Webライターになったけど、自分にあったジャンルがわからないよ…。
収入アップを目指したいWebライターは、稼げるジャンルに注目しましょう。
専門的な知識や経験を必要とするジャンルは、文字単価が比較的高い傾向にあります。
しかし、不得意なジャンルや興味のないジャンルには、負担を感じてしまうこともあるはずです。
そこで今回は「Webライターの稼げるジャンル」をテーマに、特徴や選び方のポイントを解説します。
執筆者プロフィール
- Webライター(4年)
- Webディレクター(1年)
- 元システムエンジニア(9年)
未経験からフリーランスのWebライターに転身。
保有資格:SEO検定1級・FP3級
2つのブログを運営しています。
稼げるジャンルの特徴
Webライティングの稼げるジャンルには、以下の特徴があります。
基本的には「稼げる=専門的」なジャンルです。
しかし、読者に需要があったり注目を集めたりするジャンルなら、専門的ではなくても高い収益性を期待できます。
専門知識を求められる
専門知識を求められるジャンルは、高単価で依頼されやすい傾向にあります。
おもな要因は、専門的なジャンルを執筆できるWebライターが少ないからです。
たとえば、YMYL領域に該当する医療分野や金融分野では、記事の信頼性を示す有資格者や経験者の知見が欠かせません。
しかし、需要に対する供給が不足しており、相対的に文字単価が高まっています。
一般的に需要がある
専門分野ほどではありませんが、読者の需要が高いジャンルも文字単価が高い傾向にあります。
とくに、幅広い読者層から注目を集めるライフスタイルやビジネスに関連するジャンルが代表的です。
たとえば、家電の最新情報や恋愛のアドバイスなど、日常生活にかかわる記事も読者の注目が高まります。
また、転職や技術系の記事は、キャリアやスキルの向上に関心のある読者から人気です。
需要があるジャンルほど収益性に優れているので、高い報酬を払ってでもコンテンツを増やしたいクライアントが増えています。
新しい分野・トレンド
比較的新しい分野や注目度の高い分野など、トレンドのジャンルも高い収益性を期待できます。
トレンドのジャンルは競合が少ない傾向にあり、短期的にWebサイトを成長させられるのも特徴です。
また、トレンド分野に特化したWebライターも少ないため、高単価な案件を獲得するチャンスも増えます。
トレンドとして挙げられるジャンルは、メタバース・NFT・VRなどの最新テクノロジーが一般的です。
トレンドの移り変わりは激しので、ブームが過ぎれば稼ぎにくくなると想定しておく必要があります。
ジャンル選びの優先順位
Webライターが収入アップを目指すためには、稼げるジャンルを選ぶのが重要です。
しかし、Webライティングのジャンルはさまざまであり、どれを選べばよいのか迷ってしまいます。
そこで、以下の観点でジャンルを選んでみましょう。
知識や経験を必要とするジャンルは、執筆できるWebライターが限定されるため、文字単価が高い傾向にあります。
また、ジャンルに対する事前知識があれば、執筆や調査にかかる時間や負担を軽減できるのもメリットです。
ジャンルに特化すると、Webライターとしての権威性も増しますよ。
知識・経験が必要なジャンルは高単価
知識や経験が求められるジャンルは、文字単価が比較的高い傾向にあります。
誰でも書けるジャンルではないため、対応できるだけでも貴重な存在です。
とくに専門分野の執筆では「正しい情報を伝えること」を重要視します。
あいまいな知識では執筆できない難しさもありますが、時間のコストを減らして高収入を得られるメリットが魅力的です。
専門知識が必要なジャンルは高単価だけど難易度が高い!
過去の業務経験や体験談を活かせるジャンルには、積極的に応募するのもおすすめ。
好き・得意なジャンルは執筆しやすい
好きなジャンルや得意なジャンルは、執筆や調査の時間を短縮できる「書きやすさ」が魅力です。
Webライターは文字単価を上げられなくても、執筆時間の短縮で収入アップを期待できます。
詳しくないジャンルの記事を執筆すると、リサーチするだけでも想像以上の負担を感じます。
とくに初心者の場合は、モチベーションの維持も大切です。
専門分野にハードルの高さを感じる場合は、シンプルに「書きたい」と思えるジャンルを選んでみましょう。
興味があるジャンルはスキルアップにつながる
記事の執筆には、知識の有無にかかわらずリサーチが欠かせません。
しかし、興味がないジャンルのリサーチには、情報の理解に苦労するだけでなく調べ方にも苦戦します。
キーワードの意味すら知らないこともよくある…。
しかし、興味があるジャンルであれば、キーワードを知らなくても無意識に答えを「想定」できます。
答えを想定できるかどうかは、リサーチの遠回りを防ぐことに効果的です。
基本的にキーワード(答え)を知らない人は「問題の解き方」からリサーチします。
しかし、キーワードを知っている人(想定できる人)は、問題の答えをリサーチして「答え合わせ」をするはずです。
興味があるジャンルなら、知らない知識も楽しく調査できますよ!
稼げるジャンル7選|高単価を狙える専門分野
以下のジャンルには、高単価の案件が豊富です。
得意なジャンルや興味のあるジャンルがあれば、積極的に挑戦してみましょう。
- 金融
- 不動産
- 転職
- IT系
- 美容
- 医療
- 恋愛・マッチング
Webライターの収入を安定させるには、武器となるジャンルがあると便利です。
とはいえ、いずれのジャンルも専門知識や経験を求められます。
あいまいな知識では対応しにくい専門分野のため、日頃から情報収集する習慣づくりも大切です。
金融
金融(お金に関するジャンル)は、専門性と説得力を求められる高単価なジャンルです。
金融ジャンルの記事は「情報の正確性」を重視する傾向にあります。
また、情報の正誤を見極められる知識や経験もライティングスキル以上に求められます。
対応できるWebライターは少ない現状ですが、情報を求める読者が多いため需要の高いジャンルです。
未経験でも興味がある人は、FPの資格取得から挑戦してみましょう。
不動産
広告やアフィリエイトの収益性が高く、大金のやり取りが発生する不動産ジャンルも高単価を期待できます。
不動産の売買には大金が動くため、利用者は不安の大きさから事前情報を求める傾向にあります。
そのため、不動産ジャンルを扱うWebメディアの需要は高く、高単価で受注できる案件も豊富です。
専門知識がない場合でも、住宅を購入した経験や賃貸マンションに住んだ経験など、身近な体験を活かせる案件もあります。
基本的には業務経験を求められるので、未経験者には少し難しいジャンルです。
IT系
エンジニアやプログラマーなど、IT系のジャンルも注目を集めています。
一言にエンジニアといっても、ジャンルの幅が広いため、需要に供給が追いついていない現状です。
職務経験がなくても、学習方法やスクールに通った経験などを活かせる記事もあります。
エンジニアとしてスキルアップしながら、アウトプットとして記事執筆する方法もおすすめです。
美容
美容ジャンルは女性をメインに需要が高く、案件数も豊富です。
美容ジャンルの記事でも「脱毛」ジャンルは、とくに需要が高く案件数も増えています。
脱毛サロンを利用した経験があれば、自身の体験談を活かせるでしょう。
ただし、美容ジャンルは多くの女性が興味をもつため、ライバルが多いデメリットもあります。
ライバルから案件を勝ち取るためには「薬機法」について学んでおくのもおすすめです。
医薬品や医薬部外品、化粧品および医療用具について「製造・販売・流通・安全対策」の適正化をはかることを目的とした法律。「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」と呼ばれている。
記事で商品を取り扱う場合は、薬機法に基づいて紹介する必要があります。
その認識があるかないかで、ライターとしての信頼度が変わると意識しておきましょう。
医療
医療ジャンルの執筆案件は、文字単価が高くなる傾向にあります。
おもな要因は、専門知識を保有するWebライターが少ないことです。
人の健康にかかわる医療ジャンルの記事には、専門的で正確な知識が欠かせません。
経歴や保有資格を重視される傾向にあるため、未経験者では案件の受注が困難です。
とはいえ、基本的には監修者によるチェックのもとで執筆します。
専門知識とライティングスキルを兼ね備えたライターは少ないので、経験を活かせる人は果敢に挑戦してみてください。
転職
テレワークの普及により働き方が多様化しており、転職ジャンルの需要が高まっています。
転職ジャンルは専門知識を必要としないため、ほかの専門分野と比べて気軽に挑戦できます。
また、転職エージェントの利用経験があれば、体験談を活かした執筆活動も可能です。
ただし、人気のあるジャンルなので、案件を狙うライバルも多い傾向にあります。
多様な働き方やエージェントの特徴など、アピールできる知識を増やすためにも、日頃から情報収集するのも大切です。
体験談だけではネタ切れしちゃうかも。
恋愛・マッチング
恋愛やマッチングのジャンルも、高単価で需要が高い傾向にあります。
恋愛の悩みや相談は尽きることがなく、多くの人がアドバイスを求めて情報を検索します。
そのため、恋愛ジャンルの記事は需要が高く、アフィリエイト広告も豊富です。
記事執筆に専門知識は不要なので、過去の失敗談やサービスの利用経験があれば気軽に挑戦できます。
初心者向けジャンル4選|稼ぎにくいけど書きやすい
稼げるジャンルは、基本的に専門知識が必要です。
Webライターの初心者には、難しさを感じてしまうのが悩みどころ。
そこで、ここからは初心者でも挑戦しやすいジャンルを紹介します。
- 旅行・おでかけ
- エンタメ(映画・アニメ)
- 子育て・育児
- ショッピング(アフィリエイト)
上記のジャンルは、誰でも書きやすいため低単価な傾向にあります。
それでも、短いサイクルで実績を積み重ね、コンスタントに収入を得られるジャンルです。
ジャンルにかかわらずSEOを重視するクライアントなら、文字単価「1.5~2.0円」の案件を発注することも多々ありますよ。
旅行・おでかけ
旅行やおでかけのジャンルは、案件が豊富で初心者にもおすすめです。
専門知識がなくても執筆できるため、気軽に挑戦できます。
僕自身もWebライターを始めた当初は、観光スポットを紹介する記事からスタートしました。
文字単価は0.5円と低かったのですが、執筆した経験が水族館ブログ「ぎょぎょさんぽ」に活かされています。
エンタメ(映画・アニメ)
映画やアニメなどのレビューを紹介するエンタメ系も、気軽に挑戦できるジャンルです。
エンタメ系の情報は日々更新されるため、クライアントも大量のWebライターを確保する傾向にあります。
初心者でも案件を受注しやすいので、実績を積むために挑戦してみるのもおすすめです。
子育て・料理
子育てや料理のジャンルも、主婦を中心に人気を集めています。
子育てや料理のジャンルは、自身の体験談を活用できます。
また、専門知識が必要なく、リサーチも比較的簡単です。
アフィリエイト記事の案件も多いので、個人ブログに挑戦したい人はスキル取得にも役立てられます。
ショッピング(アフィリエイト)
ショッピング(アフィリエイト)は、Webライターの定番ジャンルです。
ターゲットにあった商品を紹介して、アフィリエイト収益を得るWebサイトも増えています。
ショッピングのジャンルは、案件数が豊富で初心者にも対応しやすいメリットがあります。
基本的にはネットで調べた情報をもとに執筆する記事も多く、専門知識よりもわかりやすく伝える文章力のほうが重要です。
「おすすめ〇選」の執筆案件は、クラウドソーシングサイトでよく見かけます。
継続発注の案件が多い傾向にあるので、単価以上に収益を安定させやすいのも魅力ですよ。
未経験では対応しにくいジャンル|YMYL
Webライターや個人ブログを始めるときに「YMYLはやめとけ」って言葉を目にしませんか?
Webライティングには未経験では対応しにくいジャンルもあるため、事前に知っておくべきです。
知っておかないと、どれだけ頑張っても歯が立たない競合と戦う羽目になります。
“Your Money or Your Life”の頭文字をとった呼称。「人の将来に影響を与える、幸福や健康、金融などの情報」を指します。Googleが公表する「検索品質評価ガイドライン」では、YMYLを扱うWebサイトの信頼性を厳格化することが示されています。
信頼性を求められるYMYL
YMYLの観点は、Webライターやブロガーの「ジャンル選び」に影響を与えます。
YMYLの関連ジャンルには「人の将来を左右する影響力」があり、より一層の信頼性を求められるからです。
「間違った情報」や「悪意のある情報」が悪影響を及ぼすジャンルは、公的機関(行政や医療機関など)の情報を重視する傾向にあります。
つまり、素性のわからないWebライターや個人ブロガーでは、認知度のある企業や法人に真っ向勝負を挑めません。
YMYLの該当ジャンル
Googleの「検索品質評価ガイドライン」では、以下のトピックがYMYLの該当ジャンルとして挙げられています。
ジャンル | 概要 |
---|---|
ニュース・時事問題 | 国際的なイベントや政治など重要なトピックに関するニュース。 (技術やスポーツ、エンタメなど、日常生活の話題は含まない) |
公民・行政・法律 | 一般市民の生活を維持するために重要な情報。 |
金融 | 投資や税金など金融に関するアドバイスや情報。 |
ショッピング | 商品やサービスの調査・購入に関連する情報。 (オンラインで購入できるECサイト) |
健康と安全(医療) | 医療や病院、緊急事態への備えなどの安全性に関するアドバイスや情報。 |
集団(人々) | 国籍や人種などグループ化された人々に関わる主張や情報。 |
その他 | 人々の決断や生活に大きな影響を与えるトピック。 (フィットネス、住宅情報、大学選び、就職活動など) |
上記のジャンルでは、間違った情報が「人々の生活や健康」に問題を引き起こします。
とくに金融や健康のジャンルは、些細なミスが致命的なダメージを与えかねません。
とはいえ、間違った情報が悪影響を与えるのは、YMYLに限ったことではありません。
どのジャンルを選んでも「信頼できる情報を届けること」を意識しましょう。
どのジャンルも信頼が大事。YMYLに該当するなら「もっと」大事。
YMYLジャンルに挑戦するには?
YMYLジャンルを取り扱うためには、以下の対策を心がけましょう。
E-E-A-TやSEOは、Webサイト運用には欠かせない要素です。
YMYLに関わるジャンルは検索順位の上位表示が難しいため、理解の重要度が高まっています。
E-E-A-Tを理解する
YMYLジャンルを取り扱うサイトでは、E-E-A-Tをの理解が重要視されています。
下記の要素を重要視することから、それぞれの頭文字を取った専門用語。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
わかりやすくまとめると、
専門性の高いコンテンツを、経験や正確な情報をもとに、信頼できる発信者が提供しているか。
といった観点を重要視しています。
執筆者自身の経験や体験談をもとに書かれた記事は、読者への説得力が増します。
想定や仮定の内容ではなく、リアルな実体験をもとに情報を届けられるからです。
Webライターの立場としても、実体験を伝えられるジャンル選びが理想的です。
ささいな経験でも、自分にしか書けない貴重なオリジナルコンテンツです。
SEOを理解する
YMYLジャンルを取り扱うサイトでは、SEOを意識した記事執筆も重要です。
どれだけ正確で信頼できる記事を書いても、専門用語ばかりではユーザーが内容を理解できません。
とくに専門性の高いジャンルでは、馴染みのない専門用語が頻出します。
Webライターの本質である「読者に伝わりやすい文章」を書くことも意識しましょう。
ジャンル選びでよくある質問
ここからは、ジャンル選びでよくある質問をまとめてみました。
自分にあったジャンルを見つけるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
Webライターには稼げるジャンル選びも大切
Webライターが稼ぐためには、ジャンル選びが重要です。
とくに専門知識が必要なジャンルは、対応できるWebライターが少ないため高単価な傾向にあります。
稼げるジャンルの知識や業務経験があれば、集中的に実績を重ねてプロフェッショナルを目指しましょう。
ジャンルに特化したWebライターは、積み重ねた実績が武器(権威性)となります。
しかし、経験や知識のないジャンルへの挑戦には、難しさを感じることもあるはずです。
そのような場合には、自分の得意なジャンルや興味のあるジャンルから選んでみましょう。
過去の知識や経験を活かせるWebライターは、オリジナリティのある記事で価値を生み出せますよ!
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