今回のテーマは「Webライターが文字単価を上げる方法」です。
文字単価が低いWebライターを抜け出すためには、クライアントから信頼されるスキルと実績が欠かせません。
とはいえ「スキルと実績を得る」と聞くと、どうしても難しさを感じてしまいます。
しかし、やるべきことは「コツコツとていねいな仕事を継続する」がすべてです。
信頼されるようなスキルと実績があれば、単価交渉や高単価案件の受注につながるチャンスを得られます。
運営者プロフィール
- 2020年:未経験からフリーランスのライターに
- 2023年:ライター月収37万円を達成
- 2024年:電子書籍を出版
「文章でどこかの誰かの役に立とう!」をテーマに当サイトを運営しています。SEO・取材・電子書籍など、幅広い案件に対応中。
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文字単価を上げる3つの方法
Webライターが文字単価を上げる方法は、以下の3パターンが基本です。
それぞれの方法には、異なるアプローチが必要です。
初心者から抜け出し、ステップアップを目指したいWebライターは、ぜひチェックしてみてください。
Webライターの文字単価の相場
あくまでも個人的な見解ですが、Webライターの文字単価は以下のように分類できます。
文字単価 | レベル | 案件の特徴・必要スキルなど |
---|---|---|
0.7円以下 | 初心者 | ・知識やスキルがなくても受注しやすい ・まとまった収益を得にくい ・初心者狙いの搾取案件が多い |
0.8~1.0円 | 1~2年目 | ・基礎的な文章力が求められる ・一般的なジャンルが多い(旅行・ファッションなど) ・月5万円以上の収益を得られる(10万円は若干難しい) |
1.5~2.0円 | 2~3年目 | ・SEOの知識を求められる ・専門分野のジャンルが多い(金融・ITなど) ・月10~15万の収益を得られる |
3.0円以上 | 3年目以降 | ・ポートフォリオ必須 ・記事構成の作成スキルも求められる ・クラウドソーシングサイト以外の受注活動も必要 |
文字単価 | 案件の特徴・必要スキルなど |
---|---|
0.7円以下 (初心者) | ・初心者でも受注しやすい ・まとまった収益を得にくい ・初心者狙いの搾取案件が多い |
0.8~1.0円 (1~2年目) | ・基礎的な文章力が求められる ・一般的なジャンルが多い (旅行・ファッションなど) ・月5万円以上の収益を得られる (10万円は若干難しい) |
1.5~2.0円 (2~3年目) | ・SEOの知識を求められる ・専門分野のジャンルが多い (金融・ITなど) ・月10~15万の収益を得られる |
3.0円以上 (3年目以降) | ・ポートフォリオ必須 ・記事構成の作成スキルも必要 ・直接契約の受注活動も必要 |
文字単価1.0円までの案件は、文章力の基礎を理解していれば受注できます。
また、一般的なジャンルが多いので、専門知識の有無もそれほど問われません。
文字単価が1.5円を超えると、SEOのスキルが求められる傾向にあります。
提案文でスキルをアピールすれば、クラウドソーシングサイトでも十分に狙える文字単価です。
しかし、文字単価2.0円以上になると、クラウドソーシングサイトで案件を受注するのは難しいと感じました。
企業やWebサイトに直接営業をしながら、案件を獲得する取り組みが求められます。
高単価案件を受注するための対策
高単価案件を受注するためには、アピールできる実績とスキルが必要です。
クライアントに「高い報酬を払ってでも依頼したい!」と思わせるような魅力をアピールしましょう。
高単価案件の応募者は、基礎的なライティングスキルを身につけています。
ライバルよりも一歩先に踏み出すためには、特出したアピールポイントの習得に取り組みましょう。
SEOライティングを習得する
SEOライティングの習得は、案件受注のアピールポイントとして効果的です。
高単価案件を依頼するクライアントは、検索順位の上位表示を1つの目標としています。
SEOの目的はWeb記事を検索上位に表示することであり、アクセス数やCV(コンバージョン)などの成果につながる重要な施策です。
基本的な文章力とは異なるSEOの観点も学んでおきましょう。
専門分野の知識を深める
文字単価を上げるためには、専門分野の知識を深めるのも効果的です。
専門分野に特化した案件は、対応できるライターが少ないため文字単価が高い傾向にあります。
とくに、IT系・金融系・美容系などの専門分野は、高単価の執筆案件が豊富です。
興味のあるジャンルを学習しながら、執筆業務に活かしましょう。
また、可能であれば、専門分野の資格取得にも挑戦すべきです。
資格や肩書きによる権威性を示すと、Webライターとしての価値が格段に向上します。
クライアント目線を意識する
クライアントは、案件の募集要件に適したWebライターを採用します。
つまり、どのようなWebライターを「採用したい」と判断するのか、クライアントの考えを想定するのも効果的です。
クライアントは、自社ページを「競合他社より検索上位に表示したい」と考えています。
そして、競合他社には書けない記事を執筆するため、専門分野に詳しいWebライターを募集したいはずです。
- 読者にわかりやすい文章力
- 検索順位の成果が出るSEOスキル
- 納期や報連相を順守できるビジネススキル
- 特定分野の知見を活かした専門知識
Webライターに必要なスキルは、大きく分けると上記の4種類です。
また、専門スキルについては、クライアントによって要求が異なります。
少し難しいかもしれませんが、
もし自分がクライアントの立場だったらどうする?どう考える?
といった視点で考えるのも、単価アップにつながる評価を得るためには大切です。
単価アップを交渉するコツ
単価アップの交渉も、Webライターが文字単価を上げる方法の一つです。
長期的にかかわるクライアントとの信頼関係があれば、単価アップを相談するチャンスがあります。
単価アップの交渉では、以下のポイントを意識することが重要です。
- 交渉に必要な条件を満たすこと
- 交渉に適したタイミングを選ぶこと
交渉に必要な条件を満たす
単価交渉を成功させるためには、クライアントからの高い評価が欠かせません。
交渉相手のクライアントに貢献して、ようやく単価アップのチャンスを得られます。
「貢献する」と聞くと、ハードルの高さを感じてしまうかもしれません。
しかし、やるべきことはシンプルです。
高品質な記事を継続的に納品してくれるWebライターは、クライアントが手放したくない存在です。
クライアントの困りごとを把握して「替えのきかない存在」になれば、単価交渉を優位に進められます。
クライアントにとって、単価を上げるのはデメリットです。
だからこそ、単価を上げるメリットがあるかどうかを評価してもらう必要があります。
添削の指摘を減らす
指摘が少ないWebライターは、クライアントに良い印象を与えます。
なぜなら、指摘が少ない記事は、クライアントの添削や編集の負担を減らすからです。
複数のWebライターに発注するクライアントは、それぞれの特徴やスキルなどを細かく把握しきれません。
しかし、納品記事の指摘が少ないかどうかは、意外にハッキリと印象に残ります。
どれだけ実績のあるライターでも、添削の指摘がなくなることはありません。
それでも、指摘を減らそうと改善する姿勢は、文章を見ると伝わります。
「前回よりも1つでも指摘を減らす」を心がけて、クライアントに評価される記事を納品しましょう。
継続的に納品する
継続的な納品は、単価交渉を実現するうえでの最低条件です。
少なくとも10本程度の記事を納品すると、クライアントはWebライターのスキルや貢献度を評価できます。
クライアントの依頼どおりに案件をこなすのは、業務をするうえで「あたりまえ」のことです。
しかし、長期間継続して貢献するのは、Webライターにとって簡単ではありません。
クライアントとの信頼関係を築きながら、自己評価と実績を積み上げていくことが重要です。
業務の幅を広げる
単価アップの交渉には、記事執筆以外の業務範囲を広げることも大切です。
複数のスキルを保有するWebライターがいれば、クライアントもわざわざ複数人を雇う手間が省けます。
Webライターが担当できる業務は、記事執筆だけではありません。
とくに以下のスキルを習得できれば、Webライターとしての業務の幅が広がります。
- 記事構成案の作成スキル
- アイキャッチ作成スキル
- 写真撮影・編集スキル
- CMS入稿スキル
- 取材対応スキル
記事制作の全般的なスキルを習得するには、構成作成や画像制作の知識も欠かせません。
過去のプロジェクトや対応スキルをポートフォリオにまとめれば、クライアントに信頼性をアピールできます。
交渉に適したタイミングを選ぶ
単価アップの交渉を成功させるには、適切なタイミングの見極めも重要です。
結論を伝えると、
クライアントがWebライターであるあなたの価値を評価し、長期的な協力関係を望むとき。
が最適なタイミングです。
以下のようなタイミングであれば、交渉するときにWebライター側のメリットを提示できます。
10本以上の記事を納品した
単価アップの交渉に必要な評価を得るためには、クライアントに一定数の記事を納品する必要があります。
具体的な数字はありませんが、まずは10本以上の記事を継続的に納品してみましょう。
クライアントの立場としても、5~10本程度の記事数がなければWebライターの執筆スキルを評価できません。
10本程度の記事を納品する頃には、実績を積みながら自信をもって単価アップの交渉に臨めます。
指摘や修正依頼が減った
納品記事の指摘や修正依頼が少ないことは、品質の高さを示す重要な要素です。
ただし、指摘の頻度はクライアントによって異なるため、改善傾向を示すことも意識してみましょう。
- 納品するにつれて指摘の数が減ってきた
- 数本連続で指摘がまったくなかった
指摘数が徐々に減少したり、まったくなくなったりすると、単価アップの交渉材料として活用できます。
指摘が少なければ、少なくとも「評価は悪くない」と判断できるはずです。
ただし、交渉するときは「指摘が減ったから」ではなく「今後も少ない指摘で品質を維持します」と提案しましょう。
クライアントから個別の相談を受けた
クライアントから個別に相談を受けたときは、信頼関係を築いていると判断できます。
たとえば「当初の予定にはありませんでしたが…」と追加の対応依頼を受けたり、
「他ライターさんの予定が急に合わなくなってしまって…」とフォローの要望を受けたり。
信頼関係を構築しながらクライアントのニーズに対応すると、単価アップが成功する可能性も高まります。
ささいなことでも構わないので、クライアントから感謝されるような「借り」をつくっておくのも大切です。
「あのとき協力しましたよね」と恩を売っておきましょう。
単価交渉の方法と具体例
クライアントとの信頼関係を築いてきたら、単価アップの交渉を実践してみましょう。
しかし、いざ単価交渉しようと思っても、
- 具体的に何をすればよいのか
- 事前準備すべきことはあるのか
- どのようなきっかけで交渉すればよいのか
と悩んでしまいます。
そこで、単価交渉の方法や具体例を紹介します。
単価交渉で伝える内容
単価交渉では、以下の内容をクライアントに提案(相談)します。
- 単価アップを希望する理由
- クライアントのメリット
- 希望単価
まずは、単価アップを希望する理由から伝えます。
具体例としては、以下のとおりです。
- 生計を立てるために収入を増やしたい
- ライター業務を本業として1本化したい
- 別案件の兼ね合いで継続しようか迷っている
- 収益を上げたいが稼働時間を増やせない
クライアントの立場としては、理由もなく単価アップを要求されても困ってしまいます。
カドが立たないように交渉を進めるためにも、ていねいに事情を伝えるのが大切です。
とはいえ、一方的に要望と理由だけを伝えても、クライアントにはメリットがありません。
そこで、クライアントが喜ぶようなメリットも提案してみましょう。
- 毎月の対応本数を増やす(または要望に応える)
- 記事構成案も担当する
- 編集業務を一部引き取る
- 毎月の対応本数を増やす
(または要望に応える) - 記事構成案も担当する
- 編集業務を一部引き取る
交渉を成功させる秘訣は「49:51」の割合でWin-Winの関係を築くことです。
お互いにメリットがあり、相手のほうが少しだけ得をすれば、遠慮なく交渉に臨めます。
もし、メリットを考えるのが難しい場合は、クライアントに「条件」を聞いてみるのも効果的です。
- 単価を上げるにあたり、条件・ご要望などはありますか?
- 今後も業務に携わらせていただくうえで改善点などありますか?
最後に、希望する具体的な文字単価(金額)を提示します。
希望する単価を素直に伝えれば問題ありませんが、現実的には「+0.2~0.5円」が目安です。
+0.5円以上を希望すると「別のライターに依頼します」と断られてしまう可能性があります。
また、希望単価を指定せずに「少しだけでもよいので上げてもらえませんか?」と依頼するのはおすすめできません。
「+0.1円でもいいですか?」と、本当に少しだけしか上がらないことも多々あります。
単価交渉の具体例①
ここまで解説した単価アップの交渉方法をもとに、具体例を紹介します。
個人的に使用した文面をもとに例文を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
○○様
いつもお世話になっております。
継続のご依頼をいただきまして、ありがとうございます。
突然のお願いで申し訳ないのですが、今後のご依頼についてご相談があります。
具体的には、文字単価を〇円に上げていただくことは可能でしょうか。
現在:文字単価〇円
今後:文字単価〇円
背景としましては、Webライターの仕事を続けていくにあたり、生活水準を上げるための収入アップを検討しています。
○○様には継続的にご依頼をいただきまして、今後もお仕事をさせていただきたく考えております。
しかし、現在の単価では、希望する金額と少し差があるというのが本音です。
おかげさまでご依頼いただく案件も増えており、どうしても作業量と時間に制約が発生してしまいます。
複数の案件に対応している状況もあり、勝手ではありますが単価の高い案件を優先せざるを得ません。
そこで、文字単価アップをご相談させていただきました。
こちらの一方的な要望となってしまいますので、よろしければ以下のご提案をさせてください。
・月に〇本納品します
・CMS入稿まで対応します(ご要望があれば)
上記以外にご要望などありましたら、遠慮なくご依頼ください。
ご検討いただける場合には、御社の案件を優先させていただきたいと考えております。
勝手なお願いではございますが、何卒ご検討の程よろしくお願いいたします。
単価交渉の具体例②
具体例②の内容は「案件の辞退」が交渉材料です。
Webライターの業務に慣れてきたので、ステップアップしたいと考えています。
今後の収入アップも検討したいため、今回のご依頼は辞退させてほしいです。
辞退を承諾
そのまま辞退して、高単価の別案件を探す。
単価アップを条件に引き止めの相談
単価アップを受け入れて案件を継続する。
その他の条件で引き止めの相談
条件をクリアできそう:案件を継続する(条件クリアを目指す)
条件のクリアが難しそう:案件を辞退する(別案件を探す)
単価交渉の相談内容は、以下のニュアンスを伝えるのが重要です。
- Webライターとしてステップアップしたい
- 収入アップしたい願望がある
- 別案件を探そうと検討している
前向きにステップアップを検討するWebライターは、クライアントも手放したくないはずです。
また、納品実績の評価があれば、引き止めるための条件を提示してくれます。
ただし、提示された条件を達成できる見込みがなければ、今後のために辞退することも検討すべきです。
単価アップを交渉できるほどの実績があれば、高単価の別案件を受注できます。
相談としてよくある「別案件が忙しくなりつつあるので…」の謳い文句は、交渉手段としておすすめできません。
クライアントには気をつかってくれる人もいるので、素直に承諾されてしまう可能性があります。
案件独自の単価アップ条件をクリアするには?
Webライターの執筆案件には、単価アップ制度が設けられていることもあります。
毎月の納品数や執筆文字数に応じた条件をクリアすると、翌月以降の文字単価が上がる制度です。
- 納品数
- 執筆文字数
- 指摘の数
単価アップの条件や上がり幅は、クライアントによって異なります。
ただし、案件に応募する段階では、詳細な条件は基本的に提示されません。
個人的な経験談としては、単価アップの条件に厳しさを感じることが多々あります。
条件のクリアを無理に狙うのではなく、業務をこなしながら自然に達成していくのが理想的です。
納品数や執筆文字数の条件は、基本的に専業ライターにあわせて設定される印象でした。
まとめ|まずは信頼される実績を積み重ねよう
今回は「Webライターが文字単価を上げる方法」をテーマに、以下のコンテンツを解説しました。
Webライターが文字単価を上げるには、クライアントに信頼される実績の積み重ねが必要です。
アピールできる実績を得ると、ようやく単価交渉や高単価案件の受注といった選択肢が見えてきます。
また、単価交渉や高単価案件の受注は、それぞれ達成するためのアプローチが異なります。
今回紹介した内容を参考にしながら、まずは自分にできそうなことから挑戦してみてください。
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