リモートワークの普及により、フリーランスの働き方が注目を集めています。
僕自身もフリーランスに興味をもち、会社員(システムエンジニア)から転向した一人です。
しかし、正直なことを言うと、当時は「フリーランスの働き方」なんて知りませんでした。
「カフェで仕事してるのオシャレだな~」
「自由に働けて楽しそうだな~」
この程度のささいな「あこがれ」だけで、フリーランスの道を選びました。
いざフリーランスとなって、キラキラとした理想とは異なる「現実」も実感しています。
そこで今回は「フリーランスと会社員の違い」を僕自身の実体験をもとに解説してみます。
運営者プロフィール

- 2020年:未経験からフリーランスのライターに
- 2023年:ライター月収37万円を達成
- 2024年:電子書籍を出版
「文章でどこかの誰かの役に立とう!」をテーマに当サイトを運営しています。SEO・取材・電子書籍など、幅広い案件に対応中。
運営者プロフィール

- 2020年:未経験でフリーランスのライターに
- 2023年:ライター月収37万円を達成
- 2024年:電子書籍を出版
「文章でどこかの誰かの役に立とう!」をテーマに当サイトを運営しています。SEO・取材・電子書籍など、幅広い案件に対応中。
会社員とフリーランスを経験して感じたギャップ
会社員(システムエンジニア)を辞め、フリーランスへ転向したことで、以下の要素に大きな変化を感じました。
- 働き方
- 収入
- やりがい(楽しさ・面白さ)
個人的にはフリーランスに転向して良かったと感じています。
しかし、他人に「フリーランスがおすすめだよ!」とは言えません。
なぜなら、良い変化もあれば、悪い変化もあったからです。
自分にあった働き方は人それぞれなので、あくまでも一例として参考にしてみてください。

率直な感想と体験談を書いてみます。
働き方
フリーランスに転向して、働き方がガラッと変わりました。
以下は、僕自身の働き方の変化(会社員⇒フリーランス)を比較した表です。
働き方の変化 | 会社員 | フリーランス |
---|---|---|
業務時間 (1日) | 8~16時間 | 6~8時間 |
業務場所 | 会社 | 自宅 コワーキングスペース |
業務範囲 | 開発 マネジメント | 営業 執筆業務 マネジメント 経理 |
休日 | 週2日 (土日祝) | 不定期 (月2日程度) |
フリーランスになってからは、業務時間が格段に減りました。
といっても「フリーランスだから減った」のではなく、忙しくならない程度に業務量を制限しているからです。



システムエンジニアの業務が忙しすぎた反動で、少しだけ業務量を抑えています。
フリーランスには「やりたい業務」を「好きな時間・場所」で取り組める自由度があります。
しかし、やるべきことが増える大変さも実感しています。
- 営業(提案・受注活動)
- 経理(帳簿付け・確定申告)
- マネジメント(スケジュール管理・自己啓発)
もはやフリーランスは「株式会社自分」という小さな会社を経営するようなものです。
外注化という選択肢もありますが、会社員時代には各部署で分担していた業務をすべて自分で対応する必要があります。
やるべきことが増えれば、覚えることも増えるし、継続的な勉強も必要です。
だから「休日」と呼べる日は減りました。



忙しさを軽減できたので、休日(休むだけの日)が「不要になった」とも言えます。
収入
フリーランスになってからの収入は、会社員の頃よりも減りました。
状況次第では、月収が会社員時代を超えることもあります。
しかし、案件や業務量によって増減するので、基本的には収入が安定しません。
収入の変化 | 会社員 | フリーランス |
---|---|---|
月収 | 約30万 | 0~70万 |
安定性 | あり | なし |
ボーナス | あり | なし |
会社員の頃は、良くも悪くも一定額の給料をもらえました。
また、ボーナス(約2~3ヶ月分)も夏冬2回の支給があります。
フリーランスとなってからは、臨時収入もなければ、月収すらない時期もありました。



単価が低い時期は、頑張って働いても数万円しか稼げない月も。
とはいえ、案件次第では、月収70万に達した月もあります。
ただし、継続性のない「一発屋」な案件では、安定性に欠けてしまうのが悩みどころです。
やりがい(楽しさ・面白さ)
フリーランスになって、もっとも変化を感じた要素が「やりがい」です。
やりたい業務を好きな時間・場所で取り組める状況は、会社員時代には体験できませんでした。



会社員が悪いのではなく、僕には「合っていなかった」ってことです。
フリーランスとしては「収益+ノウハウ」を得るための案件選びを意識しています。
その理由は、業務で学んだノウハウをメディア運営に活かすためです。
SEOコンサルのクライアントから、積極的に執筆業務の案件を受注していました。
- Webライターとして「文章力」「SEO」を学ぶため
- 編集者・ディレクターとして「校正」「発注業務」を学ぶため
もちろん、未経験の業務に取り組むことへの不安はありました。
しかし、目的をもって前向きに取り組むと、ポジティブなやりがいを感じられました。



会社員時代に当たり前のようにもらっていた「月収30万」のありがたみもあらためて実感しました。
フリーランスの理想と現実は違う
少しだけ収入は減ったけど、フリーランスの働き方にはやりがいを感じている。
ここまでは上記のように、どちらかというと「フリーランス寄り」の観点で解説しました。
しかし、会社員だった頃に思い描いていた理想とは異なる現実も実感しています。
「会社員とフリーランスを経験して感じたギャップ」でふれたように、フリーランスを純粋に推奨できない理由はデメリットもあるからです。
これからフリーランスを目指すのであれば、デメリットがあることを事前に知っておきましょう。
実績を積まないと稼げない
フリーランスには、会社員以上の月収を稼ぐ人もいます。
しかし、その人たちのように、自分自身も同じように稼げるとは限りません。
フリーランスが注目を集める現代では、高単価・好条件な案件には応募が殺到します。
当然ながらクライアントは、実績やスキルを比較して採用を判断するはずです。



僕自身も初心者向けの案件から実績を重ねて、クライアントへのアピールポイントを少しずつ増やしていきました。
フリーランスとしての実績が少ない時期は、希望する案件を受注できないことも少なくありません。
とくにクラウドソーシングサイトを利用する場合は、低単価な案件に悩まされることも。
個人的には「実績のため」「スキルアップのため」と、将来のために低単価を受け入れる覚悟が必要でした。
営業力がないと受注できない
フリーランスは、受注する案件を自分自身で選びます。
案件に応募する際は、スキルや実績をクライアントに伝える営業力が必要です。
- 採用条件を満たす根拠(スキルや実績など)
- 希望する契約条件
- クライアントからの質問への回答
クライアントは、会社員時代の評価や人柄をまったく知らない初対面です。
会社員時代の優れたスキルや実績があっても、的確に伝わらなければ採用に至りません。



Webライターの案件に初めて応募したときは、システムエンジニア時代の働き方や取り組む姿勢をアピールしました。
オンラインで案件探しをゼロからスタートすると、どうしても収入が安定するまで時間がかかってしまいます。
可能であれば、会社員のうちに「職場・知人・取引先」といったつながりを得ておくのも大切です。
実績や人柄を知っている相手であれば、採用へのハードルが下がることも期待できます。



僕自身も退職した会社といまでも連絡をとりあっています。人手が不足して困っているときは、条件次第で手伝うことも。
経理の対応に手間がかかる
フリーランスは、確定申告や帳簿付け・納税手続きといった経理処理の対応が必要です。
経理担当に任せていた業務の手順を覚える必要があるため、手間と時間がかかってしまいます。
- 売上や経費に設定すべき科目の判断
- 経費に含められる範囲の判断
- 領収書や書類をいつまで・どのように保管すればよいかの理解
- 納税にまつわる仕組みや法律の理解
慣れない経理処理は、テキトーに済ませてしまいたいのが本音です。
しかし、法律にかかわる処理でもあるため、不適切な対応は許されません。



確定申告でe-Taxの使い方がわからず、イライラしながら対応した苦い思い出があります。
基本的に立場が弱い(保証・信用がない)
フリーランスは、保証・信用がない立場の弱さも認識すべきです。
- トラブル時に頼る存在がいない
(会社や上司に守られていない) - 会社員のような福利厚生がない
(厚生年金・社会保険・失業保険など) - 社会的な信用が低い
(クレジットカードや賃貸物件の審査)
万が一のトラブルが発生した場合には、自分自身で対処・解決する必要があります。
困ったときに会社が助けてくれることもなく、福利厚生のサポートも得られません。


また、フリーランスは、社会的な信用が低いと言われています。
- クレジットカードや賃貸物件の審査
- 車や住宅など高額ローンの審査
- 保育園の入園審査
上記の審査を検討している場合は、できれば会社員のうちに済ませておくと安心です。
自由であることが裏目に出る可能性もある
フリーランスは自由な働き方を選択できる反面、徹底した自己管理を求められます。
「やる気が出ないから今日はサボっちゃおう」
「集中力が保てなくてダラダラと夜中まで作業しちゃう」
「SNSの通知が気になるからチラチラと確認しちゃう」
自分の裁量で仕事できるフリーランスは、働き方を上司に監視されることはありません。
しかし、適度なプレッシャーのない環境は、サボり癖がつく要因となります。
こっそりと手を抜いても、文句を言う人も監視する人もいません。
ただし、その結果で生じた不利益をフォローしてくれる人もいません。
自由には責任が伴うように、フリーランスには徹底した自己管理が必要です。



僕自身もそうなのですが、自分を甘やかす癖がつくと軌道修正にかなり苦労します。
副業という選択肢もある
フリーランスに転向するのではなく「会社員を続けながら副業する」といった選択肢もあります。
会社を辞めざるを得ない理由がない限り、まずは副業で試してみるのが得策です。
- 安定した収入を手放さなくて済む
- 副業が自分に合わなくても会社員でいられる
- フリーランス転向までのお試し期間となる
フリーランスは、事業に必要なものを自費で揃える必要があります。
収入が不安定で「生活するのも精一杯」な状況では、もはやフリーランスどころではありません。
会社員の安定した収入を失うことは、仕事にも生活にも大きなリスクを伴います。
お試し期間のつもりで、まずは副業から始めてみる選択肢も検討してみましょう。



Webライターやディレクターの業務で一緒に作業したメンバーは、7割くらいが副業でした。
副業ではなくフリーランスを選んだ理由
僕は会社員(システムエンジニア)を辞めました。
そして、副業や転職ではなく、フリーランスの道を選びました。
- 自分の裁量で働きたかったから
- 給与所得に限界を感じたから
システムエンジニアの頃は、プロジェクトや部下の管理に携わる立場でした。
そのため、自分ではコントロールできない業務に振り回されることも多々ありました。
また、身を削って深夜残業をしても、基本給は変わりません。
幸いにも「申請した分」の残業代は払ってくれる会社でしたが、正直に言うと微々たるものです。
だからこそ、フリーランスが「やることを自分で決められる」「やった分だけ収入を得られる」ことに魅力を感じました。



想定していた理想とのギャップもありますが、挑戦する楽しさとやりがいを実感しています。
働き方選びはリスクとメリットの理解が大切
今回のまとめ
- 働き方
- 収入
- やりがい(楽しさ・面白さ)
- 実績を積まないと稼げない
- 営業力がないと受注できない
- 経理の対応に手間がかかる
- 基本的に立場が弱い(保証・信用がない)
- 自由であることが裏目に出る可能性もある
安定した収入を失うリスクは無視すべきではない!
(お試しで副業から始めることも検討しよう)
会社員とフリーランスの働き方には、さまざまな違いがあります。
しかし、一概に「どちらが優れているか」を判断するのは困難です。
僕自身はシステムエンジニアを辞めて、フリーランスの道を選びました。
フリーランスの働き方は自分に合っていると実感していますが、収入が減り、改善すべき課題が残っていることも事実です。
働き方の選択に不安を感じたときは、副業のように「やり直せる選択肢」も検討してみましょう。
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