の見直しは、美容効果上昇に効果的です。

食生活の見直しには、美容効果アップの効果があります。

漢字で書くべきかどうかの明確な基準はありません。

まずは、一文につき漢字の割合「50%以下」を目指してみましょう。

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三省堂のサイトでは「ひらがなで書いたほうがよい単語」として、以下のような例が挙げられています。

ひらがなで書いたほうがよい単語
形式名詞こと[事]
もの[物]
とき[時]
形容詞おもしろい[面白い]
かわいい[可愛い]
すばらしい[素晴らしい]
うれしい[嬉しい]
うらやましい[羨ましい]
副詞あえて[敢えて]
あらかじめ[予め]
せっかく[折角]
ぜひ[是非]
ほとんど[殆ど]
接続詞類あるいは[或いは]
および[及び]
すなわち[即ち]
ただし[但し]
(出典:何でもわかる日本語便利帳|三省堂ワードワイズ・ウェブ

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文章を書くときに注意したい3つのこと

文章を書くときに注意したい3つのこと

わかりやすい文章を書くときに注意すべきことは「内容が伝わるかどうか」です。

ここからは、Webライティングの心構えとして、注意したい3つのポイントを解説します。

結論をまとめてから書く|読者に伝えたいことを考える

結論をまとめてから書く|読者に伝えたいことを考える

文章を書く前に、伝えたい「結論」をまとめましょう。

筆者自身が理解していない結論は、読者に伝わりません。

頭の整理ができないまま書き進めると、修正に時間を奪われてしまうこともあるはずです。

慌てずにじっくりと、読者に伝えたいことを考えましょう。

1文字でもムダを省く|読者は文章を読みたくない

1文字でもムダを省く|読者は文章を読みたくない

読者が求める情報に最短距離で到達できるよう、1文字でもムダを省く意識が大切です。

とくに初心者の場合は「文字数を増やしたい」と考えてしまい、不要な文章を書いてしまうこともあります。

  • なくても意味が伝わる表現
  • 重複する単語や文章
  • 本題とはズレた補足説明

上記のような要素は、読者の理解を妨げることもあります。

不用意に読者の信用を失わないためにも、本当に必要かどうかを判断しましょう。

文章で価値を提供する|読者に喜んでもらおう

文章で価値を提供する|読者に喜んでもらおう

Web記事を書くうえで大切なことは、読者に価値を提供することです。

文章の執筆が完了したら、読者が価値を感じて喜んでくれるかどうかを検討してみましょう。

自分が書いた文章を客観的に読みながら、以下の観点でチェックしてみてください。

  • 文章が読みやすいか
  • 結論が伝わるか
  • 何を解決できるか
  • どのようなアクションにつながるか

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今回のまとめ|理解度チェックでおさらいしよう!

今回は、わかりやすい文章を書くための実践テクニックを紹介しました。

学習した内容を理解度チェックでおさらいしてみましょう。

理解度チェック(タップで開く)

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スマホ :タップする

わかりやすい文章の実践テクニック【読みやすさ編】
  • 読者に的確な情報を伝えるため、文章は40文字以内で区切る
  • 同じ文末表現を繰り返さない(最大2回まで)
  • 同じ単語を繰り返さない(該当箇所を削除または表現を変える
  • 口語表現を文章表現に変える
わかりやすい文章の実践テクニック【理解しやすさ編】
  • 文章の結論から記載する(SDS法やPREP法を活用)
  • 具体的な数字を記載する
  • 指示代名詞を多用しない
  • てにをは」を正しく使用する
  • 主語と述語のねじれ(不一致)を避ける
わかりやすい文章の実践テクニック【見やすさ編】
  1. 複数要素の簡易的な比較は箇条書きを活用する
  2. 複数要素の詳細な比較はを活用する
  3. 漢字の使用頻度を減らす(目標:「50%以下」)
文章を書くときに注意したいこと
  • 結論をまとめてから書く|読者に伝えたいことを考える
  • 1文字でもムダを省く|読者は文章を読みたくない
  • 文章で価値を提供する|読者に喜んでもらおう

Webライティングで重視すべきことは、シンプルに結論を伝える文章力です。

高度なテクニックやユニークな表現ではなく、簡潔でわかりやすい書き方を心がけましょう。

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