教員からWebライターを目指せる?【元教員に体験談を聞いてみた】

教員からWebライターを目指すのってアリかな?

Webライターの業務をしていると「元教員」の肩書きをもつ人もちらほらと見かけます。

個人的にも生徒に勉強を教えるスキルは、Webライターの業務に「活かせるんじゃないか?」と思うことも。

しかし、実際に業務を経験してみないと、自分の業務経験やスキルが役立つかどうかは容易には判断できません。

そこで今回は、教員からWebライターに転身したマーさんに体験談をお聞きしました。

taku

事前に準備したことや元教員であることの強みなど、リアルな話を教えてくださいました。

体験談にご協力いただきました
マーさん

小学校を15年務めた後、病気休職。一念発起してフリーのWebライターに。野球・マラソン・駅伝が大好きで、それらを応援するブログも作成しています。

WebSite:マーの野球・マラソン・駅伝応援ブログ
SNS:@ma19_85

目次

元教員に聞いてみた|どうしてWebライターに?

今回、体験談をご提供いただいたマーさんは、小学校で教員を15年間務めた経験があります。

Webライターを選んだ理由やきっかけなど、気になることをいくつか質問させていただきました。

taku

「教員からWebライター」を目指す人に向けて、参考になるような質問をお伺いしてみました。

Webライターを選んだ理由

taku

キャリアチェンジにWebライターを選んだ理由はありますか?

マーさん

もともと文章を読んだり、書いたりすることが好きだったので、文章を書く仕事をしてみたいと思い、Webライターを選びました。

マーさん

また、好きな時間に仕事ができたり、在宅ワークも可能であったりするところに魅力を感じました。

taku

「文章の読み書きが好き」「在宅ワークが魅力」は、Webライターを選ぶ定番の理由ですね!

Webライター以外の選択肢も検討した?

taku

Webライター以外に候補はありましたか?

マーさん

教員のスキルを生かして、塾講師や家庭教師といった仕事も検討しました。

taku

最終的にWebライターを選んだ「決め手」はありますか?

マーさん

根本である教育に対する情熱を失っていたので、塾講師や家庭教師は選択しませんでした。

taku

僕自身もそうでしたが、メンタル面の疲れがあると「転職」を前向きに検討しづらくなりますよね…。

教員を辞めたきっかけは?

taku

教員を辞めようと思ったきっかけがあれば、話せる範囲で教えてください。

マーさん

小学校の教務主任になり、仕事量の多さから精神的な病気(適応障害)を発症したことがきっかけです。

マーさん

また、学校の組織体制(上と下の板挟み)や教育を取り巻く環境の変化に着いていくのがしんどくなったのも、教員を辞めたきっかけです。

taku

僕がシステムエンジニアを辞めた理由とほとんど同じですね…。立場が上がると、業務量や責任にどうしても負担が増してしまいます。

Webライターを選んでよかったことは?

教員からWebライターを選んで「よかった」と感じたことを教えていただきました。

これからWebライターを目指す人にも役立つ情報なので、ぜひ参考にしてみてください。

自分の好きな時間に働ける

マーさん

自分の体調やライフスタイルに合わせて仕事ができるのは、Webライターのよいところです。起きて5分後に仕事を始めたり、仕事を終えて5分後に寝たりできます。

taku

たしかに就業時間がないので、自由な時間配分で業務に取り掛かれるのはWebライターの魅力的な部分ですね。

マーさん

あと、私はプロ野球が好きなので、野球を横目に見ながら記事の簡単な構成案を作成したり、アイディア出しをしたりしています。そんな自由度の高い働き方が魅力的です。

taku

たしかにテレビを横目に仕事できるのは、在宅ワークならではの特権ですね!僕も3月はオープン戦を見ながら業務していました(見すぎには注意ですが…)

場所を問わずに仕事ができる

マーさん

基本的に自宅で記事を執筆しますが、カフェや図書館などに場所を変えても仕事できます。また、電車の移動中や旅行先でも記事を執筆できます。

taku

自宅で仕事をすれば何かと楽ですし、場所を変えるのも気分転換になるし。たしかに場所を自由に選べるのは魅力ですね。

マーさん

記事執筆をしていなくても、買い物や散歩中にアイデアが浮かぶこともあります。私は電車をよく利用するので、スマホを使って文章作成もしています。

taku

そういえば、Webライターになってから散歩をする頻度が増えました。スマホを利用して、外出中にアイデアや記事をまとめられるのも便利ですね。

知識の幅が広がる

マーさん

さまざまなジャンルの記事を執筆するため、多くのことをリサーチしながら、新たな知識を得る機会が増えました。また、物事の見方を学ぶ機会も増えました。

taku

たしかにWebライターは、記事を書くために知らない知識をリサーチしないといけないです。

マーさん

知識が増えるのはWebライターとしてだけでなく、人間として成長するうえでよかったと感じています。

taku

僕自身もWebライターをきっかけに、ブログ運営や電子書籍の幅広い知識を学びました。

Webライターになって苦戦したことは?

教員からWebライターになって「苦戦したこと」も聞いてみました。

新しい業種にチャレンジすると、最初は誰でも苦戦してしまいます。

しかし、意外に似たような悩みで苦戦しがちなので、モデルケースとして事前に知っておくと参考になります。

読者を想定するのが難しい

マーさん

Web記事を書き始めたときは、ペルソナを設定できませんでした。また、設定できても、悩みを解決する記事にならず苦戦しました。

taku

読者の想定は、Webライターの重要な要素ですね。たしかにペルソナの設定方法って、詳しく教わる機会がないよな…。

マーさん

教員時代は、教室にいる子どもを想像して授業を作っていました。しかし、Web記事の場合は、読者を想像するところから始まります。

taku

身近な対象じゃないと想定しづらいですよね。

マーさん

Web上には多くの読者がいますが、絞らないとよい記事が書けません。どのような人に向けて書けばいいのか考えることに苦戦しています。

働き方がわからない

マーさん

教員時代は先輩に教えてもらったり、自分で見て学んだりして、スキルアップやノウハウの習得ができました。しかし、フリーのWebライターには、そのような環境がありません。

taku

教えてもらったり参考にしたりできる人がいないと、何をすればいいのかさえわからないですよね。

マーさん

最初は、自分で行動してスキルやノウハウ、仕事のやり方を得ていくのが大変でした。フリーランスの働き方に関する情報を、書籍やWebで学びまくりました。

taku

Webライターを始めるには、文章力だけでなく「働き方」も理解する必要がありそうですね(たしかに僕自身も手探りでスタートした)

自己管理が難しい

マーさん

フリーランスのWebライターは、よくも悪くも自由です。本当に自由過ぎます。ですから、時間や健康、仕事の量など、自分で管理すべきことが増えました。

taku

自由に働けるのは本当に魅力的だけど、自己管理できないとバランスの悪い働き方になってしまいますね。

マーさん

案件を得たら、スケジュールを管理して納期を守れるようにします。風邪をひくと執筆スピードが落ちるので、健康管理も徹底しています。

マーさん

また、確定申告のように、お金(税金)に関わる管理も必要でした。

taku

案件やお金の管理は、働き始めてから「あれ?どうするんだろう?」って気づきますよね。フリーランスになるなら、執筆業務だけでなく自分自身の働き方を管理するのも大切ですね。

事前に準備したことは?

教員からWebライターになるため、事前に「準備したこと」も聞いてみました。

Webライターの業務をスムーズに始めるには、できることから事前に対応しておくのも大切です。

Webライティングスキルを学んだ

taku

Webライターを始めるまでに取り組んだことはありますか?

マーさん

Webライティングスキルを証明するものが欲しかったため「WEBライティング技能検定」を受けました。検定に合格したので「WEBライティング実務士」の資格も取得できました。

taku

検定(資格)を取得するのはスゴイですね!検定では、どのような学びがありましたか?

マーさん

案件を獲得する方法や作業の進め方など、幅広い知識を学べました。

クラウドソーシングサイトに登録した

taku

スキル以外に準備したことはありますか?

マーさん

クラウドワークスやランサーズなど、クラウドソーシングサイトに登録しました。

マーさん

多くの案件を受注できるように、プロフィール・スキル・経験・実績などを一つひとつていねいに作りました。

taku

Webライターの案件探しは、クラウドソーシングサイトから始めるのが定番ですね。

マーさん

最初は不安もありましたが、よいクライアント様にも出会えました。

お金にまつわる資格を取得した

マーさん

投資や保険、税金といった「お金にまつわる知識」が不足していたので、簿記やFPの資格を取得しました。

taku

簿記やFPの資格も取得したんですね!僕も3年目でようやく取得したのですが、勉強するのはけっこう大変でした。

マーさん

フリーランスのWebライターになるにあたって、確定申告や開業届などに不安がありました。ですから、勉強も兼ねて、資格を取得しようと決断しました。

taku

しっかりと計画を立てて準備を進めているのはスゴイと思います。僕は行き当たりばったりで苦労したので…。

ライティングスキルをどのように勉強した?

taku

ライティングスキルを学ぶための勉強方法について教えてください。

マーさん

WEBライティング実務士の資格取得をとおしてスキルアップしました。文章を書くときの注意点やSEOの知識、クライアントとの連絡の取り方など。

taku

資格取得にかかわる参考書を活用しましたか?

マーさん

通信講座のような形式でした。テキストを読んだり、問題集を解いたり。ネット模擬試験を受けて、在宅でも学習できました。

taku

通信講座で問題集を解けるのはいいですね!練習問題って講座を受けないと、意外に挑戦する機会がないですから。

マーさん

そのほかにも、書籍やYoutubeからWebライターに必要なスキルを学びました。

最初はどのように案件を受注した?

taku

Webライターになった当初は、どのように案件を受注しましたか?

マーさん

最初はクラウドワークスとランサーズを活用しました。両サイトに掲載されている仕事・求人に進んで応募しました。

taku

クラウドソーシングサイトを活用するのは初めてだと思いますが、上手く使いこなせましたか?

マーさん

応募する際に提案文を作成するのですが、最初は慣れませんでした。提案の回数を重ねるごとに、クライアントが求めているものを理解できるようになりました。

taku

たしかに提案文の作成は難しいですよね。僕自身も未経験で始めかたら、何をアピールすればいいのかわからなかった。

「元教員」であることは強みにできた?

taku

自己PRや提案文でのアピールについて、元教員であることは強みにできましたか?

マーさん

教育がテーマの執筆案件を見つけたときは、小学校教員15年の経験を踏まえて提案できました。とくに自分が主担当で経験した分野(体育や生徒指導など)については大きな強みを感じました。

taku

専門知識を求められるジャンルなら、業務経験を活かせると強いですね!少なくとも、僕には教育ジャンルの案件は受注できないかも。

マーさん

また、教員は「言葉」を使う仕事でもあるため、文章を書くという点においてプラスであると思います。

taku

たしかに、生徒に勉強を教える経験は、読者に向けても活用できそうです。

マーさん

教員時代は子どもに伝わるように言葉を使っていました。Web記事を書くときも子どもに伝えるつもりで、平易な言葉を使っています。

taku

Webライターあるあるの「小中学生でもわかるように!」をリアルにやってたってことですもんね!

Webライターの収入についてどう思った?

taku

少し聞きづらいテーマですが、Webライターの収入について率直な感想を聞かせてください。

マーさん

本音を言うと、想定外でした。といっても、Webライターとして働き始めて間もないので、まだ収入については未知数です。

taku

まだまだ、これから頑張っていく段階でしたね。

マーさん

クライアント様の要望に応え、多くの案件を獲得できるWebライターになれるように頑張りたいです!

教員のうちに「しておくべきこと」はある?

taku

マーさんのように、これからWebライターを目指している教員もいると思います。教員であるうちに「やっておいてよかった」ことはありますか?

マーさん

教員でいるうちにWebライターのことを想像するのは難しいかもしれません。しかし、SNSアカウントを育てること、ブログを作成することは、やっておいて損はないです。

taku

SNSアカウントは教員時代から作っていたのですか?

マーさん

私はWebライターになってから、X(旧ツイッター)を始めました。XでWebライターとしての自分を知ってもらったり、営業したりする方法を学んでおくのがよいと思います。

taku

SNSアカウントは自己発信には欠かせませんからね。たしかに、早めに使い方に慣れておくのも効果的です。

マーさん

また、ブログ作成では、Webライティングを実践的に学べます。書籍や動画だけではわからなかったことが、ブログをとおしてわかってきました。

taku

ブログは成果が出るまで時間はかかりますが、アウトプットに役立ちます。個人的にも相乗効果を得られるのは大きなメリットです。

マーさん

多くの人に自分の記事を見てもらう経験はとても貴重です!

これからWebライターを目指す「教員」に向けて一言

taku

最後に、マーさんと同じように、これからWebライターを目指す教員に向けて「後押し」になるような一言をください!

マーさん

教員は、給料や福利厚生が手厚いです。それを手放すことの怖さがありました。しかし、私は自分の健康と時間を優先し、Webライターという仕事を選択しました。

マーさん

案件獲得の苦労はありますが、自分が書いた記事がWeb上に公開されると大きな喜びがありました。ぜひ自ら行動してみてほしいです!

さいごに

今回の記事は「教員からWebライターを目指す人」に向けて、少しでも参考になればとの思いで制作しました。

また、貴重な体験談をご提供いただいた「マーさん」。ご協力いただき、ありがとうございました。

教員にかかわらず、新たな業種への転身は苦労することばかりです。

もし、これからWebライターを目指すのであれば、当記事が行動を起こすきっかけになるとうれしいです。

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