
文章を書こうとしても「一文字目」がなかなか浮かばない…



文章を書くときは基本的な「構成」を意識してみよう!
文章の基本構成を学ぶことは、書き手にも読み手にもメリットがあります。
まとめの見出しには、学習効果を高めるための「理解度チェック」も用意しています。



焦らずにじっくりと理解を深めながら読み進めてみてください!
執筆者プロフィール


- Webライター(3年)
- Webディレクター(1年)
- 元システムエンジニア(8年)
システムエンジニアの激務にギブアップ。
未経験からフリーランスのWebライターに転身。
2つのブログを運営しています。
PREP法とは|要点を伝える文章論法


WebライティングにおけるPREP法は、読者に結論をわかりやすく伝えるための文章論法です。
文章を「要点→理由→具体例→要点」の順序で構成します。
P:Point(要点)
R:Reason(理由)
E:Example(具体例)
P:Point(要点のまとめ)
PREP法を活用すれば「頭ではわかっているのに文章にすると伝わらない…」といった悩みを解消できます。


Webライティングの重要なポイントは、結論をわかりやすく伝えることです。
Web記事の読者は、結論を求めています。
結論を伝え、理由を説明し、具体例で理解を後押しして、再び結論で締める。
このような「型」にはめて情報を伝えることが大切です。
読み手はスムーズに内容を理解でき、書き手はスムーズに文章を構築できます。
PREP法を活用する3つのメリット


PREP法を活用することには、おもに3つのメリットがあります。
文章を順序立てて構成することで、読者は自然な流れで内容を理解できます。
そして、筆者自身も、頭の中にある情報をロジカルに整理できるでしょう。
要点をスムーズに伝えられる


PREP法を活用することで、読者に要点をスムーズに伝えられます。
結論から伝える文章構成が、読者のニーズを冒頭で解決できるからです。
ほとんどの読者は、Web記事をじっくりと読みません。
見出しや文章の冒頭など、目に留まる箇所だけを流し読みします。
冒頭に結論を記載することは、読者に「求めている情報がココにあるよ!」と伝えるのに効果的です。
伝えたいことを整理できる


PREP法を活用すれば、筆者自身も伝えたいことを整理できます。
頭の中にある情報を「要点→理由→具体例→要点」の構成に当てはめられるからです。



情報を詳しく伝えようとするほど、文章がまとまらないこともあるよね。
頭の中の情報が増えるほど、書くべき順序や取捨選択に負担を感じてしまいます。
型にあてはめられるPREP法であれば、文章を4つのステップに分けて執筆可能です。
各ステップの論点に集中できるため、伝えたいことを無駄なくスムーズに整理できます。
読者の理解度が増す


PREP法の「要点を最後に繰り返す構成」は、読者の理解を深める効果が期待できます。
要点を最後に振り返ることで、読者の頭に結論が印象強く残るからです。
ただし、冒頭と末尾の結論がズレてしまうと、読者の理解に迷いが生じてしまいます。
私はコーヒーが好きです。
とある喫茶店でコーヒーの美味さを知って以来、すっかりハマってしまいました。
最近では、作業に集中したいときやリラックスしたいときに欠かせません。
集中したくてもできないと悩んでいる人は、コーヒーを飲んでみるのもおすすめです。
上記は「コーヒーが好きであること」を紹介する流れから「集中するならコーヒーがおすすめ」に結論がズレた例文です。



ちょっと後味が悪いね(コーヒーだけに)。
PREP法は、結論をズラさないことが重要です。
結論を繰り返す文章構成は印象に残りやすく、読者の理解を深める効果があります。
PREP法の活用例|意識したいポイントも解説


PREP法を活用したWebライティングの参考例として、2つの例文を紹介します。
例文1:具体例を充実させることがポイント
例文2:具体例に引用を使うのも効果的



各例文では、重要視したいポイントも補足しながら解説してみます。
例文1|具体例を充実させることがポイント
P
PREP法は、具体例を充実させることがポイントです。
R
結論や理由は基本的にシンプルな文章であるため、具体例がもの足りないと全体的に内容が浅く感じられてしまいます。
E
P(要点):25文字
R(理由):50文字
E(具体例):100文字
P(要点のまとめ):25文字
具体例には、表やリストを使用することも効果的です。
P
「要点と理由はシンプルに、具体例は具体的に」を心がけましょう。
P
PREP法は、具体例を充実させることがポイントです。
R
結論や理由は基本的にシンプルな文章であるため、具体例がもの足りないと全体的に内容が浅く感じられてしまいます。
E
「1:2:4:1」が目安
P(要点):25文字
R(理由):50文字
E(具体例):100文字
P(要点):25文字
具体例には、表やリストを使用することも効果的です。
P
「要点と理由はシンプルに、具体例は具体的に」を心がけましょう。



「具体例の充実がポイント」であることをPREP法で書いてみました。
PREP法の基本は「結論をシンプルに伝えること」です。
そのため、文章は可能な限りムダを省く(文字数を減らす)ことが求められます。
しかし、中身がスッカラカンな文章では読者が納得しません。
結論や理由の文字数を増やすと伝わりづらさが増してしまうので、具体例の内容を充実させましょう。



結論や理由は「早く知りたい」、具体例は「深く知りたい」のニーズを満たすもの。
例文2|具体例に引用を使うのも効果的
P
PREP法の具体例には、権威性のある文献を引用するのも効果的です。
R
権威性のない具体例は、読者の信用を失うリスクが伴うこともあります。
E
私は○○を心がけています。
なぜなら××だからです。
有名な△△は◇◇と言っていました。
その言葉を聞いて、私は○○をより強く意識しようと感じました。
著名人の言葉を引用して発言の説得力を強めることは、ビジネスシーンでの報告やスピーチでも効果的な手法です。
P
信用できる引用元に限られますが、権威性のある文献を引用することで具体例が充実します。
P
PREP法の具体例には、権威性のある文献を引用するのも効果的です。
R
権威性のない具体例は、読者の信用を失うリスクが伴うこともあります。
E
私は○○を心がけています。
なぜなら××だからです。
有名な△△は◇◇と言っていました。
その言葉を聞いて、私は○○をより強く意識しようと感じました。
私は○○を心がけています。
なぜなら××だからです。
有名な△△は◇◇と言っていました。
その言葉を聞いて、私は○○をより強く意識しようと感じました。
著名人の言葉を引用して発言の説得力を強めることは、ビジネスシーンでの報告やスピーチでも効果的な手法です。
P
信用できる引用元に限られますが、権威性のある文献を引用することで具体例が充実します。



「具体例に引用を使うのも効果的」であることをPREP法で書いてみました。
文章の内容を充実させようと大げさなことを書いてしまうと、読者に疑いの目で見られてしまうリスクがあります。
とくに権威性のない筆者ほど、その傾向が顕著です。
引用には「パクリ」のようなマイナスイメージを感じる人もいます。
しかし、公的で信用できる情報であれば、信頼を得るためにも積極的に活用すべきです。



引用する場合は「出典(引用元)」の記載を忘れずに!
PREP法のトレーニング方法


PREP法は型に当てはめる文章論法であり、スキルとして定着させるには意識的な反復練習が必要です。
WebライティングでPREP法を活用するためには、以下のポイントを意識しましょう。
とにかく結論から書くこと


PREP法の執筆手法に慣れるコツは、とにかく結論から書くことです。
結論さえ書いてしまえば、以降の文章は「なぜ?→たとえば?→だから?」とつなげられます。
結論のないWeb記事は、読者に価値を提供できません。
また、結論がなければ、付随する理由や具体例を書けません。
理由や具体例も重要な要素ですが、あくまでも文章の説得力を増すための補足情報です。



とにかく結論さえ書いてしまえば、あとに続く文章は必然的に理由や具体例になります。
構成はシンプル・内容は具体的に


大事なことなので、しつこいくらいに繰り返します。
PREP法の基本は「結論をシンプルに伝えること」です。
つまり、結論以外には具体的な内容が求められます。
あくまでもPREP法は「文章構成をまとめる手法」であり、活用すれば内容が充実するわけではありません。
以下は、同じテーマでPREP法を用いた例文です。
私はWebライティングに自信があります。なぜならWebライターの経験があるからです。
たとえば、エンジニア向けサイトの記事を執筆した実績があります。過去に学んだ経験がスキルとなり、Webライティングの自信につながっています。
私はWebライティングに自信があります。なぜなら年間100本ペースでWebライティングに携わった実績があるからです。
Webメディア「○○」様では、実績を評価され専属契約をいただきました。専属契約に至るまでには時間がかかりましたが、以下の取り組みを地道に重ねたことが結果につながったと感じています。
・よくある指摘をチェックリスト化してミスを削減
・文章の欠点やクセを相談しながら改善点を発見
・資格取得に向けて週に1度勉強する時間を確保
クライアント様からも「成長が見える」との評価をいただいており、読者に価値を届けるWebライティングには自信があります。
前述の「例文①」はシンプルにまとまっていますが、根拠が薄いため内容に納得できません。
PREP法はあくまでも「要点をシンプルに伝える手段」と考え、根拠は具体的に記載しましょう。



自分自身には「些細なエピソード」と感じる内容が、読者の価値につながることもありますよ(読者は基本的に「初心者」だから)
SDS法|理由や具体例を書かない文章に活用


要点をスムーズに伝える文章論法には「SDS法」もあります。
SDS法は「要点→詳細→要点」の順序で構成し、要点を繰り返すのはPREP法と同様です。
S:Summary(要点)
D:Details(詳細)
S:Summary(要点)
SDS法には情報を短時間でわかりやすく伝えられる特徴があり、ビジネスシーンでは、報連相や自己紹介に活用されています。
Webライティングに活用するのであれば、製品やサービスの特徴を詳しく伝える記事に効果的です。
PREP法とSDS法の違い・使い分け
まず、PREP法とSDS法には、以下のような違いがあります。
つまり、PREP法は「結論」を伝えるため、SDS法は「詳細」を伝えるために活用します。
理由や具体例を必要としない文章も多々あるため、すべてがPREP法に当てはまるとは限りません。
そこで、以下のカテゴリで使い分けるのがおすすめです。
PREP法にこだわりすぎないこと


PREP法にこだわり、文章を構成に無理やり当てはめる必要はありません。
PREP法は、あくまでも結論をシンプルに伝える文章論法の一つであり、必要に応じた使い分けが大切です。
たとえば「事実」を伝える場合は、理由や具体例が不要なこともあります。
WordPressテーマ「SWELL
WordPressテーマ「SWELL
また、記事を書くテーマ次第で、PREP法とSDS法の使い分けが必要です。
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WordPressテーマ「SWELL」の購入価格は、1万7,600円(税込)と比較的高額です。
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「WP-Search」の2022年度の人気シェアランキングでは、国内シェア率1位を獲得。ブロックエディターの使いやすさやカスタマイズのしやすさも魅力の人気テーマです。
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価格以上のデザイン性・機能性を誇るWordPressテーマ「SWELL」を、ぜひ検討してみてください。
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WordPressテーマ「SWELL」の購入価格は、1万7,600円(税込)と比較的高額です。
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SWELL以外のWordPressテーマは、購入価格がおおむね1万5000円(税込)を下回ります。
E
テーマ | 価格(税込) |
---|---|
SWELL | 17,600円 |
AFFINGER6 | 14,800円 |
SANGO | 11,000円 |
JIN | 14,800円 |
P
対応する機能や扱いやすさを比較しながら、自分にあったWordPressテーマを選びましょう。
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E
テーマ | 価格 (税込) |
---|---|
SWELL | 17,600円 |
AFFINGER6 | 14,800円 |
SANGO | 11,000円 |
JIN | 14,800円 |
P
対応する機能や扱いやすさを比較しながら、自分にあったWordPressテーマを選びましょう。
今回のまとめ|理解度チェックでおさらいしよう!
今回は、文章の基本構成の一つである「PREP法」について学習しました。
学習した内容を理解度チェックでおさらいしてみましょう。
理解度チェック(タップで開く)
- Webライティングの重要なポイントは、結論をわかりやすく伝えること
- PREP法は「要点→理由→具体例→要点」の順序で文章を構成する
- PREP法を活用すれば、読者に要点をスムーズに伝えられる
- PREP法を活用することで、筆者自身も伝えたいことを整理できる
- PREP法の「要点を最後に繰り返す構成」は、読者の理解を深める効果が期待できる
- 情報をわかりやすく簡潔に伝えること
- Webに適した文章構成で書くこと
- スマホでも読みやすい文章を書くこと
- とにかく結論から書くこと
- 構成はシンプルに・内容は具体的に
- PREP法
- P:要点(結論)が主題
- 主題の理解・信用を得るため、理由や具体例を補足する
- SDS法
- D:詳細が主題
- 主題の理解や興味を促すため、要点を伝える
Webライティングにおいて、PREP法の知識は必要不可欠です。
結論をスムーズに伝えられる便利な論法を使わない理由はありません。
PREP法で重要なことは、とにかく「結論」から書くこと。
結論さえ書いてしまえば、以降は「理由は?」「具体例は?」とロジカルに文章を組み立てられる。
慣れない時期は、文章執筆にどうしても苦戦します。
理由や具体例の書き方に苦戦してしまう場合は、一言ずつ書くことから始めてみてください。
一言では「物足りないな」と感じたら、少しずつ付け足すように修正してみましょう。
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