
ユーザーの検索意図は、どうやって調べればいいのかな?



検索意図を理解するなら、読者のつもりで知りたいことや解決したいことを想像してみよう。
今回は「検索意図の調べ方」をテーマに、SEOに重要である理由や考え方などを紹介します。
まとめの見出しには、学習効果を高めるための「理解度チェック」も用意しています。



ひとつずつ理解を深めながら読み進めてみてください!
執筆者プロフィール


- Webライター(3年)
- Webディレクター(1年)
- 元システムエンジニア(8年)
システムエンジニアの激務にギブアップ。
未経験からフリーランスのWebライターに転身。2つのブログを運営しています。
検索意図の調べ方|読者のつもりで検索してみよう


検索意図の調べ方は「読者の気持ち」で「読者の行動」をマネしてみることです。
具体的には、キーワードで実際に検索して得られた結果を分析します。
上記は、Googleでキーワード検索した結果から得られる情報です。
これらの情報を活用することで、ぼやけていた読者の検索意図を少しずつ具体化できます。
サジェストキーワードを見る


サジェストキーワードとは、検索ワードの入力候補です。
Googleの検索画面でキーワードを入力すると、複数の候補が表示されます。
つまり、サジェストキーワードからは、検索キーワードに対して「検索頻度が高い関連テーマ」を把握できます。



検索キーワードで「ユーザーが知りたがっていること」を把握するのに便利です。
上位サイトのタイトルを見る
上位サイトのタイトルを見ると、検索意図に対して提供すべき記事テーマを把握できます。
たとえば、検索キーワード「Webライター 未経験」の上位サイトを例に挙げてみます。


上位サイトのタイトルを見ると、以下の3種類に分類可能です。
さらに、それぞれの分類は、検索意図へ置き換えられます。
分類 | 検索意図の想定 |
---|---|
未経験からWebライターを目指す方法 | 未経験からWebライターを目指す方法が知りたい |
未経験でもWebライターになれる? | 未経験でもWebライターになれるかどうかを知りたい |
求人情報サイト | Webライターの求人を探したい |
得られた情報をまとめると、Webライターを目指す検索ユーザーは「始め方」「未経験でも大丈夫な理由」「求人を探す方法」を知りたがっていると想定できます。
上位サイトの記事構成(見出し)を見る
検索意図を具体的に把握するため、上位サイトの記事構成(見出し)もチェックしましょう。
上位10ページほどを比較すると、各サイトの想定している検索ユーザー像が見えてきます。
記事構成のチェックは、ラッコツールズの「見出し(hタグ)抽出」が便利です。



上位サイトの「見出し・タイトル・ページ文字数」を一括(CSV形式)で抽出できますよ。


上位サイトの記事構成ほど、検索意図を満たすコンテンツが含まれている傾向にあります。
各サイトの共通点を分析することで、伝えるべき情報の取捨選択が可能です。
もちろん、上位サイトとまったく同じ構成にしても効果がありません。



あくまでも参考程度に独自のコンテンツを作成しましょう。
検索意図を分析する方法|読者の潜在ニーズを深掘りする


検索意図をさらに深掘りするため、検索結果からは想定しづらい「潜在ニーズ」の調べ方を解説します。
潜在ニーズは「読者の心の奥にある本心」であり、記事の満足度を高めるための重要な要素です。
とくに悩みや疑問に直結する要素でもあります。
以下の質問サイトや口コミを活用しながら、検索ユーザーの本心を分析してみましょう。
質問サイトを活用する


「Yahoo!知恵袋」や「教えて!goo」などの質問サイトは、ユーザーの悩みを把握するのに便利です。
たとえば、Yahoo!知恵袋で「Webライター 未経験」を検索してみると、志望動機の書き方や就活中の悩みなど具体的な相談内容を見つけられます。
悩みをピンポイントに解決できるようなコンテンツを加えることは、オリジナリティのある記事制作に効果的です。
SNSの口コミを活用する


SNSの口コミは、潜在ニーズの分析に活用できます。
Twitterのように「ふとしたタイミング」でつぶやく一言は、かぎりなく本音に近い情報です。
SNSの投稿には、ネガティブな内容(否定や批判など)も目立ちます。
しかし、目立つ意見を上手く活用することで、読者の注目を集めるコンテンツへとつなげられます。
「Webライターはぜんぜん稼げない」の意見に対して
「Webライターは稼げないって本当?現役ライターが実態に迫ってみた」のコンテンツを作成する
目立つ意見ほど、ユーザーの関心を集めている証拠です。
悩みや願望を分析しながら、Webライティングに活かすアイデアを検討してみてください。
検索意図の分類|検索動機を的確に把握する


Web記事を制作するためには、検索意図の分類を把握することも重要です。
分類を意識することで、ユーザーが検索する動機を的確に把握できます。
それぞれの分類は、下記のとおりGoogleの公式資料で提唱されています。
Consumer behavior and expectations have forever changed. With powerful phones in our pockets, we do more than just check the time, text a spouse, or catch up with friends. We turn to our phones with intent and expect brands to deliver immediate answers. It’s in these I-want-to-know, I-want-to-go, I-want-to-do, I-want-to-buy moments that decisions are made and preferences are shaped.
Four Moments Every Marketer Should Know|Think with Google



検索意図の分類によって、作るべきコンテンツが変わるってことです。
Knowクエリ|知りたい


Knowクエリは「情報を知りたい」といった検索意図を示す分類です。
検索意図とは
SEO 効果
検索クエリ 意味
Knowクエリで検索するユーザーは、キーワードに対する「答え」を求めています。
求めている情報を正確に伝えてあげることが大切です。
Goクエリ|行きたい


Goクエリは「情報のある場所へ行きたい」といった検索意図を示す分類です。
ライティング ブログ
水族館 東京
YouTube ログイン
Goクエリで検索するユーザーは、キーワードの場所や行き方を探している可能性があります。
また、場所の選択肢となる候補を提案することも大切です。
Doクエリ|やりたい


Doクエリは「情報をもとにやってみたい」といった検索意図を示す分類です。
Webライター 始め方
SEOライティング 書き方
クラウドワークス 登録
Doクエリで検索するユーザーは、アクションを起こす前提で記事を読む傾向にあります。
高いコンバージョン率が期待できるため、ユーザーの動線を意識した記事構成が大切です。
Buyクエリ|買いたい


Buyクエリは、商品購入前の「比較検討・下調べ」といったニーズを示す分類です。
Webライティング 本
文章校正ツール 月額
WordPress 有料テーマ おすすめ
Buyクエリで検索するユーザーは、比較やレビュー、口コミといった情報を求める傾向にあります。
Doクエリと類似する部分もありますが、アクションする前に「安心したい」といった思考を察知することがポイントです。
なぜ検索意図の理解が重要なのか


検索意図を理解することは、SEOに重要となるポイントです。
その理由を、2つの観点をもとに解説します。
記事で伝えること=読者が求めること


Web記事では、読者が求めていることを伝えるべきです。
つまり、読者が何を求めているのかを理解できないと、価値のあるWeb記事は書けません。
目の前で困っている人がいたら、きっと以下のように問いかけるはずです。
「何があったの?」
「なぜ困っているの?」
「どうしてほしい?」
SEOライティングですべきことも同様です。
検索ユーザーに問いかけることで、検索意図を理解するヒントが見つけられます。
自分が書きたいこと≠読者が知りたいこと


大切なことなので繰り返します。
Web記事では、読者が求めていることを伝えるべきです。
たとえば、Webライター未経験の初心者に向けて「ライター業で月収50万円を達成したノウハウ」を発信して、Web記事の成果を得られるでしょうか。
答えは「No」です。
未経験の初心者が求めていることは「自分でもWebライターになれるのか」「何から始めればよいのか」といった情報です。
読者が知りたいことを優先して書かないと、ターゲットの選定を誤ってしまいます。
今回のまとめ|理解度チェックでおさらいしよう!
今回は「検索意図の調べ方」をテーマに、SEOに重要である理由や考え方などを紹介しました。
学習した内容を理解度チェックでおさらいしてみましょう。
理解度チェック(タップで開く)
- 検索意図の調べ方は「読者の気持ち」で「読者の行動」をマネしてみること
- サジェストキーワードは「ユーザーが知りたがっていること」を把握するのに便利
- 上位サイトのタイトルを見ると、検索意図に対して提供すべき記事テーマを把握できる
- 上位サイトの記事構成を見ると、各サイトの想定している検索ユーザー像がわかる
- ダイエットしたいユーザー
- 「痩せたい」→顕在ニーズ
- 「健康になりたい」→潜在ニーズ
- 潜在ニーズは質問サイトや口コミから探すのも効果的
- 検索意図には「Know」「Go」「Do」「Buy」の分類がある
- Knowクエリは「情報を知りたい」といったニーズを示す分類
- Goクエリは「情報のある場所へ行きたい」といったニーズを示す分類
- Doクエリは「情報をもとにやってみたい」といったニーズを示す分類
- Buyクエリは商品購入前の「比較検討・下調べ」といったニーズを示す分類
- 記事で伝えるべきことは「読者が求めること」であるから
- 筆者が書きたいことは「読者が知りたいこと」と一致するとは限らないから
検索意図を把握することは、読者の気持ちを理解することでもあります。
それだけ検索意図を調べることは重要であり、SEOライティングでは「当たり前」の取り組みです。



読者の気持ちを理解できれば、きっと価値のある記事を提供できますよ!
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