Webライターが文字単価を上げる3つの方法|単価交渉術も紹介

頑張ってるのに文字単価が安くてぜんぜん稼げない…。

文字単価の安いWebライターを抜け出すためには、クライアントから信頼されるスキルと実績が欠かせません。

信頼されるようなスキルと実績があれば、単価交渉や高単価案件の受注につながるチャンスを得られます。

「スキルと実績を得る」と聞くと、難しそうなイメージが浮かぶかもしれません。

しかし、やるべきことは「コツコツとていねいに仕事をする」だけです。

そこで今回は、Webライターの初心者に向けて「Webライターが文字単価を上げる方法」を解説します。

執筆者プロフィール

taku
  • Webライター(4年)
  • Webディレクター(1年)
  • 元システムエンジニア(9年)

未経験からフリーランスのWebライターに転身。
保有資格:SEO検定1級・FP3級
2つのブログを運営しています。

目次

Webライターの文字単価の相場

Webライターの文字単価は、以下のように分類できます。

taku

あくまでも個人的な見解です。

文字単価レベル案件の特徴・必要スキルなど
0.7円以下初心者・知識やスキルがなくても受注しやすい
・まとまった収益を得にくい
・初心者狙いの搾取案件が多い
0.8~1.0円1~2年目・基礎的な文章力が求められる
・一般的なジャンルが多い(旅行・ファッションなど)
・月5万円以上の収益を得られる(10万円は若干難しい)
1.5~2.0円2~3年目・SEOの知識を求められる
・専門分野のジャンルが多い(金融・ITなど)
・月10~15万の収益を得られる
3.0円以上3年目以降・ポートフォリオ必須
・記事構成の作成スキルも求められる
・クラウドソーシングサイト以外の受注活動も必要(企業からの直接オファー)
文字単価案件の特徴・必要スキルなど
0.7円以下
(初心者)
・ノウハウがなくても受注しやすい
・まとまった収益を得にくい
・初心者狙いの搾取案件が多い
0.8~1.0円
(1~2年目)
・基礎的な文章力が求められる
・一般的なジャンルが多い
 (旅行・ファッションなど)
・月5万円以上の収益を得られる
 (10万円は若干難しい)
1.5~2.0円
(2~3年目)
・SEOの知識を求められる
・専門分野のジャンルが多い
 (金融・ITなど)
・月10~15万の収益を得られる
3.0円以上
(3年目以降)
・ポートフォリオ必須
・記事構成の作成スキルも必要
・直接契約の受注活動も必要
 (企業からの直接オファー)

文字単価1.0円までの案件は、文章力の基礎を理解していれば受注できます。

また、一般的なジャンルが多いので、専門知識の有無もそれほど問われません。

しかし、文字単価が1.5円を超えると、SEOライティングのスキルが求められる傾向にあります。

提案文でスキルをアピールすれば、クラウドソーシングサイトでも十分に狙える文字単価です。

taku

文字単価2.0円以上になると、クラウドソーシングサイトで案件を受注するのは難しいと感じました。僕自身は、ブログで依頼を受けるスタイルに切り替えています。

Webライターが文字単価を上げる方法

Webライターが文字単価を上げるためには、以下の方法が挙げられます。

それぞれの方法には、異なるアプローチが必要です。

初心者から抜け出し、ステップアップを目指したいWebライターは、ぜひチェックしてみてください。

高単価案件を受注するポイント

高単価の案件を受注するためには、アピールできる実績とスキルが必要です。

クライアントに「高い報酬を払ってでも依頼したい!」と思わせるような魅力をアピールしましょう。

高単価案件の応募者は、基礎的なライティングスキルを身につけています。

ライバルよりも一歩先に踏み出すためには、特出したアピールポイントの習得に取り組みましょう。

SEOライティングを習得する

SEOライティングの習得は、案件受注のアピールポイントとして効果的です。

高単価案件を依頼するクライアントは、検索順位の上位表示を1つの目標としています。

SEOライティングにはWeb記事を検索上位に表示する目的があり、アクセス数やCV(コンバージョン)などの成果につながる重要な施策です。

SEOを学ぶには、基本的な文章力とは異なる観点も必要です!

SEOライティングを学ぶならこちら

専門分野の知識を深める

文字単価を上げるためには、専門分野の知識を深めるのも効果的です。

専門分野に特化した案件は、対応できるライターが少ないため、文字単価が高い傾向にあります。

とくに、IT系・金融系・美容系などの専門分野は、ライティング業務の案件が豊富です。

興味のあるジャンルを学習しながら、ライティング業務に活かそう!

また、可能であれば、専門分野の資格取得もおすすめです。

資格や肩書があると権威性を示せるので、Webライターとしての価値が格段に向上します。

ジャンル選びに悩んだらこちら

クライアント目線を意識する

クライアントは、案件の応募者から募集要件に適したWebライターを選びます。

つまり、どのようなWebライターを「採用したい」と判断するのか、クライアントの考えを想定するのも効果的です。

クライアントは、自社ページを「競合他社より検索上位に表示したい」と考えています。

そして、競合他社には書けない記事を執筆するため、専門分野に詳しいWebライターを募集したいはずです。

Webライターに必要なスキル
  • 読者にわかりやすい文章力
  • 検索順位の成果が出るSEOスキル
  • 納期や報連相を順守できるビジネススキル
  • 特定分野の知見を活かした専門知識

Webライターに必要なスキルは、大きく分けると上記の4種類です。

また、専門スキルについては、クライアントによって要求が異なります。

とくにライティングスキルは、文字単価にかかわらず、どのクライアントも高品質を求められるはずです。

少し難しいかもしれませんが、

「もし自分がクライアントの立場だったらどうする?どう考える?」

といった視点で考えるのも、単価アップにつながる評価を得るためには大切です。

単価アップを交渉するポイント

単価アップの交渉も、Webライターが文字単価を上げる方法の1つです。

長期的にかかわるクライアントとの信頼関係があれば、単価アップを相談するチャンスがあります。

単価アップの交渉には、以下のポイントを抑えることが重要です。

重要なポイント
  • 交渉に必要な条件を満たすこと
  • 交渉に適したタイミングを選ぶこと

単価アップの交渉に必要なこと

単価交渉を成功させるためには、クライアントからの高い評価のが欠かせません。

交渉相手のクライアントに貢献して、ようやく単価アップのチャンスを得られます。

「貢献する」と聞くと、ハードルが高く感じてしまうかもしれません。

しかし、やるべきことはシンプルです。

高品質な記事を継続的に納品してくれるWebライターは、クライアントが手放したくない存在です。

クライアントの困りごとを把握して「替えのきかない存在」になれば、単価交渉を優位に進められます。

クライアントにとって、単価を上げるのはデメリットです。

だからこそ、単価を上げるメリットがあるかどうかを評価してもらう必要があります。

添削の指摘を減らす

指摘が少ないWebライターは、クライアントに良い印象を与えます。

なぜなら、指摘が少ない記事は、クライアントの添削や編集の負担を減らすからです。

複数のWebライターに発注するクライアントは、それぞれの特徴やスキルなどを細かく把握しきれません。

しかし、納品記事の指摘が少ないかどうかは、意外にハッキリと印象に残ります。

taku

編集者を担当していたときに感じたのですが、指摘の少ないライターさんは、本当に困ったときのスーパーマンのような存在でした。

どれだけ実績のあるライターでも、添削の指摘がなくなることはありません。

それでも、指摘を減らそうと改善する姿勢は、文章を見ると伝わります。

「前回よりも1つでも指摘を減らす」を心がけて、クライアントに評価される記事を納品しよう!

継続して案件を納品する

継続的な案件の納品は、単価交渉を実現するうえでの最低条件です。

少なくとも10本程度の記事を納品すると、クライアントはWebライターのスキルや貢献度を評価できます。

クライアントの依頼どおりに案件をこなすのは、業務をするうえで「あたりまえ」のことです。

しかし、長期間継続して貢献するのは、Webライターにとって簡単ではありません。

クライアントとの信頼関係を築きながら、自己評価と実績を積み上げていくことが重要です。

taku

単価交渉を検討する場合は、案件を継続しながらクライアントに貢献する実績づくりから始めましょう。

業務の幅を広げる

単価アップの交渉には、記事執筆以外の業務範囲を広げることも大切です。

複数のスキルを保有するWebライターがいれば、クライアントもわざわざ複数人を雇う手間が省けます。

Webライターが担当できる業務は、記事執筆だけではありません。

とくに以下のスキルを習得できれば、Webライターとしての業務の幅が広がります。

習得したいスキル
  • 記事構成案の作成スキル
  • アイキャッチ作成スキル
  • 写真撮影・編集スキル
  • CMS入稿スキル
  • 取材対応スキル

記事制作の全般的なスキルを習得したいのであれば、構成作成や画像制作の知識も欠かせません。

とくに個人ブログを運営している場合は、自分自身の実績を示すポートフォリオを作成するのも効果的です。

過去のプロジェクトやスキルをまとめれば、クライアントに信頼性をアピールできます。

できることが増えると楽しさも倍増しますよ!

交渉するタイミング

単価アップの交渉を成功させるには、適切なタイミングの見極めも重要です。

結論を伝えると、

クライアントがWebライターであるあなたの価値を評価し、長期的な協力関係を望むとき。

が最適なタイミングです。

具体的に以下のようなタイミングであれば、交渉するときにWebライター側のメリットを提示できます。

10本以上の記事を納品した

単価アップの交渉に必要な評価を得るためには、クライアントに一定数の記事を納品するのが重要です。

具体的な数字はありませんが、まずは10本以上の記事を継続的に納品してみましょう。

クライアントの立場としても、5~10本程度の記事数がなければWebライターの執筆スキルを評価できません。

10本程度の記事を納品する頃には、実績を積みながら自信をもって単価アップの交渉に臨めます。

taku

業務に慣れてスムーズに対応できると、メリットとしてアピールできます。

指摘や修正依頼が減った

納品記事の指摘や修正依頼が少ないことは、品質の高さを示す重要な要素です。

ただし、指摘の頻度はクライアントによって異なるため、改善傾向を示すことも意識してみましょう。

例)改善傾向を示す
  • 納品するにつれて指摘の数が減ってきた
  • 数本連続で指摘がまったくなかった

指摘数が徐々に減少したり、まったくなくなったりすると、単価アップの交渉材料として活用できます。

指摘が少なければ、少なくとも「評価は悪くない」と判断できるはずです。

taku

交渉するときは「指摘が減ったから」ではなく「今後も少ない指摘で品質を維持するので」と提案するのがポイントです。

クライアントから個別の相談を受けた

クライアントから個別に相談を受けたときは、信頼関係を築いていると判断できます。

たとえば「当初の予定にはありませんでしたが…」と追加の対応依頼を受けたり、
「他ライターさんの予定が急に合わなくなってしまって…」とフォローの要望を受けたり。

信頼関係を構築しながらクライアントのニーズに対応すると、単価アップが成功する可能性も高まります。

ささいなことでも構わないので、クライアントから感謝されるような「借り」をつくっておくのも大切です。

taku

「あのとき協力しましたよね」と恩を売っておきましょう(笑)

単価交渉の方法と具体例

クライアントとの信頼関係を築いてきたら、単価アップの交渉を実践してみましょう。

しかし、いざ単価交渉しようと思っても、

  • 具体的に何をすればよいのか
  • 事前準備すべきことはあるのか
  • どのようなきっかけで交渉すればよいのか

と悩んでしまいます。

そこで、単価交渉の方法や具体例を紹介します。

単価交渉で伝える内容

単価交渉では、以下の内容をクライアントに提示(相談)します。

単価交渉で伝える内容
  • 単価アップを希望する理由
  • クライアントのメリット
  • 希望単価

まずは、単価アップを希望する理由から伝えます。

具体例としては、以下のとおりです。

  • 生計を立てるために収入を増やしたい
  • ライター業務を本業として1本化したい
  • 好条件の別案件を受注できそうで継続しようか迷っている
  • 収益を上げたいが稼働時間を増やせない

クライアントの立場としては、理由もなく単価アップを要求されても困ってしまいます。

taku

カドが立たないように交渉を進めるためにも、ていねいに事情を伝えるのが大切です。

とはいえ、一方的に要望と理由だけを伝えても、クライアントにはメリットがありません。

そこで、クライアントが喜ぶようなメリットも提案してみましょう。

例)クライアント側のメリット
  • 毎月の対応本数を増やす
    (または要望に応える)
  • 記事構成案も担当する
  • 編集業務を一部引き取る

交渉を成功させる秘訣は「49:51」の割合でWin-Winの関係を築くことです。

お互いにメリットがあり、相手のほうが少しだけ得をすれば、遠慮なく交渉に臨めます。

もし、メリットを考えるのが難しい場合は、クライアントに「条件」を聞いてみるのも効果的です。

  • 単価を上げるにあたり、条件・ご要望などはありますか?
  • 今後も業務に携わらせていただくうえで改善点などありますか?

最大のメリットは、クライアントの要望に応えること。

最後に、希望する具体的な文字単価(金額)を提示します。

希望する単価を素直に伝えれば問題ありませんが、現実的には「+0.2~0.5円」が目安です。

taku

+0.5円以上を希望すると「別のライターに依頼します」と断られてしまうリスクがあります。

また、希望単価を指定せずに「少しだけでもよいので上げてもらえませんか?」と依頼するのはおすすめできません。

「+0.1円でもいいですか?」と本当に少しだけしか上がりません。

単価交渉の具体例①

ここまで解説した単価アップの交渉方法をもとに、具体例を紹介します。

taku

個人的に使用した文面をもとに例文を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

紹介する例文は「納品本数を増やす」が交渉材料です。
わりと汎用的な内容なので、カスタマイズしながら上手く活用してください。

○○様

いつもお世話になっております。
継続のご依頼をいただきまして、ありがとうございます。

突然のお願いで申し訳ないのですが、今後のご依頼についてご相談があります。
具体的には、文字単価を〇円に上げていただくことは可能でしょうか。

現在:文字単価〇円
今後:文字単価〇円

背景としましては、Webライターの仕事を続けていくにあたり、生活水準を上げるための収入アップを検討しています。
○○様には継続的にご依頼をいただきまして、今後もお仕事をさせていただきたく考えております。
しかし、現在の単価では、希望する金額と少し差があるというのが本音です。

おかげさまでご依頼いただく案件も増えており、どうしても作業量と時間に制約が発生してしまいます。
複数の案件に対応している状況もあり、勝手ではありますが単価の高い案件を優先せざるを得ません。

そこで、文字単価アップをご相談させていただきました。
こちらの一方的な要望となってしまいますので、よろしければ以下のご提案をさせてください。

・月に〇本納品します
・CMS入稿まで対応します(ご要望があれば)

上記以外にご要望などありましたら、遠慮なくご依頼ください。

ご検討いただける場合には、御社の案件を優先させていただきたいと考えております。
勝手なお願いではございますが、何卒ご検討の程よろしくお願いいたします。

単価交渉の具体例②

具体例②の内容は「案件の辞退」が交渉材料です。
案件の現状に満足している場合は、別の手段を検討しましょう。

taku

「現状維持なら契約を打ち切りたい。でも単価が上がるなら続けてもいいかな?」ってときの対応案です。

STEP
以下の内容でクライアントに相談する

Webライターの業務に慣れてきたので、ステップアップしたいと考えています。
今後の収入アップも検討したいため、今回のご依頼は辞退させてほしいです。

STEP
クライアントの回答を確認する

辞退を承諾

そのまま辞退して、高単価の別案件を探す。

単価アップを条件に引き止めの相談

単価アップを受け入れて案件を継続する。

単価アップ以外の条件で引き止めの相談

条件を簡単にクリアできそう:案件を継続する(条件クリアを目指す)
条件のクリアが難しそう:案件を辞退する(別案件を探す)

単価交渉の相談内容は、以下のニュアンスを伝えるのが重要です。

  • Webライターとしてステップアップしたい
  • 収入アップしたい願望がある
  • 別案件を探そうと検討している

前向きにステップアップを検討するWebライターは、クライアントも手放したくないはずです。

また、納品実績の評価があれば、引き止めるための条件を提示してくれます。

taku

提示された条件を達成できる見込みがなければ、今後のために相談の流れで辞退することも検討すべきです。

単価アップを交渉できる実績があれば、高単価の別案件を受注できます。

ただし、相談としてよくある「別案件が忙しくなりつつあるので…」のうたい文句は、交渉手段としておすすめできません。

taku

クライアントには気をつかってくれる人もいるので、素直に承諾されてしまう可能性があります。

忙しいのに無理には引き止められないよね…。

案件の単価アップ条件を達成するポイント

Webライターの執筆案件には、単価アップ制度が設けられていることもあります。

毎月の納品数や執筆文字数に応じた条件をクリアすると、翌月以降の文字単価が上がる制度です。

例)よくある条件
  • 納品数
  • 執筆文字数
  • 指摘の数

単価アップの条件や上がり幅は、クライアントによって異なります。

ただし、案件に応募する段階では、詳細な条件は基本的に提示されません。

制度の有無は、募集要項に記載があります。詳細な条件は、契約後に業務マニュアルなどで通知されるのが一般的です。

個人的な経験談としては、単価アップの条件には厳しさを感じることが多々あります。

条件のクリアを無理に狙うのではなく、業務をこなしながら自然に達成していくのが理想的です。

taku

納品数や執筆文字数の条件は、基本的に専業で働くWebライターにあわせて設定される傾向にあります。

文字単価を上げるなら信頼される実績を積み重ねよう

Webライターが文字単価を上げるには、クライアントに信頼される実績を積み重ねるのが大切です。

アピールできる実績を得ると、ようやく単価交渉や高単価案件の受注といった選択肢が見えてきます。

単価交渉や高単価案件の受注は、それぞれ達成するためのアプローチが異なります。

しかし、いずれの方法も、コツコツと誠意をもって案件に取り組めば自然に達成できるはずです。

実績やスキルの乏しい初心者は、どうしても低い単価で仕事をする時期があります。

しかし、焦らずに実績を積み重ねれば、ステップアップするチャンスを掴めるはずです。

文字単価3.0円以上の高単価で稼いでいるWebライターはたくさんいます。

僕自身も文字単価0.5円からスタートし、いまでは3.0円まで上げたWebライターの一人です。

この記事で紹介した内容を参考にしながら、まずは自分にできそうなことから挑戦してみてください。

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