文字単価の安いWebライターから抜け出す方法【信頼がすべて】

頑張ってるのに文字単価が安くてぜんぜん稼げない…

文字単価の安いWebライターを抜け出すためには、クライアントから信頼されるスキルと実績が必要不可欠です。クライアントから信頼されるようなスキルと実績があれば、単価交渉や高単価案件の受注につながるチャンスを得られます。

「信頼を得る」と聞くと、難しそうなイメージが浮かぶかもしれません。しかし、やるべきことは「コツコツとていねいに仕事する」だけです。

そこで今回は「文字単価の安いWebライター」から抜け出してステップアップする方法を解説します。

執筆者プロフィール

taku
  • Webライター(3年)
  • Webディレクター(1年)
  • 元システムエンジニア(8年)

システムエンジニアの激務にギブアップ。
未経験からフリーランスのWebライターに転身。2つのブログを運営しています。

目次

Webライターが単価を上げる3つの方法

Webライターが単価を上げる2つの方法

Webライターが文字単価を上げる方法には、以下の3種類が挙げられます。

  1. 現状より高単価の案件を受注する
  2. クライアントに単価交渉する
  3. 案件独自の単価アップ条件をクリアする

それぞれの方法には、異なるアプローチが必要です。

初心者から抜け出し、ステップアップを目指したいWebライターは、ぜひチェックしてみてください。

高単価の案件を受注する

高単価の案件を受注するためには、アピールできる実績とスキルが必要です。

クライアントに「高い報酬を払ってでも依頼したい!」と思わせるような魅力をアピールしましょう。

習得したいアピールポイント
  • SEOライティングを習得する
  • 専門分野の知識を深める
  • クライアントの観点を理解する

高単価案件の応募者は、基礎的なライティングスキルを身につけています。

ライバルたちより一歩先に踏み出すためにも、特出したアピールポイントの習得に取り組みましょう。

戦略①|SEOライティングを習得する

SEOライティングを習得することは、案件受注のアピールポイントとして効果的です。

高単価案件を依頼するクライアントは、検索順位の上位表示を一つの目標としています。

SEOライティングにはWeb記事を検索上位に表示する目的があり、アクセス数やCV(コンバージョン)などの成果につながる重要な施策です。

SEOを学ぶには、基本的な文章力とは異なる観点も必要です!

戦略②|専門分野の知識を深める

文字単価を上げるためには、専門分野の知識を深めることも効果的です。

専門分野に特化した案件は、対応できるライターが少ないことから、文字単価が高い傾向にあります。

とくにIT系や金融系、美容系などの分野は、ライティング業務の案件が豊富です。

興味のあるジャンルを学習しながら、ライティング業務に活かそう!

また、可能であれば、専門分野の資格取得もおすすめです。

資格や肩書があると権威性を示せるので、Webライターとしての価値が格段に向上します。

戦略③|クライアント目線を意識する

クライアントは、案件の応募者から募集要件に合ったWebライターを選びます。つまり、どのようなWebライターを「採用したい」と判断するのか、クライアントの思考を考慮すると効果的です。

クライアントは、自社ページを競合他社より検索上位に表示したいと考えています。そして、競合他社には書けない記事を執筆するため、専門分野に詳しいWebライターを募集したいはずです。

Webライターに必要なスキル
  • 読者が満足するWebライティングスキル
  • 検索順位の成果が出るSEOライティングスキル
  • 納期や報連相を順守できるビジネススキル
  • 特定分野の知見を活かした専門スキル

Webライターに必要なスキルは、大きく分けると上記の4種類です。また、専門スキルについては、クライアントによって要求が異なります。

ライティングスキルは文字単価にかかわらず、どのクライアントも高品質を求めることに違いはありません。

少し難しいかもしれませんが「もし自分がクライアントの立場だったらどうする?どう考える?」といった視点で考えることも、単価アップにつながる評価を得るためには大切です。

単価アップを交渉する

単価交渉を成功させるためには、クライアントの評価を得ることが必要不可欠です。交渉相手となるクライアントに貢献することで、ようやく単価アップのチャンスを得られます。

「貢献する」と聞くと、ハードルが高く感じてしまうかもしれません。しかし、やるべきことを難しく考える必要はありません。

評価を上げるためには?
  • 添削の指摘を減らす
  • 継続的に納品する
  • クライアントの要求に応える

高品質な記事を継続的に納品してくれるWebライターは、クライアントが手放したくない存在です。クライアントの困りごとを把握して「替えのきかない存在」になれば、単価交渉を優位に進められます。

クライアントにとって、単価を上げることはデメリットです。だからこそ、単価を上げるメリットがあるかどうかを評価してもらう必要があります。

戦略①|添削の指摘を減らす

指摘が少ないWebライターは、クライアントに良い印象を与えます。指摘の少ない記事は、クライアントの添削や編集の負担を減らすからです。

複数のWebライターに発注するクライアントは、それぞれの特徴やスキルなどを細かく把握しきれません。しかし、納品記事の指摘が少ないかどうかは、意外にハッキリと印象に残ります。

taku

指摘の少ないライターさんは、本当に困ったときのスーパーマンのような存在です。

どれだけ実績のあるライターでも、添削の指摘がなくなることはありません。それでも、指摘を減らそうと改善する姿勢は、文章を見ると伝わります。

「前回よりも一つでも指摘を減らす」を心がけて、クライアントに評価される記事を納品しよう!

戦略②|継続して案件を納品する

継続して案件を納品することは、単価交渉を実現するうえでの最低条件です。少なくとも10本程度の記事を納品することで、クライアントはWebライターのスキルや貢献度を評価できます。

クライアントの依頼どおりに案件をこなすことは、仕事をするうえで「あたりまえ」のことです。しかし、長期間継続して貢献し続けることは、Webライターとして簡単なことではありません。

taku

単価交渉を検討する場合は、案件を継続してクライアントに貢献する実績づくりから始めましょう。

戦略③|クライアントに交渉する【具体策あり】

クライアントとコミュニケーションする機会が増えてきたら、単価アップの交渉を検討してみましょう。

しかし、いざ単価交渉しようと思っても、

  • 具体的に何をすればよいのか
  • どのようなきっかけで交渉すればよいのか

と悩んでしまいます。

そこで、相談の流れとして使える具体例を一つ紹介します。

紹介する相談内容は「案件の辞退」を交渉材料としています。
案件の現状に満足している場合は、別の手段を検討しましょう。

STEP
以下の内容でクライアントに相談する

ライター業務に慣れてきたので、ステップアップしたいと考えています。
今後の収入アップも検討したいため、今回のご依頼は辞退させてほしいです。

STEP
クライアントの回答を確認する

辞退を承諾

そのまま辞退して、高単価の別案件を探す。

単価アップを条件に引き止めの相談

単価アップを受け入れて案件を継続する。

単価アップ以外の条件で引き止めの相談

条件を簡単にクリアできそう:案件を継続する(条件クリアを目指す)
条件のクリアが難しそう:案件を辞退する(別案件を探す)

単価交渉の相談内容は、以下のニュアンスを伝えることが重要です。

  • Webライターとしてステップアップしたい
  • 収入アップしたい願望がある
  • 別案件を探そうと検討している

前向きにステップアップを検討するWebライターは、クライアントも手放したくないはずです。また、納品実績の評価があれば、引き止めるための条件を提示してくれます。

taku

提示された条件を達成できる見込みがなければ、今後のために相談の流れで辞退することも検討すべきです。

単価アップを交渉できる実績があれば、高単価の別案件を受注できます。

ただし、相談としてよくある「別案件が忙しくなりつつあるので…」のうたい文句は、交渉手段としておすすめできません。クライアントには気をつかってくれる人もいるので、素直に承諾されてしまう可能性があります。

忙しいのに無理には引き止められないよね…

案件の単価アップ条件を達成する

Webライターの執筆案件には、単価アップ制度が設けられていることもあります。毎月の納品数や執筆文字数に応じた条件をクリアすることで、翌月以降の文字単価が上がる制度です。

よくある条件の一例
  • 納品数
  • 執筆文字数
  • 指摘の数

単価アップの条件や上がり幅は、クライアントによって異なります。ただし、案件に応募する段階では、詳細な条件は基本的に提示されません。

個人的な経験談としては、単価アップの条件には厳しさを感じることが多々あります。条件のクリアを無理に狙うのではなく、業務をこなしながら自然に達成していくことが理想的です。

taku

納品数や執筆文字数の条件は、基本的に専業で働くWebライターに合わせて設定される傾向にあります。

Webライター初心者を抜け出すために挑戦したいこと

Webライター初心者から抜け出すためには、新しい取り組みに挑戦することも重要です。

コツコツと実績やスキルを積み重ねることも大切ですが、大きな変化を得るための取り組みにもチャレンジしてみましょう。

ポートフォリオを作成する

Webライターとしての実績が積み重なってきたタイミングで、ポートフォリオの作成を検討してみましょう。

ポートフォリオは、実績やスキルをまとめた「作品集」のようなものです。記事の執筆を依頼したい発注者に向けた自己PRとして活用する役割もあります。

ポートフォリオに書くこと
  • プロフィール・経歴
  • 保有資格・検定
  • 執筆実績・サンプル記事
  • 業務範囲・参考単価
  • 連絡・問い合わせ先

ポートフォリオは、自由なフォーマットで作成しても問題ありません。個人ブログを運営している場合は、専用ページを作成するのもおすすめです。

taku

このブログにもポートフォリオを掲載しています。活動実績を紹介したり記事自体をアピールしたりすることで、複数の企業から執筆依頼をいただいています。

執筆以外のスキルを習得する

Webライターが収益を得る方法は、記事執筆だけではありません。

とくに以下のスキルを習得できれば、Webライターとしての業務の幅が広がります。

  • 構成作成
  • 画像制作
  • 写真撮影・編集
  • 動画編集
  • Webデザイン制作(HTML・CSSなど)

複数のスキルを保有するWebライターがいれば、クライアントもわざわざ複数人を雇う手間が省けます。

また、記事制作の全般的なスキルを習得したいのであれば、構成作成や画像制作の知識も必要不可欠です。

とくに個人ブログを運営している場合は、執筆以外のさまざまなスキルを活用する機会が増えます。

taku

できることが増えると楽しさが倍増しますよ!

キャリアアップを目指してみる

Webライターとしての実績を積み重ねることで、別職種へのキャリアアップも可能です。

Webライターから目指せる職業おもな業務・役割
Web編集者Webライターが執筆した記事をサイトで公開できるよう編集する役割
(添削、修正、CMS入稿など)
Webディレクター記事制作をプロジェクト管理する役割
(ライターの手配、進捗管理、クライアント対応など)
WEBマーケターWebを使って企業の売上アップや販売促進に貢献する役割
WEBコンサルタントWebを使って情報発信したい企業へのアドバイスやサポートする役割
Webライターから
目指せる職業
おもな業務・役割
WEB編集者Webライターが執筆した記事をサイトで公開できるよう編集する役割(添削、修正、CMS入稿など)
WEB
ディレクター
記事制作をプロジェクト管理する役割(ライターの手配、進捗管理、クライアント対応など)
WEB
マーケター
Webを使って企業の売上アップや販売促進に貢献する役割
WEB
コンサルタント
Webを使って情報発信したい企業へのアドバイスやサポートする役割

フリーランスであれば、編集者やディレクターをしながらライティング業務を継続可能です。

記事制作全体にかかわることで、Webライティングの視野が大きく広がります。

takuの経験談|Webライターの文字単価の相場

Webライターの文字単価は、大きく以下のように分類できます(個人的な見解です)。

文字単価レベル案件の特徴・必要スキルなど
0.7円以下初心者・知識やスキルがなくても受注しやすい
・まとまった収益を得にくい
・初心者狙いの搾取案件が多い
0.8~1.0円1~2年目・基礎的な文章力が求められる
・一般的なジャンルが多い(旅行・ファッションなど)
・月5万円以上の収益を得られる(10万円は若干難しい)
1.5~2.0円2~3年目・SEOの知識を求められる
・専門分野のジャンルが多い(金融・ITなど)
・月10~15万の収益を得られる
3.0円以上3年目以降・ポートフォリオ必須
・記事構成の作成スキルも求められる
・クラウドソーシングサイト以外の受注活動も必要(企業からの直接オファー)
文字単価案件の特徴・必要スキルなど
0.7円以下
(初心者)
・ノウハウがなくても受注しやすい
・まとまった収益を得にくい
・初心者狙いの搾取案件が多い
0.8~1.0円
(1~2年目)
・基礎的な文章力が求められる
・一般的なジャンルが多い
 (旅行・ファッションなど)
・月5万円以上の収益を得られる
 (10万円は若干難しい)
1.5~2.0円
(2~3年目)
・SEOの知識を求められる
・専門分野のジャンルが多い
 (金融・ITなど)
・月10~15万の収益を得られる
3.0円以上
(3年目以降)
・ポートフォリオ必須
・記事構成の作成スキルも必要
・直接契約の受注活動も必要
 (企業からの直接オファー)

文字単価1.0円までの案件は、文章力の基礎を理解していれば受注できます。また、一般的なジャンルが多いので、専門知識の有無が問われることもありません。

文字単価が1.5円を超えると、SEOライティングのスキルが求められる傾向にあります。提案文でスキルをアピールすれば、クラウドソーシングサイトでも十分に狙える文字単価です。

taku

文字単価3.0円以上になると、クラウドソーシングサイトで案件を受注するのは難しいと感じました。僕自身は、ブログで依頼を受けるスタイルに切り替えています。

クライアントに信頼される実績を積み重ねよう

単価の安いWebライターはクライアントに信頼される実績を得よう

単価の安いWebライターから抜け出すためには、クライアントに信頼される実績を積み重ねることが大切です。

アピールできる実績を得ることで、ようやく単価交渉や高単価案件の受注といった選択肢が見えてきます。

単価交渉や高単価案件の受注は、それぞれ達成するためのアプローチが異なります。しかし、いずれの方法も、コツコツと誠意をもって案件に取り組めば自然に達成できることです。

実績やスキルの乏しい初心者は、どうしても低い単価で仕事する時期があります。

しかし、焦らずに実績を積み重ねることで、ステップアップするチャンスを掴めるはずです。

文字単価3.0円以上の高収入で稼いでいるWebライターはたくさんいます。

この記事で紹介したことも参考にしながら、まずは自分にできそうなことから挑戦してみてください。

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