Webライターのトラブル対策【アンケート調査】

今回のテーマは「Webライターのトラブル対策」です。

Webライターの初心者は、悪質なクライアントとのトラブルに悩まされることがあります。

トラブルに巻き込まれると精神的に疲れますし、対処方法がわからずに戸惑ってしまうはずです。

そこで、30名のWebライターから、トラブル事例をアンケート調査しました。

少しでも負担を軽減するためにも、よくある事例と対策を理解しておきましょう。

Webライターのよくあるトラブル

Webライターの業務では、悪質なクライアントとのトラブルが発生することもあります。

とくに以下に示す4つの事例は、多くのWebライターが悩まされる「よくあるトラブル」です。

そこで、トラブルの実態を、クラウドワークスでアンケート調査してみました。

僕自身が経験した事例もあるので、比較的よくあるケースとして参考にしてみてください。

受注後に依頼内容が追加・変更される

案件の受注後に想定外の対応（追加・変更）を依頼されるのは、トラブルに発展する典型的なパターンです。

納品物の修正であれば対応すべきですが、過度な要求や契約外の依頼はトラブルに発展します。

担当者と連絡できなくなる（音信不通）

クライアントの担当者が、急に音信不通となるトラブルもあります。

契約前や報酬の支払い前に連絡が取れないと、対応に困ることから不安を感じてしまいます。

理不尽な理由で報酬が支払われない

信じられないような話ですが、理不尽な理由で報酬の支払いを拒むクライアントも存在します。

報酬が未払いのまま記事を公開する悪質なクライアントもいるため、タダ働きとならないように注意しましょう。

詐欺案件だった（悪質な勧誘を受ける）

業務に慣れていない初心者をターゲットに、悪質な勧誘を目的とする詐欺案件も存在します。

悪質なクライアントは「初心者をサポートします」を謳うたい文句に勧誘します。

断りにくさを感じて、結果的に損をしてしまうWebライターも少なくありません。

トラブルが発生したときの対処方法

ここからは「実際にトラブルが発生してしまった場合」の対処方法を紹介します。

先述したトラブル事例にあわせて、以下の4パターンを確認してみましょう。

追加の対応を依頼された場合

クライアントから追加の対応を依頼された場合は、以下の対処を検討しましょう。

まずは、追加対応の詳細事項を確認します。

クライアント都合の追加対応であれば、追加報酬が発生するかどうかの確認をすべきです。

クライアントも依頼主（サイト運営者）から無理な要求を受けることがあるため、やむを得ずWebライターに負担をかけてしまうケースもあります。

とはいえ、無茶をする必要はありません。

今後の関係性も考慮しつつ、できる範囲で協力するかどうかを検討しましょう。

担当者と連絡が取れない場合

クライアントの担当者と連絡が取れなくなった場合は、以下の対処を検討しましょう。

まずは、音信不通となった段階で業務をストップしてください。

クライアントの連絡先がわかれば、メールやチャットで状況を確認しましょう。

状況を確認しても連絡がない場合は、クラウドソーシングサイトの「違反報告」を利用します。

違反報告では、下記の旨を伝えるのが重要です。

報酬の仮払いが完了している場合は、クラウドソーシングサイトが利用規約に基づいて検収を進めてくれる可能性もあります。

音信不通のクライアントに、個人のWebライターがコンタクトするのは困難です。

報酬が支払われない場合

クライアントから報酬が支払われない場合は、以下の対処を検討しましょう。

基本的には「担当者と連絡が取れない場合」と同様に、担当者に状況を確認します。

報酬の振込期日が遅れるといった理由であれば「許容できるかどうか」を判断し、次回以降の契約を継続するかどうか検討しましょう。

「未払いの理由に許容できない」もしくは「返答がない」場合は、クラウドソーシングサイトの違反報告を利用します。

ただし、クラウドソーシングサイトでは「当事者同士での解決」を要求される場合も少なくありません。

詐欺案件に該当した場合

以下のような依頼は、詐欺案件に該当する可能性があります。

このような案件に契約してしまった場合は、以下の手順で業務を断りましょう。

怪しいと感じるクライアントは、かかわるだけ時間の無駄です。

トラブルに発展するリスクを想定して、早めに断りの連絡を入れましょう。

Webライターがトラブルを避ける対策

Webライターがトラブルを避けるためには、事前の対策が欠かせません。

トラブルが発生してしまうと、精神的な不安や対応への労力に疲れてしまいます。

クラウドソーシングサイトを利用する

Webライターを始めたばかりの初心者であれば、クラウドソーシングサイトを利用しましょう。

クラウドソーシングサイトを利用することで、トラブルの発生を抑止する効果が期待できます。

ただし、すべてのトラブルを防げるわけではありません。

クライアントの情報をチェックしながら、かかわるべきかどうかを見極めましょう。

契約前にクライアントの情報を確認する

案件を受注・契約する前に、クライアントの情報を確認しましょう。

顔の見えない相手とのコミュニケーションには不安を感じるように、素性のわからないクライアントとの契約はリスクを伴います。

少しでも安心して案件を受注するためにも、クライアントの情報をわかる範囲で調査しておきましょう。

仮払いを確認してから業務を開始する

クラウドソーシングサイトを利用する場合は、仮払いが確認できるまで業務を開始すべきではありません。

業務を先行してしまうと、音信不通からの未払いトラブルにつながる可能性があります。

また、仮払い前に業務開始を依頼するのは、クライアント側の規約違反です。

仮払い前に業務の開始を依頼するクライアントには、警戒心をもって対応すべきです。

案件の依頼内容を十分に確認する

契約後の想定外な依頼を避けるためには、案件の募集要項を慎重に確認するのが大切です。

また、不明点がある場合は、応募時に提出する提案文へ質問事項を記載しましょう。

のちのトラブルを想定した事前確認は、無理な依頼を断る判断材料として活用できます。

また、悪質なクライアントは、上記のような質問にはまともに答えられません。

契約前にクライアントの質を見極める対策としても効果的です。

気になることは遠慮せずに質問する

クライアントに確認したいことは、遠慮せずに質問しましょう。

メールやチャットを利用したコミュニケーションでは、十分な情報を得られない可能性もあります。

クライアントは複数のWebライターを抱えている場合もあり、個人への対応がおろそかになりがちです。

しかし、Webライター側からすれば、連絡を待たされる状況に思いのほか不安を感じます。

メールやチャットの履歴を保存しておく

「言った・言ってない」のトラブルを防ぐため、クライアントとの連絡履歴を保存しておきましょう。

また、重要なやり取りは、履歴が残せる方法（メールやチャット）を活用すべきです。

最近は、Zoomを利用した面談も増えています。

業務の進め方や契約にかかわる決め事にふれたときは、録画データの共有を提案しておくと安心です。

誠心誠意をもって業務に取り組む

トラブルを防ぐためには、Webライター側も誠心誠意をもって業務に取り組むべきです。

残念ながら「納品すれば必ず報酬がもらえる」と勘違いするWebライターも存在します。

ひどいクオリティで納品して、クライアント側が困るケースも少なくありません。

依頼主とのコミュニケーションが大切

Webライターの仕事は、依頼主とのコミュニケーションが欠かせません。

業務開始から納品が完了するまで、依頼主とはメールやチャットによる連絡のやり取りが発生します。

円滑なコミュニケーションを実現するためには、以下のビジネスマナーを心がけましょう。

誠実で素早い対応なんて「言われなくても理解している」と感じる人もいるかもしれません。

しかし、いい加減な対応で依頼主に迷惑をかけてしまうWebライターがいるのも事実です。

だからこそ、ていねいな対応を心がけるだけで、スキルに関係なく良好な関係を築けます。

Webライターのトラブルでよくある質問

Webライターのトラブルには「これってどうなの？」と判断に迷うこともあります。

そこで「よくある質問」をまとめてみました。

報酬なしのテストライティングはNG？

クラウドソーシングサイトでは、テストライティングにも報酬の支払いが義務付けられています。

つまり、テスト記事を納品すると、合否にかかわらず報酬は発生します。

テストライティングを受けるときは、仮払いの完了を確認してから実施しましょう。

困ったときはクラウドソーシングサイトに任せれば問題ない？

クラウドソーシングサイトは、基本的に業務上のトラブルには介入しません。

トラブルが発生した場合は、Webライターとクライアントの当事者間での解決が必要です。

ただし、音信不通や未払い（規約違反）に該当する場合は、クラウドソーシングサイトに報告すれば相談できます。

トラブルは自分で解決しないとダメなの？

フリーランスが主となるWebライターは、基本的に自分自身でトラブルに対応する必要があります。

しかし、個人で対応できる範囲には限界があり、対応の負担から泣き寝入りするケースも少なくありません。

そのため、仲介役となるサービスの利用を検討するのがおすすめです。

• クラウドソーシングサイト
• フリーランス保険「FREENANCE（フリーナンス）」

まとめ｜トラブルに備えた事前対策が欠かせない

今回は「Webライターのトラブル対策」をテーマに、以下のコンテンツを解説しました。

悪質なクライアントへの対処には、精神的なストレスを感じてしまいます。

業務に慣れていないWebライターは、まずは以下の2点から心がけましょう。

よくあるトラブルを事前に把握しておけば、対策を意識した行動につながります。

トラブル時の対応に不安を感じる人は、今回紹介した内容を参考にしてみてください。