今回のテーマは「Webライターのリサーチ方法」です。
多くのWebライターは、記事テーマのリサーチに苦戦します。
しかし、SEOに取り組むうえで、キーワードや競合サイトのリサーチは欠かせません。
そこで、Webライターの初心者に向けて、リサーチする手順と観点を詳しく解説します。
運営者プロフィール
- 2020年:未経験からフリーランスのライターに
- 2023年:ライター月収37万円を達成
- 2024年:電子書籍を出版
「文章でどこかの誰かの役に立とう!」をテーマに当サイトを運営しています。SEO・取材・電子書籍など、幅広い案件に対応中。
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- 2023年:ライター月収37万円を達成
- 2024年:電子書籍を出版
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Webライティングにおけるリサーチとは
Webライティングにおけるリサーチとは、正しく信頼性のある内容を提供するための情報収集です。
読者が求める情報を想定しながら、信頼性のある情報源からデータを収集します。
- 公的機関のサイト
- 企業の公式サイト
- 専門書や学術論文
また、リサーチの信頼性を高めるには、複数の情報を比較検討する必要があります。
読者が納得できる記事を制作するには、信頼できる情報のリサーチが欠かせません。
記事テーマのリサーチ方法
記事テーマのリサーチは、以下の5ステップで対応します。
リサーチの目的を明確にする
リサーチを始める前に、記事の目的やターゲットとなる読者を明確にしましょう。
- 誰に向けて記事を書くのか
- どのような情報が求められているのか
上記のような目的を把握することで、リサーチの方向性が定まります。
たとえば、初心者向けの記事であれば、専門的な内容をわかりやすく伝える必要があります。
一方で経験者向けの記事であれば、より専門的な知識や実例解説が必要です。
また、SEO(検索エンジン最適化)を意識する場合は、キーワードの関連情報も集める必要があります。
リサーチの目的が明確になると「どの情報を・どこから集めるべきか」が少しずつ見えてきます。
検索キーワードで上位記事を調べる
執筆記事のキーワードで、検索結果の上位記事を調べます。
ただし、あくまでも上位記事の傾向や共通点の把握にとどめましょう。
上位記事の情報は、すでに多くのWebライターが参照している可能性もあります。
上位記事と同じ情報ばかりを扱うと、オリジナリティに欠けた記事となってしまいがちです。
まずは傾向や共通点の把握を目的として、より詳細な情報は信頼できる情報源から取得しましょう。
信頼できる情報源を調べる
リサーチの質を高めるためには、信頼性の高い情報源(一次情報)を活用すべきです。
公的機関のデータや統計、実体験やインタビュー結果など、ほかにはないオリジナルの情報源。
政府機関や企業の公式サイトなどを活用しながら、情報の正確性を担保することが大切です。
たとえば、医療や健康に関する記事であれば、病院や医療機関の公式サイトを参照します。
ビジネスや経済に関する記事なら、政府機関の統計データや企業のプレスリリースなどが役立ちます。
情報のまとめサイトや個人ブログは、誤った情報が含まれている可能性があるため慎重に扱いましょう。
情報のクロスチェックを行う
情報の信頼性を高めるためには、同じテーマで複数の情報源をリサーチすべきです。
さまざまな情報を比較しながら、内容の整合性を確認(クロスチェック)しましょう。
まとめサイトや個人ブログなどの二次情報を参照する場合は、一つの情報源だけを頼りにするのは危険です。
一つのサイトでしか見つからない情報は、その信憑性に疑問が残り、正確性も担保できません。
複数の情報源で同じ内容(結論や根拠など)を確認できれば、情報の信頼性が高まります。
また、観点や意見が異なる場合には、多角的な視点で情報発信するヒントが得られます。
SNSの意見を調べる
リアルタイムのトレンドや意見をリサーチするなら、SNSの意見を活用するのも効果的です。
X(旧:Twitter)やFacebookなどのプラットフォームでは、旬の話題やユーザーの反応が見つけられます。
たとえば、製品レビューやサービスの評判について、SNSのリアルな声が参考になります。
また、リリース直後の情報を参照するには、リアルタイムに発信されるSNSを活用するのが便利です。
SNSは投稿までのスピード感が早いので、有効活用しながらユーザーの意見や関心を調査してみましょう。
検索上位サイトをリサーチする目的
検索上位サイトのリサーチは、SEOに欠かせません。
その理由は「記事に書くべき内容の取捨選択」です。
Webライティングは、頭の中で想定した「架空の読者」に向けて記事を書きます。
しかし、ただでさえぼやけた存在に対して、必要最低限の情報を的確に伝えるのは難しいはずです。
そこで、検索上位サイトを調査しながら、記事に書くべき内容を取捨選択します。
重要なポイントは「ただ参考にするだけ」ではなく、検索上位サイトに勝つための穴(弱点)も見つけることです。
読者が求める情報をイメージできる
検索上位サイトをリサーチすると、読者が求める情報のヒントが得られます。
たとえば、Webライターに向けて発信できる情報は、始め方・稼ぎ方・スキルアップの方法などさまざまです。
しかし、読者の立ち位置やタイミング次第で、求める情報は異なります。
これからWebライターを目指す人は、まだ「稼ぎ方」に興味がありません。
まずは「始め方」や「自分にできるかどうか」を知りたがっています。
すでにWebライターの経験がある人は、稼ぎ方やスキルアップの方法に興味があるはずです。
検索上位サイトが「誰に何を伝えているか」を調査すると、記事に書くべき内容を整理できます。
書くべき内容をスムーズに整理できる
検索上位サイトが「誰に何を伝えているか」を調査すると、記事に書くべき内容が整理できます。
すべてを自分の頭で考えるよりも、検索上位サイトを参考にするほうが効率的です。
ただし、参考にした内容をコピーするだけでは不十分です。
記事に書くべき内容として、あくまでも「最低限必要な情報の精査」を目的にリサーチします。
検索上位を獲得しているサイトは、おおむね正しい内容を記載しています。
とはいえ、内容が100点満点かどうかは判断できないので、過信せず参考程度にリサーチしましょう。
競合サイトに勝つための穴を見つけられる
リサーチの重要なポイントは、競合サイト勝つための穴(不足・欠点)を見つけることです。
- 記載できていない情報がある
- 余計なことまで記載している
- 具体例がなくてわかりづらい
- 内容は充実しているけど読みづらい
競合サイトの情報を寄せ集めた記事は、類似コンテンツとして評価が下がりやすい傾向にあります。
改善点や追加できる要素などを一つでも見つけて、記事の価値を高める意識が大切です。
読者のつもりで競合サイトを読みながら、素直に感じたことをメモに残してみてください。
検索上位サイトのチェックポイント
検索上位サイトのリサーチでは、以下のポイントをチェックしましょう。
- 記事タイトル
- 記事構成
- 優れていると感じる要素
(上位表示につながりそうな要素)
細かく分析すべきことは多々ありますが、まずは3つのポイントに絞って調査してみましょう。
検索上位サイトの記事タイトル
検索上位サイトの記事タイトルを分析すると「誰に向けて何を発信しているか」が読み取れます。
- 年齢層
- 性別
- 知識レベル(初心者?経験者?など)
- 知識を伝えている?
- 方法を伝えている?
- 場所を伝えている?
- 商品を伝えている?
記事タイトルは「読者の検索意図」にあわせて設定します。
つまり、記事タイトルを見れば、読者の検索意図に対する答えを見つけられるはずです。
検索上位サイトの記事構成
記事構成は、読者に提供すべき情報の「一覧表」です。
検索上位サイトの記事構成を分析すると「何をどのような順序で発信しているか」が読み取れます。
- 記事の結論
- 読者にとって重要な情報
- 結論に対する根拠
- 記事テーマの具体例・補足
また、文章執筆に活用するPREP法のように、結論から順序立てて構成するのが効果的です。
読者が知りたがっている内容(結論)ほど、記事の前半部分で伝えるように意識しましょう。
検索上位サイトの優れている要素
検索上位サイトのリサーチでは「なぜ上位を獲得しているのか」の分析も重要です。
検索順位が1位の記事を読みながら、優れていると感じる要素を見つけましょう。
- 情報が充実している
- シンプルで読みやすい
- 図解がわかりやすい
- 情報元が信頼できる
(取材やインタビューをもとに書いている)
記事の特徴を把握するなら、検索順位が「1位の記事」と「1位以外の記事」を比較すると効率的です。
検索上位サイトの優れている要素は、積極的に取り入れましょう。
検索上位サイトのリサーチ手順
検索上位サイトのリサーチ手順を6つのステップで解説します。
検索上位サイトのリサーチは、難しそうな印象があるかもしれません。
しかし、実際の手順は「何を書いてるのかな?」と参考にする程度です。
今回は僕自身が使用している分析シートを活用しながら、できるだけ簡単に伝わるように解説してみます。
手順で使用するテンプレートは、以下のリンクからコピーできます。
検索キーワードの上位5サイトを表示
まずは、狙っている検索キーワードの上位5サイトを表示しましょう。
今回は参考例として、キーワード「ジンベエザメ ジンベイザメ」で検索してみます。
パーソナライズド検索(個人の興味に合わせた検索結果)を適用させないため。
上位サイトのタイトル・見出しなどを抽出
上位サイトを表示したら、以下の情報を抽出します。
- 記事タイトル
- 記事構成(見出し)
- ディスクリプション
記事タイトルや見出し構成は、比較できるようにExcelやスプレッドシートにまとめましょう。
一括で調べたい場合は、以下のツールを活用すると便利です。
Google Chromeの場合
SEO META in 1 CLICK
※Chrome拡張機能
Google Chrome以外の場合
見出し(hタグ)抽出
※ラッコツールズ
上位サイトが「何を解説しているか」を分析
上位サイトのタイトルや記事構成をもとに、記事で解説している内容を分析します。
あまり難しく考えずに、すぐにわかることや気づいたことを自由にメモしましょう。
上位サイトの共通点を見つける
上位サイトの解説内容から「共通点」を見つけましょう。
上位サイトに共通している内容は、検索キーワードに対する必須項目と判断して問題ありません。
また、共通点を見つけると「不要な要素」も判断できます。
生態や特徴を詳しく解説するWikipediaや水族館公式サイトより、名前の由来に特化した個人ブログが1位を獲得している。つまり、情報量が少なくても「検索ニーズに特化した内容」が高く評価されていると想定できる。
上位サイトの共通点を調べるときは「キーワード」も注目します。
記事タイトルや見出しで使用頻度の高いキーワードは、積極的に使用するのが効果的です。
上位サイトに不足している観点を考える
上位サイトの分析では、不足している観点(改善点や追加要素)を見つけるのも重要です。
Web記事を書くときは、当然ですが上位サイトより優れた記事を目指します。
- 改善すべきポイントがあるか
- 追加できそうな要素があるか
たとえば『ジンベエザメなのかジンベイザメなのか【どっちが正しい?】』の記事では、以下のポイントに気づきました。
- 全体的に文字数が少ないので追加要素を加えると情報が充実しそう(検証する観点を増やす)
- Yahoo!知恵袋にジンベエザメの英名についての質問があった(上位サイトでふれていない観点)
- SNSで検索するとワンピースのキャラクター「ジンベエ」にふれるツイートが目立った
- のとじま水族館のTwitter公式アカウントが「正式和名はジンベエザメ」と言及していた
どのサイトでもふれていない「新しい観点」を見つけたいときは、Yahoo!知恵袋やSNSを活用するのも効果的です。
自分が書くべき内容を整理する
上位サイトのリサーチ結果をもとに、記事に書くべき内容を整理しましょう。
- 上位表示には「名前の由来・語源」「検証した結果」のコンテンツが必須
- ジンベエザメの「特徴や生態」の解説は検索順位から不要と判断できる
- 「正しい」「語源」「甚平」のワードは活用したほうがよさそう
- 上位記事は文字数が少ないので追加要素の余地がある(Yahoo!知恵袋やSNSに新しい観点あり)
整理した内容をリストにまとめると、記事に書くべき情報が少しずつ把握できますよ。
まとめ|リサーチは読者が求める情報の取捨選択
今回は「Webライターのリサーチ方法」をテーマに、以下のコンテンツを解説しました。
Web記事を制作するうえで、何でもかんでもたくさんの情報を盛り込むのはマイナス要素です。
読者が求める情報を取捨選択したうえで、わかりやすく伝える工夫が求められます。
だからこそ、リサーチによる調査・分析は重要な取り組みです。
検索上位サイトを分析しながら、ライバルの戦略を学んでみましょう!
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