今回のテーマは「読みやすい句読点の打ち方」です。
句読点の打ち方は、文章の読みやすさを改善するうえで欠かせない要素です。
不要な句読点が増えると読みづらさを感じてしまい、少なすぎると読み疲れてしまうこともあります。
とはいえ、句読点の打ち方に明確な基準や正解があるわけではありません。
そこで、打つべきタイミングや指摘されてしまう理由を分析し、どのように直せばよいかを解説します。
運営者プロフィール
- 2020年:未経験からフリーランスのライターに
- 2023年:ライター月収37万円を達成
- 2024年:電子書籍を出版
「文章でどこかの誰かの役に立とう!」をテーマに当サイトを運営しています。SEO・取材・電子書籍など、幅広い案件に対応中。
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読みやすい読点の打ち方
文の意味の切れ目を示したり、文を読みやすくしたりするために、文中に施す記号。
普通は「、」を使う。
大辞泉|小学館
読点「、」の読みやすい打ち方には、意識すべきさまざまなポイントがあります。
しかし、打ち方のポイントには、人によって観点やルールが違ったりもします。
そこで、初心者でも取り組みやすい6つのポイントをピックアップしました。
音読で息継ぎするタイミング
読点は、文章を音読して「息継ぎするタイミング」に打つのが基本です。
読者も読点のタイミングで一呼吸できるので、自然に読みやすい文章が整います。
今日は天気が、悪かったのでハイキングに、行く予定を、キャンセルした。
上記の悪い文章では、読点の位置が息継ぎするタイミングと一致していません。
声に出さずに読んでも違和感があるはずです。
今日は天気が悪かったので、ハイキングに行く予定をキャンセルした。
息継ぎするタイミングを意識して、悪い文章例を修正してみました。
読みやすさが改善するだけでなく、読点の数も自然に減らせます。
だいたい10~15文字で区切ると、読みやすいリズムに整いますよ。
一文の切り替わりのタイミング
一文のなかで「状況や動作が切り替わるタイミング」に読点を打つのも効果的です。
文章力の基礎を学んだのでWebライターに挑戦する。
上記の文章では「文章力の基礎を学ぶ」と「Webライターに挑戦する」の動作が異なります。
そこで、以下のように、動作が切り替わるタイミングに読点を入れてみます。
文章力の基礎を学んだので、Webライターに挑戦する。
切り替わりのタイミングが一致すると、文章の内容をスムーズに理解できます。
ひらがなやカタカナが続くタイミング
文章にひらがなやカタカナが続くと、読みづらさを感じてしまいます。
おじいさんにみかんをあげておばあさんにいちごをあげた。
コンピューターシステムセキュリティチェックミッションコンプリート!
文章を目で追うWebライティングでは、ひらがなやカタカナが連続すると単語の切れ目をスムーズに認識できません。
理想的には漢字に置き換えたいところですが、まずは読点で区切るだけでも効果的です。
おじいさんにみかんをあげて、おばあさんにいちごをあげた。
コンピューターシステム、セキュリティチェック、ミッションコンプリート!
ひらがなやカタカナの連続は変わっていませんが、読点があるだけでも読みやすさが改善しています。
また、漢字が連続する場合も同様です。
修正前
毎年正月には実家に帰ります。
修正後
毎年、正月には実家に帰ります。
二通りの意味で読めてしまうタイミング
単語が区切りなく連続すると「別の言葉」に誤認してしまうこともあります。
捨てられていた釣り糸でもつれてしまった。
上記の文章は「つれた(釣れた)」または「もつれた(絡まった)」で判断が分かれてしまいます。
そこで、以下のように、伝えたい意図にあわせて読点を入れてみます。
捨てられていた釣り糸でも、つれてしまった。
捨てられていた釣り糸で、もつれてしまった。
読点には、単語の切れ目を示す役割もあります。
とくに「ひらがな」は、切れ目を見失いやすいので注意しましょう。
接続詞を入れたタイミング
接続詞の直後には、読点を入れるのが基本です。
今日は構成、執筆とハードスケジュールだった。また明日も校正、入稿と忙しさが続く。
今日は構成、執筆とハードスケジュールだった。また、明日も校正、入稿と忙しさが続く。
「たとえば」「しかし」「そして」などの接続詞には、文や節をつなげる役割があります。
接続詞の直後に読点を入れると、読者が文章の切れ目や流れをスムーズに認識できます。
また、読点は「あいまいな表現」を避けるためにも効果的です。
「また明日」と「また、明日~」は、まったく別の意味です。
修飾語の関係性をハッキリさせる
読点が不足する文章では、修飾語と被修飾語の関係性があいまいになってしまいます。
両親は一生懸命にプレーする私を応援してくれた。
上記の例文では、修飾語「一生懸命に」の関係性が2つのパターンで考えられます。
- 一生懸命にプレーする私
- 一生懸命に応援してくれた
修飾語と被修飾語の関係性をハッキリとさせるには、読点を打つのが効果的です。
「プレーする私」が被修飾語の場合
両親は、一生懸命にプレーする私を応援してくれた。
「応援してくれた」が被修飾語の場合
両親は一生懸命に、プレーする私を応援してくれた。
また、修飾語と被修飾語の距離を近づけると、より読みやすくなります。
両親は、プレーする私を一生懸命に応援してくれた。
読みやすい句点の打ち方
文の終わりを示す「。」の記号。
大辞泉|小学館
文章の読みやすさを改善するなら、句点「。」の打ち方も意識すべきです。
基本的には文章の終わりを示すために使用しますが、ときには「打たないほうがよいケース」もあります。
そこで、句点の基本パターンをピックアップしました。
一文が80文字以上を超えたタイミング
80文字を超えるような長文では、読点「、」を句点「。」に変えると読みやすくなります。
その日はとても風が強く、木々が大きく揺れて、夜が更けるにつれて、次第に雨も強くなり、窓を叩く音が部屋中に響き渡り、なんとなく不安な気持ちになって、眠れずにいた。
上記の例文では、読点を用いて長文の読みやすさを改善しようと試みています。
しかし、一文が長すぎるので、読点だけでは読みやすさを改善できません。
文章を読んでいる途中で、前半の内容が頭から抜けていってしまう。
その日はとても風が強く、木々が大きく揺れていた。夜が更けるにつれて、次第に雨も強くなり、窓を叩く音が部屋中に響き渡った。なんとなく不安な気持ちになって、眠れずにいた。
一文が長い文章では、一部の読点を句点に変えると文章を短くまとめられます。
文章の内容を理解しやすい短文に区切るのは、読みづらさの効果的な改善策です。
句点を入れたタイミングで読み終わるので、文章の内容を負担なく理解できます。
「111321987」はわかりにくいけど「111・321・987」にするとわかりやすいのと同じ原理!
文末の注釈()を入れたタイミング
文章内の「単語」に対する注釈を入れる場合は()のあとに句点を打ちます。
ただし、文章全体に対する注釈を入れる場合は()の前に句点を打ちましょう。
執筆者や出典を記載する場合も()の前に句点を打ちます。
セリフや感情を伝える「」の末尾は打たない
文章にセリフや感情を書き加える場合は「」内の末尾に句点を打ちません。
「」内に句点を打つと、文章の切れ目(末尾)がぼやけてしまいます。
句点は文の終わりを示す記号ですが、閉じカッコにも同じ役割があるため記載不要です。
!や?で終わる文末には打たない
感嘆符「!」や疑問符「?」で終わる文章には、句点を打ちません。
句点は、文の終わりを示す記号です。
しかし、感嘆符「!」や疑問符「?」以降に文章が続かなければ、句点がなくても文の終わりを判断できます。
!や?と句点が並ぶと、記号が連続して読みづらくなってしまうので注意しましょう。
読点の打ち方がおかしいと言われる理由
「読点の打ち方がおかしい」と指摘されてしまう人は、以下のポイントに該当していないかどうかをチェックしましょう。
読点を打ちすぎている
読点「、」は読めない文字(記号)なので、打ちすぎると読みにくさが増してしまいます。
また、安易に読点を減らすのではなく、適度に仮名を入れることも意識しましょう。
一文一義で書けていない
読みやすい文章を書くなら、1つの文章に1つの情報を書く「一文一義」が基本です。
読点を句点に変えながら、1つの情報ごとに文章を分けましょう。
日本の古都、京都には、多くの寺院や神社があり、それぞれに、歴史や伝説があり、訪れる人々に、思い出に残る体験や感動を与えます。たとえば、清水寺では、大舞台からの眺めが、人気を集めており、京都の街の美しさを一望させ、心を和ませます。
日本の古都、京都には、多くの寺院や神社があります。それぞれに歴史や伝説があり、訪れる人々に思い出に残る体験や感動を与えます。たとえば、清水寺では、大舞台からの眺めが人気を集めています。京都の街の美しさを一望させ、心を和ませます。
一文一義となる文章を書くときは、読点を「1~2個」に抑えるのがポイントです。
- Aであり、Bであり、さらに、CでもあるからDです。
- AだからBです。さらに、CだからDです。
短い文章に打っている
ひと言程度の短い文章に読点を打つと、逆に読みづらさが増してしまいます。
個人的な体感としては、9~13文字程度であれば、文章の意味を瞬間的に認識できます。
短い文章を不用意に読点で区切るのは、無駄な文字数が増えてしまう要因です。
短くまとまった文章には、あえて読点を打たない判断も検討しましょう。
読点を打つ・打たないに正解はないので、自分自身が「読みやすいかどうか」で判断しましょう!
まとめ|自分が読みやすいかどうかで判断しよう!
今回は「読みやすい句読点の打ち方」をテーマに、以下のコンテンツを解説しました。
Contents
句読点の打ち方は、文章に応じた使い分けが大切です。
しかし、文章執筆に慣れていない初心者は、柔軟な使い分けに難しさを感じることもあります。
まずは、ルールにとらわれず、自分自身が「読みやすいかどうか」を基準に執筆してみましょう。
読みやすい読点の打ち方
- 音読で息継ぎするタイミング
- 一文の切り替わりのタイミング
- ひらがなやカタカナが続くタイミング
- 二通りの意味で読めてしまうタイミング
- 接続詞を入れたタイミング
- 修飾語の関係性をハッキリさせる
読みやすい句点の打ち方
- 一文が80文字以上を超えたタイミング
- 文末の注釈()を入れたタイミング
- セリフや感情を伝える「」の末尾は打たない
- !や?で終わる文末には打たない
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