未経験でWebライターを始めても大丈夫?

今回のテーマは「未経験でWebライターを始めても大丈夫?」です。

結論を言うと、未経験でWebライターを始めても問題ありません。

「30代・実績なし」でWebライターを始めた本人が言ってるので安心してください。

とはいえ、ネガティブなイメージもあるWebライターへの挑戦は、なにかと不安を感じてしまいます。

そこで、僕自身が「失敗した・乗り越えた」と思えた体験談を紹介します。

運営者プロフィール

taku
  • 2020年:未経験からフリーランスのライターに
  • 2023年:ライター月収37万円を達成
  • 2024年:電子書籍を出版

「文章でどこかの誰かの役に立とう!」をテーマに当サイトを運営しています。SEO・取材・電子書籍など、幅広い案件に対応中。

運営者プロフィール

taku(伊藤 拓也)

  • 2020年:未経験でフリーランスのライターに
  • 2023年:ライター月収37万円を達成
  • 2024年:電子書籍を出版

「文章でどこかの誰かの役に立とう!」をテーマに当サイトを運営しています。SEO・取材・電子書籍など、幅広い案件に対応中。

目次

30代・実績なしでWebライターを始めた

Webライターの仕事は、未経験でも挑戦できます。

僕自身も30歳でシステムエンジニアの仕事を辞め、フリーランスのWebライターに転身しました。

SEOすら知らない状態からスタートして、いまでは専業ライターとして活動しています。

前職のシステムエンジニアは、想像を絶する激務に嫌気がさして辞めました。

本当に「プレッシャーから解放されるだけ」が目的の無計画な退職です。

本音を言うと、退職した直後は「働きたくない」という想いが強すぎて、転職する考えは一切ありませんでした。

そして、数ある仕事から「Webライター」を選びました。

Webライターを選んだ理由

「30歳・働く気力なし」の僕は、ささいな理由でWebライターを選びました。

「仕事する気あるの?」って言いたくなりますよね。

でも、ポジティブに考えれば、Webライターは「こんな人でもなれる」のかもしれません。

自宅で働けるから

Webライターの仕事は、基本的に自宅でも対応できます。

打合せや面談もリモートが主流なので、自宅から出る必要はありません。

僕自身がWebライターを始めた時期は、ちょうど新型コロナウイルスが騒がれだしたタイミングでした。

かなり不安を感じていたので、自宅を出ずに働ける仕事には精神的に助けられました。

  • 通勤しなくていい
  • スーツを着なくていい
  • 早起きしなくていい

毎日通勤していた日々を振り返ると、リモートワークの「快適さ」を実感します。

会社員時代に「当たり前」だと思っていたルールや風習にすら疑問を感じてしまうほどです。

なんとなく簡単そうだから

「Webライターの仕事は、誰でも簡単に稼げます!」

って、さまざまなネット記事で紹介されています。

「最高文字単価10円!」
「月収7桁!」
「3ヶ月で達成しました!」

って、夢のある人たち?がSNSにはたくさんいます。

当時の僕は「じゃあやってみようかな」なんて、まんまと釣られてしまいました。

そんなはずないのに。

Webライターの現実は甘くなかった

Webライター5年目を迎え、過去を振り返ってみると1~2年目は「苦労と挫折」の繰り返しでした。

「聞いてた話と違うよ!」ってことばかりです。

そこで、Webライターを経験して「現実は甘くない」と感じたエピソードを紹介します。

ネガティブ要素を事前に想定しておくと、期待外れの出来事にガッカリせずに済みますよ。

案件を受注できない(できそうな案件がない)

Webライターを始めた直後、3回連続でプロジェクト案件に不採用。いきなり心が折れました。

もちろん実績もなければ、提案文の書き方も知らなかったので仕方ありません。

案件の不採用なんて、いまとなっては「よくあること」と気持ちを切り替えられます。

しかし、当時は「やっぱり自分なんてダメなのか?」と考えてしまいました。

そもそも、クラウドソーシングサイトを見ても、できそうな案件が見つけられない。

自信がなくて「本当に応募していいのか?」と躊躇ちゅうちょしていました。

文字単価0.5円で疲弊した

初めて受注できた案件は、文字単価0.5円の記事執筆です。

観光地を紹介するキュレーションサイトの記事執筆でした。

当時は「たった3000文字」の記事を、深夜になるまで必死に書いていました。

しかし、当時の月収は「約2万円」。アルバイトでも2~3日で稼げるような金額です。

稼げない自分が悔しすぎて、システムエンジニアとして頑張ってきたプライドはボロボロになりました。

執筆以外の作業に疲弊した

執筆業務は、想像以上に時間がかかります。

とくにリサーチにかかる時間と負担の大きさは想定外でした。

たとえば、過去に旅行サイトの記事で「インドのおすすめ観光地」を紹介しました。

インドについて知っている知識なんて「カレー」と「ガンディー」くらいです。

とはいえ、自分の知らないことなんて紹介できないので、インドの観光スポットを必死に調べました。

「どのような観光地」があって
「なぜおすすめなのか」をまとめて
「わかりやすい文章」で執筆して…

良くも悪くも、頑張れば知らないテーマの記事を執筆できてしまいます。

時間をかけて調査して、行ったことがあるかのように書けばよいからです。

しかし、リサーチによる負担は、Webライターが疲弊する最大の要因だと感じています。

どれだけ時間をかけてリサーチしても、報酬はいっさい増えないからです。

嫌になって何回も辞めた

Webライターを始めてからの2年間は、業務が嫌になって何回も辞めてます。

2~3日かけて必死に記事を書いても、報酬はたったの数千円。モチベーションの保ち方を見失いました。

当時は「ブログのほうが稼げるんじゃないか?」と考え、1年間くらいブログを更新していた時期もあります。

しかし、ブログの収益で生活するには先が遠く、結局Webライターを続けることに。

なかなか思い通りにはなりません。

挫折して気づいたこと

Webライターとして挫折を繰り返し、ようやく気づいたことがあります。

Webライターを「なんとなく簡単そう」と選んだ自分の考えが未熟でした。

報酬を得て、プロとして働くからには、真剣に業務と向き合う必要がありました。

始めるのは簡単・稼ぐのは大変

Webライターは、比較的簡単に始められます。

しかし、稼ぐのは大変です。

ライティングスキルの乏しい初心者は、どうしても低単価の案件からスタートします。

業務に慣れていない時期は作業効率が悪く、時給換算したときにビックリしてしまうはずです。

ネット記事では「Webライターは簡単!」の文字が目立ちます。

しかし、あくまでも簡単なのは「始めること」だけです。

しっかりと稼ぐには、スキルアップや実績の積み重ねが欠かせません。

ただ書くだけでは務まらない

Webライターの役割は「Web記事に適した文章」を書くことです。

日記や小説とは文章の書き方が異なります。

Web記事:読者が求める情報を書く
日記:自分のエピソードを書く
小説:架空のストーリーを書く

また、インターネット上に公開するため、検索順位への最適化(SEO)も必要です。

つまり、Webライティングは「ただ文章を書くだけ」では務まりません。

以下のように「リサーチ」「執筆」「SEO」の観点を、それぞれ理解する必要があります。

  • 読者が求める情報を書く(リサーチ)
  • 読者にわかりやすい文章を書く(執筆)
  • 検索上位に表示される記事を書く(SEO)

簡単に稼げる業務なんてない

クラウドソーシングサイトに掲載された案件を眺めていると「簡単」「単純作業」の文字が目立ちます。

「報酬500円。10分で終わる簡単な作業です」

上記のようなうたい文句の案件もありますが、実際にやってみると手順がめんどくさいことも。

実際に受注してみたら、10分どころか1時間くらいかかりました。

Webライターの執筆案件も同様です。

文字数だけ見るとすぐに終わりそうに見えても、実際には想像以上の時間がかかります。

時間がかかる要因
  • リサーチに時間がかかる
  • 執筆ツールの使い勝手が悪い
  • 担当者のレスポンスが遅い
  • 添削にともなう修正作業が発生する

依頼~納品までを時給換算して「たったの数百円!?」なんて驚くことも。

改めて伝えますが、簡単に稼げる業務なんてありません。

そんな業務があるなら、僕自身も含めて「なんで苦労している人がいるんだ?」って話です。

どのような業種でも、プロとして働くからには努力が必要ですし、挫折や苦労は避けられません。

Webライターを始めた当初の僕自身のように「楽して稼ごう」なんて考えは捨てましょう。

未経験のハンデを克服するための戦略

挫折を乗り越えた僕は、プロのWebライターとして業務に向き合う決心を固めました。

とはいえ、大した実績がないので、苦労する状況は変わりません。

そこで、実績なしのハンデを克服するために、いくつかの戦略を考えました。

前職の経験・スキルをアピールした

執筆案件に応募するときは、提案文によるアピールが欠かせません。

しかし、Webライターの経験値に自信がなかったため、上手くアピールができませんでした。

そこで、9年間務めた前職(システムエンジニア)の経験・スキルをアピールしてみました。

前職のアピールも役に立つ
  • 仕事への取り組み方・心がけ
  • 褒められた経験・感謝された経験
  • 執筆業務につながる要素
    例)システム開発ではバグを徹底的にチェックする→誤字脱字や文法のミスは確実にチェックする

どのような業種でも、仕事に取り組む姿勢は共通しています。

前職で心がけていたことをWebライターとしても変わらずに取り組むのは、立派なアピールポイントです。

業種が変わると、関連性を見つけるのに難しさを感じてしまいます。

しかし、アピールになるかどうかにかかわらず、過去に「やってよかった」と思える取り組みは継続すべきです。

まずは、以下の観点で「アピールする方法」を考えてみてください。

アピールしたい観点
  • 納期を守る
  • イージーミスを減らす
  • スキルアップする

僕はディレクターの経験があり、個人的にブログ記事の執筆を外注することもあります。

そして、多くのWebライターの提案文を見てきましたが、以下の印象が強く残っています。

「納期を守ります!」と書く人はたくさんいます。
しかし、納期を守るための方法(根拠)を書く人はほとんどいません。

「ミスがないように気をつけます!」と書く人もたくさんいます。
しかし、どのようにミスを減らすのかを伝える人はほとんどいません。

Web記事を書くのと同じで、根拠や具体例がなければ他人を信用させるのは困難です。

ささいな取り組みでも問題ありません。

前職で「やってよかった」と思えた取り組みを、積極的にアピールしてみましょう。

【余談】一般的なビジネスマナーがあるだけで有利

社会人経験がある人は、一般的なビジネスマナーがあるだけでクライアントに好印象を与えられます。

Webディレクターとして、クライアントの立場を経験して痛感しました。

実際にWebライターを募集すると、以下のような提案文が届くこともあります。

はじめまして。○○です。
案件に応募します。
よろしくお願いします。

たったの3行です。

「提案する気あるのかな?」と不思議に思いますが、本当に届いてしまうのが現実です。

そんな提案文や連絡のやり取りから「社会人経験がなさそう」と感じることが多々あります。

メールの書き方や交渉術など、社会人が身につけるスキルは役に立つはずです。

保有知識と学習方法をアピールした

僕自身の提案文を提出するときの悩みは、アピールできる実績の少なさでした。

しかし、ブログを更新していたので、Webライティングに関する知識には自信がありました。

そこで「知識だけでもアピールできないか」と思い、以下の戦略を考えました。

学習した知識をアピールするには?
  • なにを学んだのかを伝える
  • なぜ学んだのかを伝える
  • どのように学んだのかを伝える

単純に「Webライティングのスキルがあります!」「SEOを理解してます!」とアピールしても効果がありません。

「わかりすい文章を書くために、○○の参考書でPREP法やSDS法などの文章論法を学習しました」

「SEOを学ぶために、SEO検定1級を取得しました。検索順位や集客の観点を理解しています」

「金融の知識を深めるため、FP3級を取得しました。また、現在も2級の取得に向けて勉強中です」

上記は、僕自身が実際に提案文に記載した内容です。

案件の内容やジャンルにあわせて、記載内容を都度変更しています。

案件に応募するライバルと「少しでも違う内容」が書けるように意識しています。

アピール用の参考記事を書いた(ブログ記事)

執筆案件の提案文では、ほぼ確実に「執筆実績(参考記事)」を求められます。

しかし、実績なしの初心者には、掲載できる記事がありません。

そこで、自分のブログにアピール用の参考記事を書きました。

とはいえ、やみくもに記事を書いてもアピールにはつながりません。

以下の観点を意識しながら、スキルが伝わるような書き方を心がけました。

参考記事を書くときの観点
  • 読みやすさ
    • できるだけ短い文章にまとめる
    • 具体的な数字を入れる
  • わかりやすさ
    • 適度に表や箇条書きを入れる
    • 結論から伝える
  • よくある指摘
    • 冗長表現で書かない
    • 指示代名詞を使わない
    • 同じ文末表現を連続させない

参考記事を書く目的は、執筆スキルをクライアントに評価してもらうためです。

しかし、クライアントは、参考記事をしっかりと読む時間がありません。

多いときには数十人の応募者を見る必要があるので、一人ひとりをじっくりと確認する余裕はないのが現実です。

だからこそ、参考記事を読まなくてもスキルを伝える工夫が必要だと感じました。

参考記事について「何を意識したか」「どこを見てほしいか」と、提案文に書いてアピールします。

そして、参考記事を読むのは、あくまでもアピールポイントの確認作業です。

「たしかにアピールのとおりだな」と認識してもらえば、スキルも伝わるしクライアントの負担も減らせます。

Webライターに挑戦してよかった

ここまで紹介したように、僕はWebライターとして多くの挫折を経験しました。

しかし、Webライターを4年ほど経験して「挑戦してよかった」とも感じています。

たった4年の実績なので、大した内容ではありません。

しかし、将来の働き方や収入アップにつながる重要な経験だったと実感しています。

自宅で収入を得られるようになった

Webライターには、自宅で稼げる(出勤しなくていい)メリットがあります。

自宅から出ずに収入を得られるなんて、会社員時代は考えられませんでした。

正直に言うと、会社に勤務していた頃の無駄から解放された気分です。

無駄だと感じたこと
  • 早起き
  • 通勤
  • 朝礼
  • スーツ着用
  • 定例ミーティング

好きな時間に起きて、自宅でパジャマのまま仕事をするほうが、時間も体力も有意義に使えます。

組織から外れて「自己管理に100%集中できた」おかげで、ようやく仕事と趣味のバランスがとれました。

記事を書いてさまざまな知識が増えた

Webライターには、記事を書くためのリサーチが欠かせません。

さまざまなテーマの記事を執筆して、自分自身も多くの知識が身につきました。

過去に携わっていた「観光地のWebメディア」では、行ったこともない場所の記事を書いた経験があります。

行ったこともないのに書いた記事
  • スウェーデン観光で立ち寄りたい店
  • インドのおすすめ観光スポット
  • フィジーでおすすめの絶景スポット

もちろん行ったこともない場所なので、執筆の何倍もの時間をかけてリサーチしました。

しかし、観光地の情報を調べるほどに、新たな発見や興味につながって楽しかったです。

また、生活家電や電子機器を紹介するWebサイトでは、個人的に気になっていた商品を狙って執筆しました。

記事を書くためにリサーチしているので、実際に自分が購入するタイミングに調べなおす手間が省けます。

「ちょうど調べたかったこと」と「執筆するために必要な情報」が一致すると一石二鳥です。

文章を書く目的・価値に気づいた

Webライターの業務に真剣に取り組んだ結果、文章を書く目的や価値を理解できた気がします。

やみくもに文章を書くだけでは、価値のあるコンテンツを制作できません。

読者に「どのような価値を・どうやって提供するか」を考え抜くことで、ようやく文章を書く仕事が成り立つのだと思います。

taku

Webライターの業務に真剣に向き合わなければ、たぶんお金を稼ぐための記事を量産していました(実際にそんな時期もありました)。

しかし、文章を書いて「誰かの役に立とう!」と、真剣に読者と向き合う重要性に気づきました。

記事執筆は単なる労働手段ではなく、読者とのコミュニケーションの一環です。

だからこそ価値があり、読者にとって意味のあるものでなければならないと思いました。

当サイトのコンテンツを制作できるのは、Webライターの経験があるからです。

まとめ|本気で挑戦するなら実績や年齢は関係ない

今回は「未経験でWebライターを始めても大丈夫?」をテーマに、僕自身の体験談を紹介しました。

Webライターは、未経験でも挑戦できます。

ただし、望んでいる結果が得られるかどうかは自分自身の努力次第です。

Webライターが意識すべきこと
  • プロ意識を忘れないこと
  • スキルアップを継続すること
  • 周囲の声に惑わされないこと

稼いでいるWebライターは、当たり前ですが「プロ」として真剣に取り組んでいます。

Webライターに限らず、どの仕事を選んでも最初はどうしても苦労します。

取り組む姿勢や苦労に年齢なんて関係ありません。

だからこそ、信ぴょう性のないネガティブな意見は気にせず、自分の目標だけに集中して取り組みましょう。

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