Webライティングでは「特徴やメリットではなくベネフィットを書こう!」なんて言葉を目にする機会があります。
ベネフィットって何?フィットネスのこと?
読者の感情を動かすには、ベネフィットの伝え方が重要!
今回は、読者の感情を動かす「3ステップでわかるベネフィットライティング」がテーマです。
まとめの見出しには、学習効果を高めるための「理解度チェック」も用意しています。
ひとつずつ理解を深めながら読み進めてみてください!
執筆者プロフィール
- Webライター(4年)
- Webディレクター(1年)
- 元システムエンジニア(9年)
未経験からフリーランスのWebライターに転身。
保有資格:SEO検定1級・FP3級
2つのブログを運営しています。
ベネフィットとは|読者が期待する未来
ベネフィットとは製品やサービスを利用することで消費者が得られる有形、無形の価値のことをいう。
ベネフィットとは – コトバンク
Webライティングにおけるベネフィットとは、読者が期待する未来(結果)です。
ベネフィットを具体的にイメージするには、情報を以下の「3つの要素」に分けて考える必要があります。
- 特徴
- メリット
- ベネフィット
たとえば、オンラインゲームに興味がある読者へ「高性能なパソコン」を紹介する場合を挙げてみます。
- メモリ:○○GB
- CPU:××シリーズ以上
- SSD搭載、グラフィックボード搭載など
オンラインゲームを快適にプレイできる
- 大人気ゲーム「○○」を世界中のプレーヤーと一緒に楽しめる
- パソコンのスペック差でワンランク上のプレイを実現できる
- パフォーマンスの低下を気にせず長時間プレイできる
特徴やメリットは、どちらかといえば客観的な情報です。
一方でベネフィットは、読者目線で未来の行動をイメージしています。
ベネフィットを伝えると、読者が記事の内容を「自分事」としてイメージできます。
ベネフィットが重要な理由
読者にベネフィットを示すべき理由は、以下の3つです。
読者に価値を伝えられる
ベネフィットを意識したWebライティングは、読者に「価値」を伝えられます。
特徴やメリットは、公式HPでも紹介されている「情報」です。
わざわざWebサイトに訪問する読者は、調べればわかるような情報の羅列では満足してくれません。
特徴やメリットで伝えられることは「情報」
ベネフィットで伝えられることは「価値」
読者は、商品を買いたいのではありません。
商品を買うことで、解決したい悩みや課題があるのです。
商品を使う自分の姿を想像するとワクワクする。
でも、商品の説明はめんどくさいから聞きたくない。
読者の感情に深く刺さる
ベネフィットライティングには、読者の感情を代弁する効果もあります。
そもそも、読者にとっての価値は「読者の立場」を想定せずには把握できません。
When dealing with people, let us remember we are not dealing with creatures of logic. We are dealing with creatures of emotion, creatures bristling with prejudices and motivated by pride and vanity.
(人と接するとき、私たちは論理的な生き物を相手にしているのではないことを忘れてはならない。私たちは感情の生き物であり、偏見に満ち、プライドと虚栄心に突き動かされている生き物を相手にしているのです。)
デール・カーネギー
人は基本的に「感情」で動きます。
読者の行動を促すためには、感情を理解し、感情に訴えかける文章が欠かせません。
ベネフィットライティングは「読者の感情」に向けて、行動を促すための手法だとわかります。
成約(売上)につながる
ベネフィットライティングは、読者の購買意欲を奮い立たせます。
商品を購入するときには、無意識に「購入後の自分の姿」を想像するのではないでしょうか。
店舗に並んだ商品を見比べながら「どれがいいかな?」って悩むのは、商品選びに失敗したくない感情の表れです。
だからこそ、購入後の成功イメージを示すと、成約へのハードルをグッと下げられます。
3ステップで書くベネフィットライティング
ベネフィットライティングは、以下の「3ステップ」で考えてみましょう。
基本的には「特徴→メリット→ベネフィット」の流れで考えます。
紹介する商品やサービスの特徴を考える
まずは、紹介する商品やサービスの特徴をリストアップします。
- 販売価格
- スペック
- メーカー
- 優れている仕様・機能
- 愛用している有名人
特徴をリストアップするときは、商品やサービスの公式HPから得られる情報を参考にしましょう。
特徴からメリットを考える
STEP1でリストアップした特徴から「どのようなメリットが得られるか」を考えましょう。
○○GBのメモリ、××シリーズのCPUを搭載している
人気ゲーム「○○」のプロゲーマーが愛用している
メリットを考えるポイントは、特徴に対して「だから~なんです」と結論づけることです。
特徴しか書いていない記事では、読者が「だから何?」と疑問を抱いてしまいます。
メリットからベネフィットを考える
STEP2で考えたメリットから、ベネフィットを導き出しましょう。
オンラインゲームを快適にプレイできる(高性能なスペック)
人気ゲーム「○○」のプレイに適している(プロゲーマーも愛用)
ベネフィットの考え方も、STEP2と同様に「だから~なんです」と結論づけるのがポイントです。
ベネフィットのアイデアが浮かばない場合は、読者の悩みや疑問を想像してみましょう。
ベネフィットの見つけ方
価値のあるWebライティングには、コンテンツのベネフィットを明確に伝えるのが重要です。
しかし、ベネフィットを見つけるのは、慣れていない初心者には簡単ではありません。
そこで、Webライティングの初心者向けに、ベネフィットの見つけ方を3つの観点から解説します。
それぞれの観点を理解しながら、より魅力的なコンテンツで読者に価値を提供してみましょう。
悩みから見つける
Webライティングには、読者の悩みや課題を解決する目的もあります。
そこで、ベネフィットを見つけるため、読者の悩みや関心事を把握しましょう。
以下のリサーチ方法を活用しながら、日常生活で直面する問題や不安を理解します。
- アンケート調査
- SNSの口コミ調査
- ヤフー知恵袋の投稿調査
読者が抱える問題をピックアップできれば、解決する方法を導き出せます。
読者に解決策を伝えることで、コンテンツに魅力を感じてくれるはず!
効果から見つける
製品やサービスから得られる効果は、読者がとくに興味を示す要素です。
効果からベネフィットを見つけられると、より魅力的なコンテンツを提供できます。
まずは、記事で取り扱う製品やサービスの特徴を理解しましょう。
その特徴を以下の観点に整理すると、ベネフィットを効率的に見つけられます。
- 特徴から読者にもたらす効果を洗い出す
例)資格の参考書を読めば、必要な知識を得られる - 効果から得られるベネフィットを考える
例)〇ヶ月で資格を取得できる・資格を活かして業務の幅を広げられる
読者が期待しているのは、製品やサービスを利用して得られる「未来の自分の姿」です。
その未来の姿と効果から得られるベネフィットが一致すれば、読者の期待感や安心感が高まります。
読者は、製品やサービスに少なからず不安を抱いています。効果を伝えるだけでは「本当に?自分にあってる?」と感じる不安を解消できません。
感情から見つける
感情は、読者の意思決定に大きな影響を与えます。
読者の感情を想定するのも、ベネフィットを見つけるためには重要です。
また、記事のテーマにより、想定すべき読者の感情は異なります。
- 安心したい
- 悩みを解消したい
- 楽しみたい
- 認められたい
- かっこよくなりたい
- 喜ばせたい
- 復讐したい
ベネフィットを伝えるためには、読者の感情と結びつけるコンテンツが必要です。
たとえば、不安を抱える読者には、解決につながる方法やサービスを伝えます。
旅行を楽しみたい人には、おすすめの観光スポットやお得な情報を伝えるのも効果的です。
読者の個人的な悩みを特定するのは困難ですが、感情であれば比較的スムーズに想定できます。
Webライティングの初心者であれば、まずは感情を想定することからチャレンジしてみましょう。
今回のまとめ|理解度チェックでおさらいしよう!
今回は、感情を動かす文章「ベネフィットライティング」の書き方を学習しました。
学習した内容を理解度チェックでおさらいしてみましょう。
理解度チェック(タップで開く)
- ベネフィットとは、読者が期待する未来(結果)のこと
- 紹介する商品やサービスの特徴を考える
- 特徴からメリットを考える
- メリットからベネフィットを考える
- ベネフィットライティングは、読者に価値を伝えられる
- ベネフィットライティングは、読者の感情を代弁する効果もある
- ベネフィットライティングは、読者の購買意欲を奮い立てる
- 情報:特徴やメリット
- 価値:ベネフィット
Web記事で商品やサービスの成約につなげたいときは、読者が期待する未来(ベネフィット)を示すのが大切です。
今回紹介した以下のポイントを理解して、ベネフィットライティングを実践してみましょう。
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