- Webライターを始めるための準備
- あると役立つWebライター向け便利グッズ
- 業務に必要な手続き【個人事業主の場合】
Webライターを始めるには、なにを準備すればいいのかな?
しっかりとした事前準備は、スタートダッシュでつまずかないための重要なポイントです。
そこで今回は「Webライターを始めるために必要なもの」をテーマに、準備すべき手続きや便利なアイテムを解説します。
特別なアイテムや難しい手順は不要なので、まずはできることから準備してみましょう。
執筆者プロフィール
- Webライター(4年)
- Webディレクター(1年)
- 元システムエンジニア(9年)
未経験からフリーランスのWebライターに転身。
保有資格:SEO検定1級・FP3級
2つのブログを運営しています。
Webライターを始めるための準備
Webライターを始めるためには、以下の事前準備が必要です。
事前準備といっても、作業に必要なアイテムや各種アカウントを揃えるだけです。
それぞれの準備は難しい内容ではなく、大した時間も費用もかかりません。
それでも、Webライターとしての必須事項となるので、しっかりとチェックしておきましょう。
必須アイテムを揃えよう
上記は、Webライターの必須アイテムです。
とはいえ、基本的には普段使用しているパソコンやネット環境があれば問題ありません。
まずは身近にあるものから揃えてみよう!
パソコン
Webライターの業務には、パソコンが必須です。
スペックを求められるような業務ではないため、わざわざ仕事用に買い変える必要はありません。
また、ノートパソコンであれば、外出先でも場所を選ばずに作業できます。
コワーキングスペースやカフェで作業したい人は、外出用のノートパソコンを購入するのもおすすめです。
ただし、スマートフォンやタブレットでは作業効率が下がるので、ノートパソコンでの作業を優先しましょう。
薄型で持ち運びやすいSurfaceがおすすめ
ネット環境
Webライターの業務には、インターネットに接続できる環境も必要です。
記事の納品や情報収集、クライアントとのやり取りにも欠かせません。
Web記事を書く仕事だから、ネット環境は必須!
Webライターの業務であれば、一般的なネット回線でも問題なく対応できます。
ただし、コンセントに挿すだけで使用できる据え置きタイプのWi-Fiは、個人的な経験からおすすめできません。
実家の「SoftBank Air」では、リモート会議がまともにできませんでした…。
業務の快適さや通信の安定性を求めるなら、光回線の導入を検討しましょう。
カフェや公共施設などで作業する場合は、フリーWi-Fiの使用を避けましょう。
フリーWi-Fiは気軽にアクセスしやすい反面、情報漏洩のリスクが伴います。
悪意のある第三者がデータを盗む可能性もあり、個人情報や業務関連の取り扱いには注意すべきです。
「大丈夫でしょ」って思いがちですが、問題が発生すると本当に困ってしまいます。
個人的に「できる社会人」は、問題を起こさないように注意して行動できる人だと思います。
セキュリティソフト
業務で使用するパソコンには、セキュリティソフトを導入すべきです。
オンラインで業務する頻度の高いWebライターは、ウイルス感染による情報漏洩や故障のリスクを伴います。
とくに公共施設やカフェで「フリーWi-Fi」を使用する場合は、不特定多数の人が利用することへの配慮が必要です。
世の中には数え切れないほどのウイルスが存在し、常に形を変え続けています。
情報を盗まれるのか、データが破損するのか、ウイルスによる悪影響は単純には把握できません。
セキュリティソフトの定番!
Microsoft Office(Word)
Webライターの業務で使用するパソコンには「Microsoft Office」をインストールしておくのがおすすめです。
最低限「Word」だけでも入れたほうがいい。
記事の納品形式に「Word」を指定するクライアントも少なくありません。
対応できる案件を減らさないためにも、利用できる人は積極的に活用しましょう。
また、Wordの校閲機能「スペルチェックと文章校正」は、執筆後の誤字脱字チェックに便利です。
「目視+ツール」のダブルチェックは、記事のクオリティを高めますよ。
幅広く活用できるのでインストールしておこう!
スマートフォン
スマートフォンは、以下の用途で活用するときに便利です。
- クライアントとの連絡
- 音声入力による下書き作成
- クラウドソーシングサイトの案件探し・通知確認
とくに外出先での連絡・通知の確認には、スマートフォンがあるとスムーズに対応できます。
ただし、記事執筆に活用するには、作業効率の悪さを感じてしまいます。
タスク形式のような案件であれば、スマートフォンでも対応できますよ。
各種アカウントを取得しよう
上記は、Webライターの業務に必要なWebサービス・ツールです。
事前にアカウントを取得しておけば、いざ業務が始まったタイミングに慌ててしまう不安を解消できます。
使用頻度の高いツールは、事前に使い慣れておくと安心ですよ!
メールアドレス(Googleアカウント)
Webライターの業務では、ビジネス用のメールアドレスが必要です。
- フリーアドレスを利用する
(Gmail・ヤフーメールなど) - 独自ドメインを取得する
ビジネス用のメールアドレスは、無料で利用できるフリーアドレスでも問題ありません。
とくにWebライターはGoogleが提供するサービスを使用する頻度が高いので、Gmail(Googleアカウント)を取得するのがおすすめです。
サービス | おもな用途 |
---|---|
Googleドライブ | ファイル共有 |
Googleドキュメント | 文章作成 |
Googleスプレッドシート | 進捗・情報管理 |
Googleスライド | マニュアル閲覧 |
メールアドレスを取得するときは、@マークの前半部分に「ビジネスに不適切」なワードを使用しないこと!
また、メールアドレスは連絡のやり取りだけでなく、Webサービスのアカウント登録にも使用します。
利用頻度の高い Webサービス | おもな利用目的 |
---|---|
Chatwork | ・依頼主との連絡 |
Slack | ・依頼主との連絡 |
Zoom | ・依頼主との打合せ ・取材対応 |
X(旧:Twitter) | ・メディアの求人掲載を探す場合に必要 |
Google アカウント | ・納品形式がGoogleドキュメントの場合に必要 |
利用頻度(大) Webサービス | おもな利用目的 |
---|---|
Chatwork | ・依頼主との連絡 |
Slack | ・依頼主との連絡 |
Zoom | ・依頼主との打合せ ・取材対応 |
X(旧:Twitter) | ・メディアの求人掲載を探す場合に必要 |
Google アカウント | ・納品形式がGoogleドキュメントの場合に必要 |
各サービスの使い方に慣れていないと、いざというときに戸惑ってしまうこともあります。
いずれも基本無料で利用できるため、事前に使い方を確認しておきましょう。
連絡ツール
Webライターの業務では、クライアントとの連絡にチャットツールを使用するのが一般的です。
とくに以下のツールは、連絡や打ち合わせでの使用頻度が高い傾向にあります。
ツール | おもな使用目的 |
---|---|
Chatwork | 依頼主との連絡 |
Slack | |
Zoom | 依頼主との打合せ |
Google Meet |
使用頻度の高いツールは、アカウントを事前に取得しておきましょう。
各ツールの使い方に慣れておくと、業務がスタートしてから戸惑うリスクを減らせます。
いずれのツールも基本無料で使用できますよ。
クラウドソーシングサイト
Webライターの執筆案件は、基本的にクラウドソーシングサイトから受注します。
以下のサイトは、クラウドソーシングサイトの代表例です。
いずれのサイトも無料で利用できるので、事前にアカウント登録だけでも済ませておきましょう。
SNSアカウント
SNSアカウントは、以下の用途で活用できます。
- Webメディアの求人掲載を探す
- 実績や成果を自己発信する
- Webライターにかかわる情報を収集する
Webメディアの公式アカウントは、Webライターの募集にSNSを活用することもあります。
クラウドソーシングサイトでは見つからない案件もあるため、情報収集ツールとして活用するのも便利です。
また、Webライターとしての活動実績を発信すれば、クライアントの目に留まるチャンスも期待できます。
Webライターの仲間を見つけて、交流を深めるのも楽しいですよ!
ブログ(WordPress)
Webライターの業務になれたら、ブログ(WordPress)を開設するのもおすすめです。
- 学んだことのアウトプットに使える
- ポートフォリオのサンプル記事に活用できる
- ストック型の収益を得られる
学んだ知識をスキルとして発揮するには、アウトプットするのも大切です。
また、スキルを反映したブログ記事は、ポートフォリオとして案件受注に活用できます。
ブログはWebライターの仕事に必須ではありませんが、上手く活用すれば得られるメリットが多々ありますよ。
ブログ運営には、ストック型の収益を得られるメリットもあります。
しかし、ブログで成果を得るためには、半年~1年ほどの時間が必要です。
だからこそ、ブログに挑戦したいと考えている人は、早めにスタートすべきだと感じています。
結果が出なくても焦る必要はありません。はじめはアウトプットや自己発信の道具として効果的に活用しましょう。
Webライター向け便利グッズ
ここからは必須ではありませんが、用意しておくと便利なアイテムを紹介します。
上記を個人的に活用して「業務の効率化」や「体調管理」に役立ったと感じています。
Webライターの業務を開始して、必要性を感じたタイミングで用意すれば問題ありません。
サブディスプレイ
Webライターの業務には、サブディスプレイがあると便利です。
サブディスプレイは、おもに以下の用途で活用できます。
- 検索結果(調べごと)を表示する
- 執筆マニュアルを表示する
- Webツールを表示する
画面を何度も切り替えて執筆すると、作業効率が下がってしまいます。
作業の効率化は時間単価の向上にもつながるため、サブディスプレイの用意も検討してみましょう。
パソコンスタンド
ノートパソコンで作業する頻度が高い人は、パソコンスタンドを活用すると便利です。
スタンドなしで作業すると目線が下がりやすいため、長時間の作業で首や肩に負担を感じることもあります。
僕自身も悩んでいるのですが、目の疲れは作業中の姿勢の悪さが原因となることもあるそうです。
パソコンスタンドを活用すれば視線が上がるため、自然と正しい姿勢をキープできます。
<機器の調整>
厚生労働省|情報機器作業における労働選衛生管理のためのガイドライン
・ディスプレイは、眼から40cm以上の距離画面の上端は眼の高さまで
・ディスプレイの位置角度、輝度を調節
・ディスプレイと書類を交互に見る作業では、書類を眼が疲れない位置に
厚生労働省でも作業中の姿勢や機器の高さについて言及していますよ。
持ち運びやすい折り畳み式が便利!
ゲーミングチェア
Webライターの業務は、長時間の座り作業を伴います。
だからこそ、椅子にはこだわるべきです。
僕自身もAKRacingのゲーミングチェアを使用しています。
椅子選びのポイントは、実物をしっかりとチェックすることです。
- 自分にあったサイズかどうか
- 好みのデザインかどうか
- 座り心地のよさを感じるかどうか
とくにゲーミングチェアは、数万円程度の高額商品でもあります。
購入後に「別のやつにしておけばよかった」と後悔しないように、店頭に足を運んで細部までチェックしてみましょう。
リクライニングが180°水平まで下がる椅子は、疲れて休憩したいときに役立ちますよ!
ブルーライトカットメガネ
ブルーライトカットメガネは、個人的に「買ってよかった」と感じたアイテムです。
僕自身もWebライターの業務をしながら、目の疲労に悩まされ続けました。
目の疲れからくる頭痛がけっこうシンドイときもあります。
ブルーライトカットメガネを使用するようになってからは、眼精疲労が緩和したような感覚があります。
とはいえ、あくまでも「緩和する」程度であり、疲労がなくなるほどの効果は期待はできません。
パソコンスタンドを活用したり、適度に休憩をとったり。目の疲れを改善するなら、複数の対策を取り入れるのが効果的!
リーズナブルな製品も豊富!
業務に必要な手続き【個人事業主は要チェック】
Webライターの業務には、いくつかの手続きが必要です。
とくに個人事業主として活動する場合には、開業届や確定申告の準備が欠かせません。
上記は、個人事業主になるタイミングで、僕自身が実際に対応した手続きです。
将来的に個人事業主を視野に入れている人は、まずは「何が必要か」だけでも事前に覚えておきましょう。
開業届
開業届は、個人事業の開業を税務署に申告するための書類です。
Webライターが独立して業務を始める場合は、開業届を所轄の税務署に提出します。
開業届を作成するなら、無料で利用できる「開業freeeガイダンス(質問)に沿って入力するだけで、提出する書類をスムーズに作成できます。
無料で利用できる開業freee
確定申告
以下に該当するWebライターは、確定申告が必要です。
また、青色申告を選択する場合は、青色申告承認申請書を税務署に提出します。
青色申告承認申請書は、開業届と同じタイミングに提出しよう!
確定申告には、経費の控除や減税の特典をを受けられるメリットがあります。
しかし、簿記の専門知識がない人には、申告書の作成に難しさを感じてしまうことも。
そんなときは、クラウド会計ソフトを利用するのが便利です。
銀行口座
個人事業主として活動する場合は、事業用の銀行口座を開設するのがおすすめです。
プライベート用と事業用で口座を分けることには、以下のメリットがあります。
- お金(収支)を管理しやすい
- 確定申告に対応しやすい
- 税理士に相談しやすい
事業用の銀行口座を用意すれば、取引の入出金や経費の支出をスムーズに把握できます。
また、一般的なクラウド会計ソフトは、口座やクレジットカードとの連携に対応しています。
必要最低限の取引情報を取り込めば、仕訳を取捨選択する手間も軽減が可能です。
事業用に銀行口座を新規開設するなら、ネットバンクの「楽天銀行」がおすすめ。
コンビニATMで24時間365日利用でき、1ヶ月に最大7回まで手数料が無料です。
残高照会や振込など、利用頻度の高いサービスをスマホで対応できます。
さらに、楽天カードを新規作成すれば、運用に応じた楽天ポイントも貯まってお得です。
事業用の住所(バーチャルオフィス)
Webライターの各種契約では、住所の記載を求められます。
しかし、自宅の住所を伝えるのは、プライバシーの面で不安を感じてしまうことも。
そこで、バーチャルオフィスを活用して、事業用の住所を取得するのがおすすめです。
- プライバシーを保護できる
- 転居時の住所変更が不要になる
- ビジネスに役立つサービスも豊富
リモートワークが中心となるWebライターは、素性のわからないクライアントとかかわる機会も多々あります。
個人情報の公開には、トラブルのリスクがあるのも事実です。
とはいえ、名前や住所を隠せば、クライアントに不信感を与えてしまいます。
プライバシーの不安を解消するなら、オフィス不要で住所のみを取得できるバーチャルオフィスが効果的です。
自宅の住所を公開したくない人は、チェックしたほうがいいですよ!
登記不要+郵便転送不要なら月額660円!
フリーランス保険
フリーランスや個人事業主には、お金にかかわるトラブルへの不安がつきものです。
会社員であれば、もしものトラブル時に会社や組織が守ってくれます。
しかし、フリーランスや個人事業主は、自己解決が必要です。
とはいえ、個人が対応できる範囲には限界があります。
そこで、トラブルに備えて活用したいのが、お金と保険のサービス「FREENANCE(フリーナンス)
- 仕事中の事故や納品物の欠陥による損害を最高5,000万円まで補償
- ペンネームでも開設できる振込専用口座
- 即日払い・バーチャルオフィスなどのサポートあり
フリーナンスを活用すれば、クライアントに与えてしまった損害が最高5,000万円まで補償されます。
また、著作権侵害や納期遅延など、業務上のミスまでカバーするプランも(有料)。
無料で利用できるフリープランもあるので、万が一に備えて加入しておくと安心です。
有料プラン(月額490円)は、30日間無料でお試しできます。ミスによる損害も補償してくれるので、必要に応じて検討してみてください。
【無料】ペンネームでも口座開設が可能!
最初は不要なこと
Webライターの業務を始めたばかりの初心者は、以下の内容を後回しにしても問題ありません。
とはいえ、上記の要素は、Webライターとしてのステップアップに必要なタイミングが訪れます。
業務をこなしながら「必要だ!」と感じたタイミングに挑戦しましょう。
SEOテクニック
SEOの知識は、Webライターに欠かせません。
しかし、初心者の場合は、基本的な文章の書き方を優先的に学びましょう。
Web記事は読者のために書くべきであり、読みやすく、わかりやすい文章を書くのが本質です。
高度なSEOのテクニックやアルゴリズムについては、経験を積んでから学んでも遅くありません。
すべてを一度に学ぶのは大変なので、段階を踏んで焦らずにステップアップしましょう。
資格取得
Webライターの業務は、資格がなくても基本的には困りません。
Webディレクターの立場としても、クライアントは過去の実績やテストライティングの結果を重視する傾向にあります。
ただし、Webライターの業務にはライバルが多く、資格取得の重要性を軽視すべきではありません。
資格の取得はスキルアップのきっかけにもなるので、必要に応じてチャレンジしてみましょう。
スキルのアピールに役立てれば、案件の受注が有利になりますよ。
ポートフォリオ
初心者からWebライターを目指す場合に、いきなりポートフォリオを作成する必要はありません。
ポートフォリオは、自分のスキルや実績を売り込むための作品集です。
まずは、自己PRや提案文の内容を充実させることに集中しましょう。
ポートフォリオの作成は、Webライターとしての「実績や成果をアピールしたい」と感じたタイミングに検討してみてください。
将来的には必要になるタイミングが来ます。ただし、まずはアピールする土台作りを優先すべきです。
今回のまとめ|理解度チェックでおさらいしよう!
今回は「Webライターを始めるために必要なもの」をテーマに、準備すべき手続きや便利なアイテムを紹介しました。
初心者からWebライターを目指す場合は、必要性や優先度を意識した準備が大切です。
誰でも気軽に挑戦できるWebライターだからこそ、事前準備がスタートダッシュに大きな差を生みます。
一度にまとめて準備すると負担を感じてしまうので、焦らずに一つずつ対応していきましょう。
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