エンジニアからWebライターを目指すのってアリかな?
Webライターには「元エンジニア」の肩書きをもつ人も少なくありません。
企業向けにシステム化(DX)やセキュリティ対策などを解説する執筆テーマもあり、エンジニアの業務経験が役に立ちます。
当ブログを運営している僕自身も元システムエンジニアです。
しかし、実際に執筆案件を経験してみないと、自分の業務経験やスキルが役立つかどうかを判断できません。
そこで今回は、副業Webライターとして活動するエンジニアのバキアさんに体験談をお聞きしました。
Webライターを選んだ理由やエンジニアであることの強みなど、リアルな話を教えてくださいました。
エンジニアをやりながら副業でWebライターを行っています。エンジニアとしての知識を武器に、IT関連の記事執筆を中心に活動中です。
エンジニアに聞いてみた|どうしてWebライターに?
今回、体験談をご提供いただいたバキアさんは、エンジニアとして10年以上の経験があります。
Webライターを選んだ理由やきっかけなど、気になることをいくつか質問させていただきました。
「エンジニアからWebライター」を目指す人に向けて、参考になるような質問をお伺いしてみました。
Webライターを始めた理由
Webライターを始めた理由を教えてください。
当時勤めていた会社で、エンジニアとしての能力を疑問視されました。それで「なにかセカンドキャリアを考えないといけない」と思って、 敷居の低いWebライターを選択しました。
とにかく「今すぐに始めて収入を得られること」を重視しました。
Webライターの敷居の低さは、良くも悪くも「選択するきっかけ」になりますよね。僕自身も似たような理由でスタートしました。
当時、うつ病・発達障害と診断されたこともあって、エンジニア以外にできることを探していました。WEBで同じ状況のWebライターさんを見かけて「これなら自分でもできるのではないか」と思いました。
また、参入障壁が低いだけでなく「個人的に文章を書くことが好きだった」「仕事で行うドキュメント作成作業がプログラミングより好きだった」ということも、選んだ理由の一つです。
Webライター以外の選択肢も検討した?
セカンドキャリアを選ぶうえで、Webライター以外の職業に候補はありましたか?
ストックイラスト専用のイラストレーターもやっていました。しかし、とにかく描く量が多く、ストックイラスト販売サイトに1枚の画像を登録する手順の多さが手間でした。
工数を考えても、Webライターのほうが良いと思いました。ストックイラスト専門イラストレーターは辞めて、Webライターを専門的に継続しています。
色々と試しながら、最終的にWebライターを選んだんですね。ちなみに、エンジニアを辞めることは検討しましたか?
一度、エンジニアとしてのキャリアを諦めて会社を辞めています。フリーランスとして働いていましたが、体調悪化が原因で休業しました。
その後、もう一度エンジニアをやってみたいと思い、再就職しました。Webライターは副業として続けています。
エンジニアに再チャレンジできたのは、とても良いことだと思います(僕には無理だったので)
Webライターを選んでよかったことは?
エンジニアからWebライターを選んで「よかった」と感じたことを教えていただきました。
これからWebライターを目指す人にも役立つ情報なので、ぜひ参考にしてみてください。
副業収入が得られたこと
エンジニアとWebライターを兼業して、副業収入を得られたことがよかったです。
副業収入を得ることによって、生活に多少の余裕がでました。
たしかに、金銭面の余裕があると、仕事もプライベートも好循環する気がします。
セカンドキャリアを得られたこと
Webライターを始めた理由でもあるセカンドキャリアを得られました。
もし、エンジニアのキャリアを絶たれたとしても、Webライターのキャリアがあるので精神的なゆとりを感じます。
キャリアの選択肢を柔軟に選べる状況を得られたのは、とてもいいことですね!
仕事の気分転換になること
Webライターを始めたことで、エンジニアの仕事一辺倒ではなくなりました。
Webライターの仕事=やりたいこと(趣味)になったので、いまではエンジニアの仕事の休憩代わりです。
仕事の気分転換って大切ですよね。僕はけっこう苦手なので、上手く切り替えられるのが羨ましいです。
エンジニアの本業で嫌なことがあっても、Webライター業を行っているときには忘れられます。精神衛生上、とてもよい気分転換になりました。
Webライターになって苦戦したことは?
エンジニアからWebライターになって「苦戦したこと」も聞いてみました。
新しい業種にチャレンジすると、最初は誰でも苦戦してしまいます。
しかし、意外に似たような悩みで苦戦しがちなので、モデルケースとして事前に知っておくと参考になります。
とにかく最初は単価が安いこと
とにかく最初は、単価の安さに苦戦しました。
Webライターのよくある悩みですね。
継続案件をこなしながら、単価を上げるために単価交渉をしました。
実績を増やすことによって、徐々に高単価案件も取れるようになりました。
最初は記名記事が書けないこと
記名記事を書けないことにも悩みました。今後のWebライターとしての経歴を考えると「記名記事は書いておきたい」と思っていました。
しかし、クラウドソーシング系の案件だと、なかなか記名記事が書けないことが多かったです。
たしかに、クラウドソーシングサイトの案件は記名記事が少ないですね。僕自身も最近になって、ようやく記名記事を増やせるようになった現状です。
たまに記名記事を書ける案件があったら、実績を作るために優先的に応募しています。
SEO記事の情報をまとめるのが大変なこと
SEO記事では、情報をまとめるのが大変でした。
複数のサイトから情報を仕入れて、それを「自分でまとめて咀嚼しながら文章化する」という作業がWebライターには必要です。
たしかに、リサーチした情報を「いったん理解する」のが、Webライターにとって大きな負担になる要素ですね。
情報をまとめて「論理整然とした形に修正して書く」というのが大変でした。とくに最初の頃は、得意不得意の差が大きく出るのではないかと思います。
単純にWebライターを「文章を書くだけの仕事」と考えていると、思わぬ苦戦を強いられるかもしれません。
私も不得意なほうでしたが、数をこなしていくうちに要領を覚えていけました。今ではなんとかなっています。
事前に準備したことは?
エンジニアからWebライターになるため、事前に「準備したこと」も聞いてみました。
Webライターの業務をスムーズに始めるには、できることから事前に対応しておくのも大切です。
クラウドソーシングサイトの登録
まずは、クラウドソーシングサイト(クラウドワークス・ランサーズ)に登録しました。
少しでも受注できる確率を上げるため、できる限りプロフィールを埋めて、自分のライティングスキルやプログラミングスキルを記載しました。
やはりWebライターの案件探しは、クラウドソーシングサイトから始めるのが定番ですね。
仕事用の道具の準備
仕事用の道具も準備しました。ノートパソコンはあったので、新たに外付けディスプレイを購入しました。
外付けディスプレイがあると、調べ物をしながら執筆できます。効率的に記事を書き上げるのに便利でした。
リサーチの手間が、とにかく負担になりますからね。僕も外付けディスプレイは必須アイテムだと思います。
タイムマネジメントの基本を理解
副業としてのスタートだったため、限られた時間に書き上げる方法(タイムマネジメント)を学びました。
たしかに、副業の場合はスキマ時間を利用しないといけないから、タイムマネジメントの意識がとくに重要ですね。ちなみに、どのように勉強したのですか?
自分と同じように副業で活動するWebライターさんを参考にしました。
ポモドーロ・テクニックやスケジュールのつめ方、さらには仕事の空き時間にスマホで書く方法など、副業ならではのテクニックを実践しています。
ライティングスキルをどのように勉強した?
ライティングスキルを学ぶための勉強方法について教えてください。
案件をこなすうえで必要になったスキルを適宜学んでいます。
たとえば、SEO記事を書くなら「どのようにSEO対策するのか」「メタタグはどう書くのか」などをWebページで学びました。
取りたい案件に必要なスキルを適宜学んでいるんですね。
ほかにも短納期の案件で効率よく書くために、構成から書く方法を実践したりもしました。さまざまな執筆スキルを身に着けながら、実際の案件に活かしました。
また、始めた当初は、記事執筆に慣れるために自分でブログを書いて練習しました。雑記ブログを作って、何でもよいので思いつくままに書いていました。
自分のブログがあると、アウトプットの練習に役立ちますよね。テーマを気にせず「書くことに慣れる」を意識するのも、よい考えだと思います。
最初はどのように案件を受注した?
Webライターになった当初は、どのように案件を受注しましたか?
最初はクラウドソーシングサイトを利用して案件を受注していました。
案件の受注で意識していたことはありますか?
基本的に単発ではなく、ある程度の期間や本数を執筆できる案件に応募しました。
依頼者によっては直接取引に移行して単価を上げてもらうこともあり、徐々に単価の高い案件を受注できました。
「エンジニア」であることは強みにできた?
自己PRや提案文でのアピールについて、エンジニアであることは強みにできましたか?
パソコンやウェブ、プログラミング関係などの案件を受注するにあたって、エンジニア出身のWebライターであることは強みになりました。
提案文の内容では、とても有利に働いてくれたと思います。
たしかに、バキアさんの提案文は魅力的でした!提案文に「経験がありますよ」と書けるだけでも、相当有利になる気がします。
Webライターは参入障壁が低いので、多くの人が参加してきます。しかし、特定の分野に特化した知識がある人ほど強いと実感しています。
エンジニアのうちに「しておくべきこと」はある?
バキアさんのように、これからWebライターを目指すエンジニアもいると思います。エンジニアであるうちに「やっておいてよかった」ことはありますか?
やっておいてよかったと思うのは、副業としてスタートしたことです。副業としてスタートすることで、リスクを最小限に抑えられました。
また、クラウドソーシングサイトで、記名記事を狙って応募したことです。記名記事を書くことによって自分の実績を充実させ、案件応募時の採用率を上げられました。
事前に戦略的に考えながら執筆案件を受注したんですね。ちなみに、活動をスタートしてから「やっておけばよかった」と思ったことはありますか?
PREP法などの基本的な文章構成法を学んでおけばよかったと思います。文章を書けても、論理整然と読みやすく、ページから離脱させないように書く方法を学んでいなかったので苦労しました。
たしかに、僕自身も「文章を書くテクニック」があるなんて、ライターを始めてから知りました。事前に理解しておけば、もう少しスタートダッシュができた気がします。
私がWebライターを始めたときは、ChatGPTのような生成AIもありませんでした。いまの時代だったら、AIを活用した文章生成も知っておくとよさそうです。
これからWebライターを目指す「エンジニア」に向けて一言
最後に、バキアさんと同じように、これからWebライターを目指すエンジニアに向けて「後押し」になるような一言をください!
Webライターは初めての挑戦でしたが、エンジニアの視点を活かして専門的な記事を書けました。自分の専門性を活かして別のキャリアに挑戦できるのは、とても刺激的で楽しいと感じています。
また、自分が学んできた知識が読者に役立つのも嬉しいです。とてもやりがいのある仕事だと思いますよ!
今回の記事は「エンジニアからWebライターを目指す人」に向けて、少しでも参考になればとの思いで制作しました。
また、貴重な体験談をご提供いただいた「バキアさん」。ご協力いただき、ありがとうございました。
エンジニアにかかわらず、新たな業種への転身は苦労することばかりです。
もし、これからWebライターを目指すのであれば、この記事が行動を起こすきっかけになるとうれしいです。
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